<Wコラム>父親になるヨン様に贈る「俳優復帰への勧め」
Wow!Korea / 2016年5月2日 19時41分
昨年、女優のパク・スジンと結婚したペ・ヨンジュン。このほど、パク・スジンが妊娠したことが伝えられた。ペ・ヨンジュンが父親になるわけだ。吉報を聞いて思ったのは、「生まれてくる我が子のためにも俳優に復帰したらどうですか」ということだった。
■かくも長きブランク
ペ・ヨンジュンの主演作は2007年12月に撮影を終えた『太王四神記』以来、まったくない状態だ。
他には、自ら企画した『ドリームハイ』にゲストのような形でわずかに出演したのみ。かなり長い年月の間、彼は俳優ではなく経営者として過ごしてきた。
「もう俳優はやめてしまったのか」
そう思われても仕方がないブランクだ。
しかし、彼は出演作がない間にもファンに対しては「新しい作品でごあいさつしたい」と言ってきた。
俳優として活動する意欲を失ったとは思えない。あれほど、演技することに全身全霊を傾けてきた彼なのだから…。
思い出すことがある。ドラマ『冬のソナタ』の撮影が終わった2002年3月からしばらく後のことだ。休養を取ったペ・ヨンジュンは、念願だった映画の主演作の検討に入っていった。
オファーが数えきれないほどあった。しかし、ペ・ヨンジュンはそれらには見向きもしないで、むしろ新鋭の監督に自分を売り込んだ。その末に出演したのが『スキャンダル』だった。
■俳優は自分を変化させられる
ペ・ヨンジュンが扮したのは浮気者の退廃貴族。それまで演じてきた役とあまりに違うので、周囲は大いに戸惑ったのだが、ペ・ヨンジュンは意に介さなかった。
「私は挑戦してみたかったんです。その気持ちが強かった」
この言葉の中に、ペ・ヨンジュンの役者魂が込められている。似たような役を断り、俳優として勝負に出たのである。
『スキャンダル』の撮影前にペ・ヨンジュンは30歳になった。『冬のソナタ』の成功によって、自信らしきものも芽生えていた。
「私は演じ切れないキャラクターはないと思っています。たとえ私が経験していないことでも、間接的な体験はできます。その体験を通して自分の内面でキャラクターを作っていくことは可能でしょう」
こう語った彼は、朝鮮王朝時代の退廃貴族を演じることに幸せを感じた。撮影用に髷(まげ)を結うことはあまりに痛くて苦痛だったが、それ以外は“未知なる荒野”を開拓するような充実感を味わった。
「俳優の利点は、自分を変化させることができることではないかと思うんです。自分の中に潜む何か…。誰にでも多面性がありますが、それを演技として表に出し、より自分を高めることができます」
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