『SIXPAD』大ヒットの裏側は、どうなっているのか?

ZUU online / 2019年2月20日 21時0分

「すでに商品を投入している市場があるので、そこに新商品を投入すればどのくらい売れるのかは考えます。しかし、市場調査を行なって潜在顧客のニーズを汲み上げるというようなことはしません。もちろん、市場に投入したあとは、実際に使っていただいたお客様の声を聞いて、改善したり、商品のラインナップを増やしたり、ということをしています」(熊崎氏)

最初にゼロからイチを生み出すときは松下氏のトップダウンだが、大きく育てていくに当たっては、現場からのボトムアップによるところも大きいという。例えば、『SIXPAD』ブランドで販売されているサプリも、その一つだ。

■徹底して「本物」にこだわって開発

『SIXPAD』の開発に当たって、松下氏が課したミッションは、「本物であること」だった。

「EMS機器は、本来、筋肉を強くするためのものなのに、ダイエット効果があると謳っているものが世の中に多く出回っています。当社は、EMSの本来の目的である、筋肉を強くするための商品の開発を目指したのです」(熊崎氏)

「本物」を作るためには、世界最高峰の権威と共同開発する必要がある。そう考えて学術論文をたどっていった結果、行き着いたのが、京都大学教授(現・名誉教授)の森谷敏夫氏だった。

「お会いしに行ったところ、初めは『EMSをダメにしているのは、君たちのような美容メーカーだろ!』と怒られて、断られました。森谷先生の長年の研究成果では、筋肉を鍛えるのに最も適した周波数は20ヘルツ(1秒間に20回の電気刺激を与える)なのですが、ダイエット効果を謳う商品は、それよりもはるかに高い周波数を使っているのです。そのほうが、筋肉が細かく震えて、一般の方には、なんとなく効果があるような気がするからです。科学的な知見が無視されている状況に、森谷先生は憤慨されていました」(熊崎氏)

それでも何度も足を運び、森谷氏の協力を得ることができたのだが、次に立ちはだかったのが、技術的な難問だった。

「周波数が低ければ低いほど痛みを強く感じやすく、高ければ高いほど痛みを感じにくいので、本来、20ヘルツの電気刺激を与えると、強い痛みを感じるのです。そこで、痛みを感じないようにするために、色々な波形を試して、最終的には、技術者の目から鱗の発想で問題が解決しました。その独自の波形については、特許を取得しています」(熊崎氏)

権威と共同研究をして、その成果を学術論文として発表しているのは、『SIXPAD』に限らず、MTGのすべてのブランドに共通している。

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