分散型アプリ全図--2019年は分散型アプリの一年に!?金融やゲーム以外も続々

ZUU online / 2019年3月27日 12時0分

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(写真= MUFG Innovation Hub編集部)

Bitcoinの誕生から10年、ブロックチェーンは仮想通貨ネットワークの基盤として機能するだけでなく、分散型アプリケーションのプラットフォームとしても利用されている。ブロックチェーン上で稼働する分散型アプリケーションとは何か。また、どのようなアプリケーションがどのブロックチェーン上に存在し、利用されているのか。従来型の中央集権的なアプリケーションと何が違い、どんなメリットがあるのか。今後の展望も含めて解説する。

■分散型アプリケーションとは

私たちが日々利用しているインターネット上のアプリケーションの多くは中央集権的なアプリケーションだ。例えばFacebookでは、運営の主体にFacebook, Inc.があり、その中央集権的なサーバー環境上でサービスが稼働している。Facebookと言えば、8,000万人以上のユーザーデータが不正利用されていたとして、CEO(最高経営責任者)のマーク・ザッカーバーグ氏を対象にした米下院の公聴会が開かれたことは記憶に新しい。巨大プラットフォームを操る1人のCEOに、強い権力が集まってしまったという事実に、世界が動揺したのである。

その一方で、中央集権的な組織がない、またはその影響力が少ない「分散型アプリケーション」が誕生している。分散型アプリケーションと言えば、古くはP2Pの音楽共有サービスNapsterなどがあったが、ここでは、この数年注目を集めるブロックチェーン上で稼働するプログラム(スマートコントラクト)として実装された分散型アプリケーションを意味するものとする。

分散型アプリケーションは、複数のサーバーから構成される分散型のネットワークであり、ブロックチェーン上で運用されるため、アプリケーション自体も分散型または分散傾向が強くなる。「分散傾向が強くなる」としたのは、プログラムはブロックチェーン上で実行され、アプリケーションのデータもブロックチェーン上に残るものの、ウェブインターフェースを中央集権的なサーバーが提供していることから、完全な分散型とは言えないアプリケーションも存在するからだ。

分散型アプリケーションの特徴として、単一障害点がないこと、それに関連してアプリケーションを一元的に管理する者がいないため意図してシステムを止められる者もいないこと、ブロックチェーン上で発行されるトークンと密接に結びついていることが挙げられる。パブリックチェーン上のアプリケーションでは、ネットワークの処理能力などの制約によるスケーラビリティーの問題も浮き彫りになり、プラットフォームレベル、アプリケーションレベルで改善が進められている。2017年末の仮想通貨バブルのさなか、子猫を育てるゲームCryptoKittiesがEthereumブロックチェーン上でリリースされ、ネットワークを大きく圧迫したことなどが背景にある。

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