現代消費文化を覗く-あなたの知らないオタクの世界(4)

ZUU online / 2019年6月24日 19時40分

写真

現代消費文化を覗く-あなたの知らないオタクの世界(4)(画像=PIXTA)

前回までのまとめ
・「つくばエクスプレス」の開通に伴う秋葉原の変革によりオタクの街に変化が
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=61753?site=nli
・メイドカフェが大衆化・観光スポット化し、オタクの通いづらい場所に
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=61840?site=nli

■オタクのための「アキバ」から幅広い「アキバブーム」へ

2005年、「オタクの街」や「電気街」としてのイメージが強かった秋葉原が、観光地化したターニングポイントを迎えた。『電車男』『AKB48』「萌え」の注目によりオタク文化の中心である秋葉原がメディアによって晒された結果、若者を中心に幅広く関心がもたれるようになった。また、今では耳なじみのある「クールジャパン」という言葉が生まれたのも2002年であり、海外からの日本のサブカルチャーを始めとしたソフトパワーに注目が高まっていたころである。余談ではあるが現在クールジャパンとして人気を博している『ワンピース』や『NARUTO』、『遊☆戯☆王』といった人気漫画の連載が始まったのも2000年前後であり、日本の漫画やアニメが世界に向けて(特に欧米)発信され始めた時期でもある。

■「つくばエクスプレス」

2005年は、秋葉原とつくばを繋ぐ「つくばエクスプレス」が開通し、インフラもさらに整った。これにより千葉・茨城からのアクセスが良くなった(1),(2)。つくばエクスプレスは秋葉原からつくば間を最速45分で結んでおり、一日あたりの輸送人員は2005年度の15万人から2009年度の27万人へと順調に成長していた。当初は開業20年での目標にしていた単年度黒字化も2010年3月期決算で達成するなど業績も安定していた。この成功の背景には、もちろん沿線のマンション・住宅建設が進んだことと秋葉原地区の就業者人口が増えたことにより通勤客が増加したことが挙げられるが、それ以上に、定期券を使用しない輸送人員は35%占めており、秋葉原への観光目的に使う層が多かったことを示している。

--------------------------------
(1)『アキバが地球を飲み込む日 秋葉原カルチャー進化論』 東洋経済新報社 (2007)より。
(2)週刊ダイヤモンド (2010年9/25号)より。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング