決算報告で監査意見に注目すべき理由

ZUU online / 2019年6月17日 11時0分

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出典:Getty Images

モトリーフール・シンガポール支局、2019年6月8日投稿記事より

企業は監査を受けることが義務付けられています。

通常、上場企業の場合、主要監査法人の1社と契約し、会計帳簿に対して年度監査が行われます。

その後、監査法人は、会計帳簿が正確かつ公正な根拠に基づいて作成されたかに関する監査意見を表明します。

監査法人の役割は、上場基準で求められる会計監査を実施することで、企業を監視することではありません。

つまり、監査法人は内部統制の弱い部分を見つけたり、確信を持てないような財務データを指摘します。

しかし、意図的に詐欺や共謀の事例を探し出すわけではありません。

投資家は、監査法人が企業に対して表明する以下の監査意見とその影響について知っておく必要があります。

■ 無限定適正意見

財務諸表が事業について正確かつ公正な見解を表している場合、監査法人は無限定適正意見を発表します。

これは、監査において重要な問題がない場合に発表される標準的な監査意見であり、大多数の企業がこのカテゴリに該当します。

■ 意見不表明

意見不表明が表明された場合、監査法人が監査対象企業の取引や残高を検証できないなど、特定の財務情報へのアクセスが制限されている可能性があります。

十分な監査証拠がなければ、財務が正確かつ公正であるかどうかの意見を表明することはできません。

また、監査範囲に制限があり、収集できる情報量が限られている場合にも表明される可能性があります。

■ 限定付適正意見

限定付適正意見は、企業が財務諸表作成において会計基準の一部を遵守していない可能性を指摘します。

監査法人の許容範囲外の会計方針を、監査対象企業が維持している場合があります。

これは、会計の特定の側面に疑義が生じているとも考えられ、今後問題が表面化する可能性があります。

■ 不適正意見

不適正意見は、企業の財務諸表に誤りがあるか誤った表示がなされている可能性があり、当該企業の財務実績に関して正確かつ公正な見解を表すものではないことを述べています。

これは、不正行為または信頼性の低い会計のいずれかを意味するため、企業にとって一番悪い監査意見です。

■ まとめ

監査法人が無限定適正意見以外の意見を表明した場合、投資家は注意すべきです。

したがって、投資家は少なくとも年次報告書の監査意見を確認すべきでしょう。(提供:The Motley Fool Japan)

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