ブロックチェーンは、なぜ複式簿記以来の大発明なのか 神田昌典(経営・マーケティングコンサルタント)

ZUU online / 2019年3月8日 20時35分

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ブロックチェーンは、なぜ複式簿記以来の大発明なのか 神田昌典(経営・マーケティングコンサルタント)(画像=THE21オンライン)

■AIやIoTでは大企業に敵わない。だが……

『非常識な成功法則』『2022-これから10年、活躍できる人の条件』など数々のベストセラーを輩出し、「日本のトップマーケター」にも選出されたカリスマ経営コンサルタント・神田昌典氏。

その神田氏が満を持して送り出すのが、最新刊『インパクトカンパニー』だ。本書によれば、仮想通貨の基礎技術として知られる「ブロックチェーン」こそ、中小企業の救世主になる可能性があるという。それはいったいなぜなのか。新著から抜粋してお届けする。

■ブロックチェーンの何が「革命的」なのか?

世の中の様々な分野での活用が進められている「ブロックチェーン」。仮想通貨はもちろん、歯科医療を変えるべく立ち上げられた「デンタコイン」や、オーストラリア発の電力プロジェクト「パワーレジャー」、住宅などすべての資産を証券化することを目指す「トラストトークン」など、さまざまなサービスが立ち上がろうとしている。

では「なぜ、ブロックチェーンは革命的と言われるのか」――その理由について、少し歴史的な観点からお話ししよう。

ブロックチェーンによって進められているプロジェクト……その多くは、ブロックチェーンが登場する前はいずれも、政府などの中央集権の機関が関わっていた分野である、ということだ。

日本で言えば、歯科医療の報酬を定めていたのは政府による医療保険だし、住宅ローンや電力供給も、国の関与が強い分野だ。通貨制度は言うまでもない。こうしたシステムを維持するためには、国家のような中央集権の力が必要だったのだ。

ところが、ブロックチェーンが登場したことで、中央集権の機関を介さずとも、個人対個人(ピア・トゥー・ピア)で、これらのサービスが利用できるようになった。

■15世紀イタリアの「複式簿記」という革命

要するに、ブロックチェーンの最も革新的なことは何かと言えば、「信用のベースを容易に作れる」ことなのだ。

この「信用のベースを生み出す」ことに関して、約500年前にも一つの革命が起こった。それは、15世紀後半にイタリアから広がったとされる「複式簿記」だ。

初めて会った人とビジネスをするに当たり、その人が信用できるかを、どのように判断すべきか。実は、複式簿記が発明されるまでは、その人の勘か、誰か信用に足る人の推薦しかなかった。

あるいは、「神」におうかがいを立てるしかなかった。神父が白と言えば白だし、黒と言えば黒。つまり、客観的に判断する材料はなかったのである。

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