月間のアノマリー。米国株小幅続落。

ZUU online / 2019年6月14日 15時25分

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(画像=Anikin Denis/Shutterstock.com)

★原油安、米中協議メド立たず、英国の無秩序EU離脱の3重苦。 現地12日の米国株市場は続落です。主要株価指数の下落率は0.2-3%というものばかりですから、小幅にとどまっています。 今週はもともと月間では、一番下がりやすい確率の一週間ですから、6月4日以来の上昇サイクルが、一巡してもおかしくないところだったわけです。ただその割には今のところ大した下落にはなっておらず、せいぜい押し目程度のものにとどまっています。 要因は、いくつか重なっています。

(原油安) 米国の原油在庫(週間発表)が思いのほか積み上がっていたことから、WTI先物が4%の大幅下落となり、51ドル。これが資源株を押し下げました(ダウ工業株の下げの主因)。

(米中協議不確定) また、依然として米中協議は次の協議日程が決まりません。昨日は香港で二度目の「逃亡犯条例」改正案を巡る大規模デモでした。香港政府は群衆に包囲されて審議入りできず、予定であった20日までの採決が危ぶまれており、この問題が中国をして対米強硬姿勢をとらざるをえない状況にしています。 トランプ大統領は、米中協議にとくに期限を設けないとしています。

(英国首相選挙戦開始) くわえて、英国での首相選挙が始まりました。合意無き無秩序なEU離脱に進むか、またこの問題が再燃化しています。 いずれも決定的な悪材料にはなっていません。原油安はむしろ景気減速であるなら、景気には下支えになる効果すらあります。 以上のようなネガティブな背景が重なっている割には、米国株の下げはきわめて限定的だったということになるでしょう。欧州市場でもドイツDAX、英国FT100、いずれも0.3-4%の下落にとどまっており、すべての移動平均線を上回っています。

★米国主要指標の定点観測。 前日、50日線を下回ったナスダックに続き、昨晩は資源株に足を取られてダウ工業株が、ごくわずかですが50日線割れ。最大のリスク指標であるジャンクボンドもごく微弱ですが50日線割れです。 総合株価指数のS&P500はぎりぎり踏みとどまっています。 反対に、景気先行指標のダウ輸送株指数とリスク度の高いラッセル2000小型株指数は逆行高だったのでした。これはある意味驚異的な動きです。ただなかなか最初のハードルである25日線を抜けません。これで3日トライ中です。 マネー循環を示す米10年国債利回りは再び低下、2.1270%となり、せっかく前日に6月3日以来の底這い状態から抜け出したと思われたのですが、また底辺のレンジに舞い戻ってしまいました。 幸い、VIX(変動、恐怖)指数は6月5日以来、ずっと上は200日・25日線の密集地帯、下は50日線の狭いレンジに挟まれたまま、ちょうどその中間値でまったくの横這い、落ち着いています。

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