『SIXPAD』大ヒットの裏側は、どうなっているのか?

ZUU online / 2019年2月20日 21時0分

ところがMTGでは、ブランドごとに組織が作られている。つまり、『SIXPAD』を扱っている社員は、技術担当もマーケティング担当も広告宣伝担当も、皆、熊崎氏の部下という立場になっているのだ。『ReFa』や『MDNA SKIN』など、他のブランドについても同様だ。

『SIXPAD』の部署にも、『ReFa』の部署にも、それぞれに技術担当者もいればマーケティング担当者もいるわけで、一見、効率が悪いようにも思えるが、「ブランド開発カンパニー」を自認するMTGにとって、これがベストだという。

「『SIXPAD』の部署には40人以上の社員がいますが、毎朝、朝礼をして、月ごとのP/L(損益計算書)を全員で共有しています。それによって、技術者も商品の売上げ状況を把握しながら経費を使えますし、マーケティングも開発の状況を把握しながら動けます」(熊崎氏)

働く場所も、一部を除いて、1フロアに集約されているという。様々な企業でよく見られる技術とマーケティングのコミュニケーションの問題が、こうした体制によって生じにくくなっているわけだ。

ブランド間の人事異動も頻繁にあるので、ブランドごとに壁ができてしまうこともないという。

「当社は『人がブランドを創り、ブランドが人を創る』という言葉を掲げていますが、最終的な強みは『人』です。ですから、ブランドの責任者として、部下との信頼関係を強くすることは常に意識しています。人の心は日々変わりますから、それをきちんとケアすることを心がけていますね。食事に一緒に行くことも、よくあります」(熊崎氏)

毎月1回は、各チームメンバー全員で集まる「活性会」という交流活性の場が設けられている。社内にある和室や居酒屋など、やり方は各チームで決めており、会社から補助も出るので、他の全ブランドも必ず行なっている。

「活性会では、『普段は言えない感謝の言葉を伝える』などのプログラムを用意しています。互いを認め合い、理解が深まることで、仕事のモチベーションが向上しています。『抱えている課題を全部出す』というプログラムのときもあります。子育てなどで、夜は参加できない社員もいるので、ランチで同様のことをすることもあります」(熊崎氏)

『SIXPAD』を統括する前は、イベントを企画するなど、プロモーションを担当していた熊崎氏。当初は戸惑ったというが、「松下にずいぶん鍛えてもらいました。これからも仲間と一丸となって、『SIXPAD』を日本発の世界No.1 EMSブランドにします」とのこと。

今年10月には、足裏とふくらはぎを鍛えることができ、高齢者や普段歩かない内勤者などに向けた『SIXPAD Foot Fit』が、11月にはヒップトレーニグを目的とした初の女性向け製品『SIXPAD Bottom Belt』が発売されるなど、まだまだ進化する『SIXPAD』。さらなる展開が楽しみだ。

THE21編集部(『THE21オンライン』2018年12月22日 公開

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