社員の幸せを追求する会社が成長するワケ

ZUU online / 2019年5月26日 17時30分

「自律の責任は重くなったが、拘束感が減り、気持ちに余裕ができたと思う。また、プライベートのスケジュールの自由度が広がり、ライフワークバランスが充実した」

「WAAを行なうことで、業務効率を落とすことなくむしろ向上させながら、家族と触れ合う時間を増やすことができ、特に子育てに対するコミットメントが強くなり、充実した生活を送ることが容易になった」

また、「どのような環境だと生産性が上がると感じているか」という質問に対しては、

集中できる
電話や会話などで邪魔されない
静けさ
心と時間に余裕がある
ラッシュ時の通勤や業務の重複など、価値を生まないことをしなくていい

といった回答が寄せられています。

働く場所と時間を自由に選べるようになったことで、社員自らが工夫して、集中できる環境やパフォーマンスの出やすい心身の状態を整えるようになり、それが生産性向上の実感につながっているのだと思われます。

■「社員の感覚」による効果測定を重視するワケ

読者の皆さんは、「『生産性が上がった』という社員の実感は、会社の生産性向上につながっているのだろうか?」という疑問を持たれるかもしれません。それについて島田さんは、「WAAを導入してからも業績は下がっていないのだから大成功」と胸を張ります。

島田さんは、「生産性というものが、会社の目線でしか考えられていないことに疑問を持った」と語ります。生産性とは、「アウトプットをインプットで割ったもの」とされますが、アウトプットを生み出すのに大きな役割を果たすインプットとは、社員自身です。

その社員がどんな気持ちや健康状態で仕事をしているのかといったことに、もっと注目すべきだというのです。

「WAA」の検討を始める際、島田さんはまず、「社員にこうあってほしい」というビジョンを掲げました。それは「よりいきいきと働き 健康で それぞれのライフスタイルを継続して楽しみ 豊かな人生を送る」というもの。

だからこそ、アンケート調査では「新しい働き方により、毎日がよくなったかどうか」を尋ね、生産性の変化を測定する方法として、会社目線のアウトプットを数値化するような方法ではなく「社員の感覚値」を採用したわけです。

もちろんユニリーバは営利企業ですから、「WAA」によって業績が落ちるようなことになれば、それを継続することは難しいでしょう。島田さんが確信をもって「WAA」の導入を進めることができたのには、ユニリーバ・ジャパンの当時の社長の存在も大きかったようです。

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