【ANA】7月4連休の予約数が2倍 航空業界に曙光?
財界オンライン / 2021年7月19日 18時0分
「去年よりは光が差し込んできた印象だ」──。ANAホールディングスの関係者はこう語る。ワクチン接種が進み、航空業界にも曙光が見え始めている。
ANAによれば、6月21日の緊急事態宣言解除から旅行客の動きが出始め、7月の4連休の国内線の予約率は前年比で2倍となった。人数で換算すると約10万人。「昨年のGo Toトラベル時に動き出した人数と同じくらいの規模だ」(同)
日本航空でも同様の動きが出ており、6月の運航率は61%、7月は76%に戻り、7月の4連休は86%までに上昇する。
昨年の6月頃は空港に旅行客の姿はほとんどなかったが、今では「平日でも小さな子供を連れた家族連れや2人旅に向かう女性の姿が散見される」(同)
かねてより、社長の片野坂真哉氏も「ワクチン接種が進めば下期以降は航空需要が回復する」と見通していた。リモート会議などの普及でビジネス客の需要回復には時間がかかると予測される中、「これまで旅行を控えて我慢していた旅行客」(前出の関係者)が動くと期待される。同社の8月のお盆の予約率も前年比2~3倍で推移している。
一方、国際線で注目されるのがハワイだ。ハワイ州は7月8日までに住民の6割への完全接種が完了する見通しで、米国内からの来訪者に対し、出発前の検査と到着後の隔離義務を撤廃する。ハワイはコロナ禍でもチャーター便を就航させるなど根強い需要のある目的地だ。ANAは8月に2日だけだが、1年4カ月ぶりとなる500人乗りの大型機「A380」による成田―ホノルル線の就航を決めている。
ただ、これまでも一時的に旅行客が増えても、再び感染拡大が広がった途端、客足が止まることが繰り返されてきた。「いつ同じことになるか分からない」という声もある。4度目の緊急事態宣言も発出されるなど、当分の間、安定して旺盛な需要があるのは国際航空貨物事業くらいだ。
ANAは2021年度のボーナスを夏・冬とも見送ることで労働組合と合意。固定費の削減には引き続き取り組んでいかねばならず、緊張感は続く。航空業界の今年の夏は昨年と同様、厳しい季節となりそうだ。
【国交省】外航船の燃費規制を日本主導で条約化へ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
中国の大型連休、旅行客は韓国ではなく日本に集中?=韓国ネット「当然のこと」「結局日本が好き」
Record China / 2024年4月25日 13時0分
-
メーデー連休の海外旅行予約、前年同期比100%増―中国
Record China / 2024年4月25日 8時30分
-
ゴールデンウイークのハワイ便予約が過去最多 超円安「1ドル154円」でも人気?専門家が指摘する裏事情
J-CASTニュース / 2024年4月24日 7時30分
-
韓国ホテル業界の実績「期待感」↑…外国人旅行客増と“大谷翔平特需”も
KOREA WAVE / 2024年4月2日 11時0分
-
中国の2023年の空港旅客数、2019年の約9割の水準に(中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月28日 9時30分
ランキング
-
1アキレス、シューズの国内生産終了へ コスト増や少子化など背景
ロイター / 2024年4月25日 16時27分
-
2山手線沿線の再開発が進む 「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 7時10分
-
3イトーヨーカドー、祖業のアパレル復活なるか アダストリアとの新ブランドが生んだ“相乗効果”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 10時0分
-
4過度の変動望ましくない、動向注視し万全の対応行う=円安で官房長官
ロイター / 2024年4月25日 11時35分
-
5サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください