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<Wコラム>K-POPの若手スターはどのように育てられるのか

Wow!Korea / 2016年6月6日 19時25分

韓国の芸能事務所によって、K-POPの若手スターたちはどう育てられるのか。参考例として、日本でもよく知られている「少女時代」の結成過程を説明しよう。(写真提供:news1)

韓国の芸能事務所によって、K-POPの若手スターたちはどう育てられるのか。参考例として、日本でもよく知られている「少女時代」の結成過程を説明しよう。9人のメンバーは練習生の中でもエリート中のエリートだった。

■練習生期間は平均5年間

芸能事務所のSMエンターテインメントが女性アイドルグループをデビューさせようとしたのは2005年だった。

以後、2年間に4回にわたって内部オーディションを行なって、メンバーを構成していった。そこで最終的に残った9人によって「少女時代」は結成された。

内部オーディションは、練習生という予備軍を対象に行なわれた。公開オーディションで選抜された練習生はダンスと歌はもちろん、演技と外国語を学ぶ。その費用はすべて事務所が負担する。

この練習生の中でもデビューの機会を得られるのはほんの一握りで、多くはデビューすら出来ないまま、諦めてしまう。たとえデビューできても、練習生は長い時間辛抱しなければならない。

「少女時代」のメンバーの練習生期間を見ると、一番長い場合が7年6か月、一番短いメンバーが2年7か月で、平均が55年間である。

このように長い時間が必要なのは、企画したチームに合う練習生をじっくりと選ぶからだ。つまり、練習生の身になれば、事務所が自分に合うチームを企画するまで待つしかないのだ。

事務所からすれば、長い時間観察してその能力とキャラクターを十分把握している練習生だけを選んでふさわしいチームに入れるため、企画出来るチームの幅も広くなり、また安定したメンバーで構成することができる。

■生き残るのは容易でない

韓国には日本のようなシングル盤市場がない。

アルバムしか通用しないのだ。

数年前からデジタル・シングルというネットを利用したシングルが作られているが、これもアルバムの発売の前に宣伝効果を得るのが主な目的だ。

1~2曲しか入ってないシングルと違って、アルバムは制作費用がかかる。その分、失敗したときのリスクも大きい。

事務所としては、実力を備えたチームを作ってなるべくリスクを減らす必要がある。そのためにも、よく訓練された練習生の存在は大事なのである。

こうして結成されたチームでも成功の確率は低い。

毎年多くの新人のチームがデビューするが、その中で生き残るのはわずかな一部に過ぎない。

また、多くのアイドルはデビューの際、不平等な契約を結んでいる場合が多い。デビューだけが目的だった練習生としては、契約の条件などはどうでもいいと思ってしまうからである。

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