【インド総選挙】インド人民党が圧倒的勝利~改革路線への回帰が高成長持続のポイントに

ZUU online / 2019年5月27日 18時20分

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【インド総選挙】インド人民党が圧倒的勝利~改革路線への回帰が高成長持続のポイントに(画像=PIXTA)

■総選挙結果:インド人民党が圧倒的勝利

インドでは5月23日、5年ぶりの下院選(542議席(1))の結果が一斉に開票(2)された。

モディ首相率いるインド人民党(BJP)が単独で303議席を獲得し、圧倒的勝利をおさめた。BJPを中核とする与党連合・国民民主同盟(NDA)は下院の過半数(273議席)を大幅に上回る353議席を確保、モディ首相の続投が決まった。一方、最大野党・インド国民会議派(INC)を中核とする野党連合・統一進歩同盟(UPA)は ラフル・ガンジー総裁や同氏の妹で人気の高いプリヤンカ・ヴァドラ氏が前面に立って巻き返しを図り、前回選挙から8議席を積み増して辛くも野党第一党の地位を保ったものの、52議席に止まった。

最終投票日(5月19日)の夜に発表された出口調査で与党連合の優勢が伝わっていたなかでの勝利であったが、選挙前の世論調査では今年3月に入るまで与党連合は下院で過半数の獲得が危ぶまれていた。総選挙の行方は不透明な状況が続いていただけに、BJPが歴史的大勝をおさめた前回総選挙を上回る議席を獲得したことはポジティブサプライズと言える結果であった。

なお、投票率は67.1%となり、前回選挙(2014年)の66.4%を上回り、史上最高の投票率を記録した。女性の投票が増えたとされている。

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(1)インドの下院の定数は545議席あるが、今回総選挙では大統領指名の2議席と不正疑惑が生じた1議席を除く542議席が争われれた。
(2)9億990万人の有権者を抱えるインドでは、選挙管理や治安維持の面で不安があるために投票が4月11日~5月19日にかけて7回に分けて行われた。

■カシミール地方の緊張がBJPの支持回復に寄与

モディ政権は、2016年11月にブラックマネーの撲滅を目的に高額紙幣の廃止を突如として実施、2016年12月には破産倒産法を施行、2017年7月には州毎に異なる間接税を一本化する物品サービス税(GST)を導入するなど各種の経済改革を断行した。また電力・交通インフラの整備やデジタル経済の浸透、低所得者向けの直接給付を通じた行政コストの削減や汚職抑制など、モディ政権はインドのビジネス環境を着実に改善させた。世界銀行が各国のビジネス環境の現状を評価した報告書「Doing Business」によると、インドのビジネス環境ランキングは2018年が77位(全190カ国)と、2014年の142位から大幅にランクアップした。結果として、モディ政権の5年間は7%を超える経済成長を続けた。

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