【オーストラリア総選挙の結果】~予想を覆し、保守連合が勝利。拡張的な財政政策で減速する景気を下支えか~

ZUU online / 2019年5月21日 20時35分

また、選挙の大勢が判明した20日には、代表的な株価指数であるS&P/ASX200指数が年初最高値を更新し、米中貿易摩擦の影響で軟調だった豪ドルが持ち直すなど、予想に反して保守連合が勝利したことが市場で好感されたと見られる。ただし、対外政策では中国寄りとされた労働党に対して、保守連合は米国寄りとされる。これまで保守連合は、中国の影響力拡大の抑止を念頭に、外国人の政治献金の禁止や諜報活動への監視強化、さらに華為技術(ファーウェイ)に対して、5G通信網への参入を禁止したことで、中国との関係が悪化している。中国は最大の輸出先かつ投資元であるため、関係悪化による経済への悪影響の懸念は引き続き残るだろう。

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(4)特に、ネガティブギアリングの適用厳格化は落ち込む不動産市場をさらに悪化させる懸念がある。
(5)2018/19年度予算案比で、低・中所得者層向けの所得税額控除は2倍以上、インフラ投資は1.3倍にまで拡大した。

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神戸雄堂(かんべ ゆうどう)
ニッセイ基礎研究所 経済研究部 研究員

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