時として経営者にとって最良の“右腕”はよく知るあの人かもしれない

ZUU online / 2019年7月14日 9時0分

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(画像=wavebreakmedia/Shutterstock.com)

創業期に苦労はつきものだ。経営者一人の力では乗り切れないことも多い。古くから日本の商家には「番頭」と呼ばれる存在がいて、主人やその後継者の右腕となって店を切り盛りしていた。

パナソニックの松下幸之助氏と高橋荒太郎氏、ソニーの盛田昭夫氏と井深大氏。ホンダの本田宗一郎氏と藤沢武夫氏などは、経営者と軍師となる右腕的パートナーの成功例として知られている。

■「最も近しい他人」、配偶者はビジネスパートナーになり得る?

このように、経営者には右腕的な存在が必要だが、なかなか理想の経営パートナーを探すのは難しい。時として経営者にとって最良の“右腕”とは、互いをよく知る「あの人」かもしれない。それは、最も近しい他人――配偶者だ。

昔はよく「糟糠の妻」「内助の功」などと言ったものだが、女性の社会進出が進むにつれて、人知れず夫を影から支えるだけでなく、対等なパートナーとしてビジネスの才能を発揮させる女性も増えている。

夫婦二人三脚での成功例として知られるのが、一代で「CoCo壱番屋」を日本一のカレーショップチェーンに育てた、宗次德ニ・直美夫妻だ。

■妻の手作りカレーが世界に羽ばたく飲食チェーンに

宗次德ニ・直美夫妻が知り合ったのは、2人が大和ハウス工業に勤務していた頃。夫妻は結婚を機にマイホームを建て、不動産業で独立した。

不動産仲介業だけでも生活が成り立つほどの収入は得られたが、汗水垂らして働く仕事ではないことに疑問を感じ、始めたのが喫茶店だ。

名古屋市内で開業した喫茶店「バッカス」は繁盛し、まもなく2号店もオープンする。そこで食事の出前を始めるにあたり、メニューに取り入れたのがカレーライスだった。

妻の直美氏が作るカレーが好評を得たことから、3号店はカレーショップにすることを決めたという。そして昭和53年、ついにカレー専門店「CoCo壱番屋」の一号店をオープンした。

つまり、日本一のカレーチェーンの始まりは、妻の手作りカレーだったのだ。いまや「ココイチ」は国内外で1477店体制となっている(2019年2月末現在)。

■「結婚してから右肩上がり」ココイチ成長の秘密は妻

ココイチが成長する過程でも、夫の徳二氏が出店計画を担当し、妻の直美氏が資金繰りを受け持つという夫婦のコンビネーションが奏功した。インタビューや講演では、「嫁さんは人間性が豊かで、一緒にいると楽しい」「嫁さんと結婚してから、急激な右肩上がりになった」「壱番屋の成長の秘密は嫁さん」と常に妻に感謝を示す。

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