マイクロソフトとソニー、半導体・AI分野で提携へ

ZUU online / 2019年5月25日 15時0分

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出典:Getty Images

マイクロソフト(ティッカー:MSFT)とソニー(ティッカー:SNE)はこのほど、クラウドゲーム、AI(人工知能)、半導体分野における戦略的パートナーシップを発表しました。

市場の関心はクラウドゲームにありましたが、AIおよび半導体分野の提携も極めて重要です。AIおよび半導体に関しては、両社はイメージセンサーの共同開発を目指しています。

マイクロソフトのAzure (クラウドプラットフォーム)AI技術をソニーのチップに組み込み、法人顧客向けに販売する予定です。これにより、ソニーで見過ごされがちだった半導体ビジネスが活性化され、一方でマイクロソフトのクラウドビジネスの拡大につながる見込みです。

■ ソニーにとっての利点

ソニーの半導体部門は、主にイメージセンサーをカメラやモバイル機器向けに販売しています。同部門は、イメージセンサーの供給についてスマートフォン市場の約半分を占めていて、アップル、サムソン、ファーウェイなどが主要顧客です。

ソニーのXperiaスマートフォンの世界市場に占める割合は1%未満に過ぎませんが、シェア半分を占めるイメージセンサーを通じて、同社はスマートフォン市場全体の成長の恩恵を受けています。マルチカメラ型のスマートフォン向けのイメージセンサー需要が高まっており、半導体部門の2018年の売上は前年比3%増となり、ソニーの全社売上高の10%を占めるようになりました。

半導体部門の今年の売上は、イメージセンサーや3D(3次元)センサーの需要増により、13%増をソニーは予想しています。これが、同社の主力ゲーム部門の落ち込みを補う可能性があります。マイクロソフトと共に、法人顧客向けAI搭載型のイメージセンサーを製造することは、スマートフォン頼みだったイメージセンサーに加え、ソニーの半導体部門に第二の成長エンジンをもたらすとみられます。

両社はまた、マイクロソフトのAIプラットフォームをソニーの消費者向け製品に組み込むことも検討しています。これは、両社のパートナーシップが、今後はソニーの他の事業セグメントにおよぶ可能性を示唆しています。

■ マイクロソフトにとっての利点

マイクロソフトの中核となる成長エンジンは商業クラウドビジネスで、直近四半期の売上は前年同期比41%増の96億ドルで、同社の全社売上の約3分の1を占めています。クラウド部門の柱は3つで、オフィス365、Dynamics CRM(顧客管理システム)、Azureからなります。Azureは、アマゾン・ウェブ・サービスに次ぐ世界で2番目に大きいクラウドプラットフォームです。

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