【連載】藤原和博 45歳の教科書(1) 藤原和博(教育改革実践家)

ZUU online / 2018年9月15日 10時0分

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【連載】藤原和博 45歳の教科書(1) 藤原和博(教育改革実践家)(画像=The 21 online)

■「キャリアの大三角形」を描こう

新卒から70歳まで働くとすると、 45歳がちょうど折り返し地点。ここでどう働き方を変えるべきか、どのようなスキルを磨き、能力を伸ばすのか、悩める時期である。この連載では、70歳までのキャリアを見越した働き方と生き方について、リクルートを経て40代から民間校長として教育の世界に新たな挑戦を始めた藤原和博氏にアドバイスをいただく。<取材・構成=甲斐ゆかり(サードアイ)、写真撮影=清水茂>

■今の40代はずっと「下り坂」を生きている

いつの時代もおそらく、40代が人生の中でいちばん大変な時期であると思います。ただ、今の40代が特別なのは、日本が既に成長しきった後の「下り坂」の社会を生きていることでしょう。日本は、1997年に高度経済成長が終わって98年から成熟社会に入り、GDPは下がり続けています。今の四十代は、そんな中で社会人になっています。

奇しくも同じ頃、アメリカではアマゾンやグーグルなど、世界の構造を変えていくであろう会社が生まれています。一方、日本では、企業の合併やリストラが進みました。  

中間管理職の多い40代は、上司と部下の間に挟まれ、責任も増す世代です。しかしその割に給料は上がらない。何かを変えたいと自己啓発書を読んでも、留学や資格取得や投資など、すぐには実行できそうもない処方箋が並んでいる。こんな八方ふさがりの状況に家庭や個人の問題が重なれば、心身にも不調が出てきて当然でしょう。

下り坂の社会はつまずく可能性も高い。40代はそのことにもっと自覚的であるべきです。

■キャリア、お金、人生は点と線と面で描き出せる

そんな中、自分のキャリアを充実させるヒントとして、ぜひ覚えておいてほしいのが「キャリアの大三角形」です。

オリンピックのメダリストのようにもともと特別な才能に恵まれていれば、100万人に1人の存在となることは可能です。しかしそれ以外の大勢の人でも、複数のキャリアを極め、それらをかけ合わせることで、100万人に1人の存在になることができます。

まず20代の5年から10年で、ある分野の仕事をマスターします。一つの仕事をマスターするのに、一般的には1万時間かかると言われます(ちなみにどの国でも、義務教育のトータルはだいたい10年、1万時間弱です)。営業でも開発でも、1万時間取り組めば、100人に1人くらいの希少性が得られるでしょう。これが左足の軸、三角形の基点になります。

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