【グローバル・マクロ・ウォッチ】中国・習近平国家主席「終身化」可能でリスクはあるか?: 当面はむしろ市場の高成長に注目

ZUU online / 2018年3月14日 16時51分

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【グローバル・マクロ・ウォッチ】中国・習近平国家主席「終身化」可能でリスクはあるか?: 当面はむしろ市場の高成長に注目(画像=plavevski / Shutterstock.com) (ZUU online)

・中国の全人代で、国家主席任期撤廃の憲法改正案が可決。従来、習近平国家主席は2期目が終わる2023年に任期が満了するはずだったが、その後も続投が可能になった。

・過去の例から長期政権への懸念の声も聞かれるものの、習氏による近年の中国経済運営は奏功している。かつてリスクだった過剰債務、不動産価格の行き過ぎ、環境等の問題も大きく後退した。

・中国の成長余力はまだ極めて高い。ネット決済はダントツ世界一で、地方にも普及しつつある。医療分野の改革も掲げられている。一定の経済開放の方向性も示されており、日本企業にとっても、リスク面より機会が期待される。消費関連、医療、金融等の分野に特に注目。

■中国で習近平国家主席の長期政権化へ

中国の全人代で、3月11日、従来「2期10年」とされていた国家主席の任期を撤廃するという憲法改正案が可決した。習近平国家主席は、2期目が終わる2023年に任期が満了するはずだったが、その後も続投することが可能になった。

これについては、さまざまな形で懸念が報道じられている。中国では、1945年から76年の死去までの31年間最高指導者であった毛沢東氏が、晩年独裁政治に走ってしまった経緯がある。この反省から、国家主席の任期を「2期10年まで」と定めていた。

長期政権にはマイナス面も多いが、半面、政府の方針を実行しやすいという側面もある。以下の通り、習氏による中国経済運営はこれまでのところ奏功している。かつてリスクだった過剰債務、不動産価格の急騰、環境問題等も大きく改善した。

■習政権の経済運営の実績

◆過剰債務問題:銀行の資産の質にやや不透明感は残るが、今後開示は改善へ

まず、過剰債務問題については、以前に比べてやや改善している。BISは、GDPのトレンドに対しする債務膨張ペースをウォッチしているが、このところ中国は落ち着いてきている。不良債権比率も、安定しすぎていることから、その定義などに疑問の声もあるものの、少なくとも一時期よりは管理されている様子だ。

更に、1月には、銀行を監督する中国銀監会のトップが、「金融リスクは複雑で深刻。"ブラックスワン"的なイベントが発生する懸念もある」と発言した。こうした問題意識から、現在金融当局は、銀行の不良債権開示の強化を進めている。また、今年2月に海外投資等で経営不安に陥った民間の保険大手・安邦保険集団を管理下に置きつつ、本日付で、現在縦割りとなっている保険と銀行の監督を統一・強化すると発表した。

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