【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(3月号)~輸出は2ヵ月連続で減少、米国向けも鈍化して貿易停滞リスクが高まる

ZUU online / 2019年3月13日 20時20分

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【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(3月号)~輸出は2ヵ月連続で減少、米国向けも鈍化して貿易停滞リスクが高まる(画像=PIXTA)

19年1月のASEAN主要6カ国の輸出(ドル建て、通関ベース)は前年同月比1.9%減(前月:同2.4%減)とマイナス幅が縮小した。輸出の伸び率は昨年前半まで堅調に推移したが、年後半からは海外経済の減速やITサイクルのピークアウト、米中貿易戦争、原油価格下落などを受けて低下傾向で推移し、直近2ヵ月は小幅のマイナス成長となっている。

ASEAN5カ国の仕向け地別の輸出動向を見ると、1月は2月に続いて東アジア向け(同7.6%減)と東南アジア向け(同4.7%減)、EU向け(同3.5%減)がそれぞれ低迷した。北米向け(同3.3%増)は東南アジアが中国に代わる生産地として機能することで増加傾向を維持しているものの、拡大ペースが鈍化するなど貿易の停滞リスクは高まりつつある。

タイの19年1月の輸出額(ドル建て、通関ベース)は前年同月比5.6%減(前月:同1.7%減)と低下した。輸出の基調は昨年概ね堅調に推移してきたが、米中貿易摩擦や世界経済の減速など先行きの不透明感が強まるなかで電子機器を中心に主要工業製品が昨年末に大きく減少し、2ヵ月連続のマイナスとなった。また輸入額も前年同月比14.0%増(前月:同8.1%減)と上昇した結果、貿易収支は40.3億ドルの赤字となり、前月から51.0億ドル悪化した。

輸出を品目別に見ると、全体の約8割を占める主要工業製品は同5.9%減(前月:同0.8%減)と低下した。工業製品の内訳を見ると、主力の電子機器(同7.1%減)や家電製品(同5.8%減)、機械・装置(同2.5%減)が低迷したほか、石油化学製品(同6.4%減)と自動車・部品(同3.4%減)がマイナスとなった。また鉱業・燃料は同12.0%減(前月:同2.0%増)と、石油製品を中心に大きく低下した。農産物・加工品は同2.9%減(前月:同6.6%減)と低迷した。国際市況が下落している天然ゴム(同15.1%減)をはじめ、ゴム製品(同6.8%減)やコメ(同1.0%減)などが低調だった。

ベトナムの19年1月の輸出額(ドル建て、通関ベース)は前年同月比8.9%増(前月:同0.4%減)と上昇し、2ヵ月ぶりのプラスとなった。輸出の伸び率は昨年概ね堅調に拡大した後、年末頃から主力の電話・部品を中心に鈍化しているが、アパレル関連が牽引役となって増加傾向は維持している。また輸入額も前年同月比5.4%増(前月:同1.6%増)と再び上昇した結果、貿易収支は9.0億ドルの赤字となり、前月から17.2億ドル改善した。

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