ブラジル経済の見通し-始動した新政権。足元のファンダメンタルズは比較的良好も、先行きは改革の動向次第。

ZUU online / 2019年3月7日 21時20分

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ブラジル経済の見通し-始動した新政権。足元のファンダメンタルズは比較的良好も、先行きは改革の動向次第。(画像=PIXTA)

■要旨

ブラジルの2018年10-12月期の実質GDP成長率は前期比0.1%増(季節調整値)と、前期の同0.5%増から減速したが、8四半期連続のプラス成長となった。需要項目別では輸入の減少による純輸出の寄与度が高くなったものの、内需は低調であった。しかし、内需の落ち込みは10月の大統領選挙による一時的な要因と考えられる。

2018年の実質GDP成長率は前年比1.1%増と2017年から横ばいであったが、内需は大きく改善している。足元のファンダメンタルズは比較的良好であり、新政権への期待を背景に家計・企業ともに景況感が改善していることから、2019年は内需が牽引役となり、2018年から成長率が加速すると予想する。

2019年1月に誕生したボルソナロ新政権に対しては、国民及び市場の期待が高まっている。しかし、新政権の最重要課題である年金制度の改革の行方は議会運営上のハードルが高く、予断を許さない。中長期的なブラジルの行く末を占ううえでも2019年は重要な一年となるだろう。

■経済概況・今後のポイント

●(経済概況)  10-12月期の実質GDP成長率は、内需が低調も一時的な落ち込み

2月28日、ブラジル地理統計院(IBGE)は、2018年10-12月期のGDP統計を公表した。10-12月期の実質GDP成長率は前期比0.1%増(季節調整済系列、以下同様)と、8四半期連続のプラス成長となったが、前期の同0.5%から減速した。また、2018年の実質GDP成長率は前年比1.1%増と2017年の同1.1%増から横ばいであった。

需要項目別に見ると、10-12月期は輸入が減少したため、純輸出の寄与度が高くなり、辛うじて前期比プラス成長となった。内需は寄与度がマイナスと低調であったが、内需の落ち込みは10月の大統領選挙による一時的な要因と考えられる。

GDPの約3分の2を占める民間消費は前期比0.4%増と、前期の同0.5%増から減速したが、8四半期連続のプラス成長となった。

政府消費は同0.3%減と前期の同0.3%増からマイナス成長に転じた。

総固定資本形成は同2.5%減と前期の同5.5%増からマイナス成長に転じた。

純輸出は輸出が同3.6%増、輸入が同6.6%減となった結果、成長率寄与度がプラス1.5%ポイントと前期(同マイナス0.4%ポイント)から、大きく成長率を押し上げた。

供給項目別に見ると、第一次産業および第三次産業はプラスであったが、第二次産業はマイナス成長となった。

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