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米アカデミー4冠「パラサイト」、ポン・ジュノ監督の“勤労基準の順守”も原動力に

Wow!Korea / 2020年2月10日 19時4分

米アカデミー4冠「パラサイト」、ポン・ジュノ監督の“勤労基準の順守”も原動力に(提供:News1)

ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」が現地時間9日、「第92回 アカデミー賞」で作品賞を含む全4部門でトロフィーを手にした。注目が集まるなか、映画が「標準勤労契約書」を順守していたという点にもフォーカスがあたっている。

「標準勤労契約書」は労働現場で書面勤労契約の原則を拡散・定着させるために、勤労基準法 第17条に則って使用者と勤労者間で必ず交わす契約書だ。勤労基準法 第17条は使用者が勤労契約を締結する際に、勤労者に賃金・勤労時間などを明記する必要があり、勤労契約に関する事項が明記された書面を勤労者に交付することが義務付けられている。使用者がこれに違反すると、500万ウォン以下の罰金が科せられる。

◇ソン・ガンホ「ポン・ジュノ監督は食事の時間を守った」

「標準勤労契約書」は一般の職種と異なり、劣悪な映画製作環境では守られてこなかったことで知られている。昨年「パラサイト 半地下の家族(以下、パラサイト)」が「カンヌ映画祭」でパルムドールを受賞した際に、この「標準勤労契約書」に順守した映画だという点でも注目を浴びていた。

昨年「カンヌ映画祭」の公式記者会見の場で俳優ソン・ガンホは「(ポン・ジュノ監督は)食事の時間をきちんと確保し、時間も守っていた。僕たちが幸せな環境で仕事をできるようにしてくれた方だ」と明らかにしていた。

ポン・ジュノ監督は同じ記者会見で「『パラサイト』だけで特別に「標準勤労契約書」の作成をしていたわけではなく、2~3年前から映画スタッフの給与などを正しく整備するようになった」と話した。

ポン・ジュノ監督が撮影現場で「標準勤労契約書」に従って、より良い映画撮影現場を作ろうと努力していたというエピソードも映画雑誌のインタビューで語られていた。

ポン・ジュノ監督は昨年、「カンヌ映画祭」期間に毎日発行される映画雑誌「スクリーン」のインタビューに応じ「子役のチョン・ヒョンジュンが遊ぶシーンをカメラに収めなければならなかったが、外は記録的な暑さが続いていたため、そのシーンだけ別に9月のあたまに撮影した」と話していた。子役を守るために、制作費の追加もいとわない決定だった。

◇「標準勤労契約書」作成が定着中…事業主の認識も改善

現在「標準勤労契約書」の作成は映画界で定着しつつある。映画振興委員会の「2018年 映画スタッフ勤労環境 実態調査」によると、アンケートに答えた映画スタッフのうち「標準勤労契約書」に契約したことがあるスタッフは2018年が74.8%で、2012年 22.7%、2014年 35.3%、2016年 53.1%、2017年 53.3%と年々増加している。

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