国内最長「花王」が26期連続で達成しているコトとは?

ZUU online / 2016年12月31日 17時40分

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国内最長「花王」が26期連続で達成しているコトとは? (ZUU online)

企業が行う配当や自社株買いといった株主還元を重視する企業は多くの投資家に好まれるという考え方が株式投資の世界では通説になっている。配当は基本的には稼いだ利益のうちいくらかを投資家へとまわし、自社株買いは市場から企業が自社の株を買い取ることで、1株当たりの利益を増やすことをいう。

特に配当を毎年連続して増やしている企業を連続増配企業というが、世界的にも有名な日本企業の花王は17年度で27期連続の増配となる見込みだ。20期以上の増配をしている企業は日本では今のところ花王のみで、連続増配年数ランキングの2位以下の企業を突き放し独走態勢となっている。

そこで株主還元が注目されている今だからこそ花王の強さの秘密を探ってみたい。花王がなぜ長い間、配当を増やし続け投資家から支持される企業なのか、同業他社との比較を交えながらその原因を探ってみよう。

■企業業績とROEは?その他の企業と比較

花王は連続27期での増配を見込んでいるが、ランキング2位以下の企業としてユーエスエス <4732> 、SPK <7466> 、など15年以上、連続増配をしている企業の業績や資本効率がどのようになっているのかを確認してみよう。

ランキング2位のユーエスエスだが、花王と同様に企業業績は安定推移をしているものの、今期の予想は純利益が微減益の予想となっている。ROE(自己資本利益率)も15.1%と高利益率だ。業績面、利益率面を見ると花王と似通っているといえる。

次に同立で2位のSPKだが、業績はこちらも増収増益、ROEは8.3%と花王やユーエスエスに比べると低いものの、一般的にはROEの8%越えは合格ラインに入っているとみなされている。

こうしてみると連続増配には業績が安定していて、かつ資本利益率が高い企業であることが必要だと思えるが、4位の明光義塾は16年に大きく利益が落ち込んだものの、配当は増配させている。このとき1株当たりの配当が1株当たりの利益を越えてしまっていたが、それでも無理をして増配しているのだ。このように明光義塾のような例外はあるものの、連続増配をしている企業はおおむね業績の安定さとROEの高さは持ち合わせているといえる。

ただ花王の場合ほかの企業とは異なり、27年連続と群を抜いている。花王の連続増配を支える要因としてほかに要因がないかを見てみよう。

■花王の事業を安定させるTCR活動

花王の事業の特徴として、売り上げの拡大のみならず、利益を残すことを重視している。そのために花王ではTCR活動と呼ばれる業務改善活動を行っている。この活動を行うことで花王は毎年100億円のコスト削減に成功しているようだ。

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