うどんの吉野家? 伸び悩む牛丼を支える「はなまるうどん」

ZUU online / 2017年5月1日 18時40分

写真

うどんの吉野家? 伸び悩む牛丼を支える「はなまるうどん」(画像=Webサイトより) (ZUU online)

吉野家の株価が急騰している。4月3日の直近安値から3週間で17%上げ08年2月以来9年ぶりの高値だ。狂牛病問題で牛肉関係業界が大打撃を受ける前の株価を回復しつつある。株価急騰を牽引しているのは実は「牛丼」ではなく、「はなまるうどん」だ。うどんの吉野家について分析してみよう。

■吉野家の株価上昇のきっかけは下方修正?

吉野家HD <9681> が4月11日に発表した17年2月期の決算によると、売上は1.6%増の1886億円、本業の利益を示す営業利益は15.6%増の19億円と外食業界においては決して悪い決算ではなかった。もっとも、会社予想売上1930億円を2.3%、営業利益の34億円を45.1%も下方修正しため印象はよくなかった。大幅な下方修正なら翌日の株価は売り気配となることが多いが、吉野家は翌日なぜか買いを集め42円(2.6%)高の1651円で引けた。

人気化した原因は、今18年2月期の今期ガイダンスが市場の予想を上回る強気だったからだ。売上は7.1%増の2020億円、営業利益は2.4倍の44億円と大幅増益を予想してきた。

その後も吉野家株には買いが継続、4月28日には1825円と年初来高値を更新している。08年2月以来9年ぶりの高値だ。吉野家がデフレの象徴としてそれまで400円していた牛丼を需要喚起のために280円にドラスティックに下げたのが01年夏。01年末には狂牛病(BSE)問題も起き、牛肉関連業界は壊滅的なダメージを受ける。吉野家の株価も前年00年高値の2500円から1540円まで下げた。現在の株価は、その頃の株価を回復してきている。

■吉野家の売り上げを牽引する「はなまる」

吉野家が牛丼チェーンだけをやっていると思っている人も多いだろう。吉野家HDは持ち株会社で、多角化を進めている。傘下に牛丼の「吉野家」の他に、「京樽」「すし三崎港」「すし三崎丸」などを経営する京樽グループ、「フォルクス」「ステーキのどん」「しゃぶしゃぶ どん亭」などを擁するアークミール、そして讃岐うどんの「はなまる」を持っている。

吉野家の業績を牽引するのは、はなまるうどんだ。はなまるうどんは01年にうどんの本場香川県高松で創業し、04年に吉野家HDと資本業務提携、06年には吉野家HDが51%保有の筆頭株主となり連結子会社になった。

前17年2月期の吉野家HDの売上は前年度比で29億円増収だった。セグメント別では、牛丼の吉野家の売上が17億円増、はなまるが24億円増、京樽が7億円増、アークミールが14億円減。はなまるが最も伸びている。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
ZUU online

トピックスRSS

ランキング