【週間為替展望】ユーロ高が落ち着けば「111円〜114円」レンジに戻るか

ZUU online / 2018年1月14日 18時40分

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【週間為替展望】ユーロ高が落ち着けば「111円〜114円」レンジに戻るか(画像=PIXTA) (ZUU online)

先週(1/9〜12)の東京為替市場では円が反騰、東京インターバンク市場の12日17時のドル円レートは前週末比1円77銭円高の111円38銭だった。

17年のドル円の変動率は4%程度と小動きの一年だった。ほぼ108円と115円のボックス圏で、特に10月以降はほぼ111円と114円の狭いレンジでの商いだった。世界景気拡大によるリスクオン相場で、日本株が26年ぶりの高値を更新しボックス上抜けとなった。ドル円も円安方向にボックス抜ける可能性が高いと見ていたが、逆に円高方向に抜けることとなった。

円高の契機となったのは日銀のテーパリング疑惑とECBの利上げ懸念だった。日経平均が年初来高値を更新し2万4000円に迫った9日、日銀は金融調整で長期国債の買い取り額を前回比で200億円減額要求した。市場では、日銀のステルス・テーパリングとの見方が浮上し、日本の長期国債利回りは0.065%と前日比で0.010%上昇した。9日のドル円は113円16銭で始まったがオペ後には112円50銭までの円高が進んだ。

日銀懸念は海外市場でも拡がり、米長期債利回りは一時16年3月以来となる2.59%まで上昇した。NY市場のドル円は12日に一時110円92銭と17年11月27日以来の110円台をつけた。

ユーロ高も円高を加速させた。11日に公開された12月のECB理事会の議事要旨では、ECBが景気の見方であるフォワード・ガイダンスを上方修正することを議論したことが判った。ユーロは対ドルで急騰、1.221ドルと3年ぶりのユーロ高水準をつけた。ドルの急落がクロスレートでの円高を導いた。

円高方向にボックス抜けとなったが、昨年1年間の108円と115円のレンジから見るとあくまでもレンジ内での動きにすぎない。特に、今回の円高はユーロが対ドルによるもので、悪い円高ではないと見ている。

黒田総裁はインフレ・ターゲットを達成するまでは金融緩和は継続するとの方針を明言している。テーパリングの懸念はまだ早すぎるだろう。ユーロさえ落ち着けば、ドル円はまた111円から114円のゾーン内に戻る可能性が高そうだ。

■先週(1/9〜12)の振り返り

9日の東京為替市場で円は反発、17時のレートは前日比40銭円高の112円75銭だった。

午前中に日銀の金融調整で長期国債の買いオペ額を前回比で200億円減額した。テーパリング疑惑から新発10年国債の利回りが上昇し、日米金利差の縮小懸念から一時112円50銭までの円高となった。

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