美術館でも撮影OKな時代?SNSで古典アートや現代アートがバズる理由

ZUU online / 2019年3月15日 10時0分

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(写真=J.Score Style編集部)

世界を見渡せば作品の撮影可能な美術館や博物館が多くありますが、日本ではこれまで館内の撮影禁止ルールが浸透していました。しかし、近年のSNSの普及によって状況が変化しています。マーケティング効果を狙って撮影を解禁にする美術館や、鑑賞より撮影にフォーカスした展覧会の開催が国内でも増えつつあるのです。芸術家たちの作品を守るべく、直接鑑賞を促す印象が強いアートの世界で、一体何が起こっているのでしょうか?

■アートは鑑賞するものから体験するものへ

teamLab★Borderless、Flowers by NAKED、アートアクアリウム。これらのエキシビションに共通することは一体何なのでしょうか。それは、「行列」と「フォトジェニック」です。デジタル技術とアートを融合した、「体験型」作品を数々生み出しているteamLabやNAKED。これらは、今では日本を代表するクリエイティブカンパニーとして、国内外から高い人気を誇り、開催するたびに長い行列待ちの状態が続くほど、人々を魅了してやみません。

なぜなら、彼らのエキシビションでは、観客も作品の一部となっているからです。光や音に包まれた体験をすることができるため、その様子を写真や動画に収めることができます。「アート=高尚な趣味」とされたアートの世界が、「アート=映え」という新しい体験へ扉を開けたのは、彼らの登場が大きな役割を果たしているのでしょう。

このようなアート展は世界中で続々と開催されています。2016年アメリカで開催された「MUSEUM OF ICE CREAM展」では、アイスクリームやドーナツといった女子ウケ&インスタ映えするPOPなインスタレーション展示が並ぶ中で撮影フリーだったこともあり、インスタグラムにアート展の様子を写した多くの写真がアップされ、心を惹かれた人がシェアを行い、その人気を受けた日本でも同様のアート展が開催されました。その後も、teamLabやNAKEDはもちろん、老舗美術館でも、SNS投稿を意識した展覧会を企画する等、新しい取り組みが急増しています。

■古典アートは現代で再評価される

また、過去の伝統的な作品がSNSを介して再評価される場面も増えています。札幌芸術の森美術館で行われた「ブリューゲル展」では、平日全作品の写真撮影が解禁されました。また、森美術館(東京)でも「レアンドロ・エルリッヒ展」において、彼の作品の中に入ったようなトリックアート写真が撮れるコーナーが設けられたのです。

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