鉱工業生産19年5月-事前予想を大きく上回る大幅増産、景気動向指数の基調判断は「下げ止まり」へ

ZUU online / 2019年6月28日 20時10分

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鉱工業生産19年5月-事前予想を大きく上回る大幅増産、景気動向指数の基調判断は「下げ止まり」へ(画像=PIXTA)

■事前予想を大きく上回る大幅増産

経済産業省が6月28日に公表した鉱工業指数によると、19年5月の鉱工業生産指数は前月比2.3%(4月:同0.6%)と2ヵ月連続で上昇し、事前の市場予想(QUICK集計:前月比0.7%、当社予想は同▲0.1%)を大きく上回る結果となった。出荷指数は前月比1.6%と2ヵ月連続の上昇、在庫指数は前月比0.6%と2ヵ月ぶりに上昇した。

5月の生産を業種別に見ると、国内販売の好調を受けて自動車が前月比5.2%と4月の同3.1%に続き高い伸びとなったほか、世界的なIT関連需要の落ち込みを受けて低迷が続いていた電子部品・デバイスが前月比6.6%、輸出の減少が続いている半導体製造装置が含まれる生産用機械も同4.6%の大幅増産となった。

財別の出荷動向を見ると、設備投資のうち機械投資の一致指標である資本財出荷指数(除く輸送機械)は19年1-3月期の前期比▲7.4%の後、4月が前月比0.7%、5月が同5.0%となった。また、建設投資の一致指標である建設財出荷指数は19年1-3月期の前期比▲1.8%の後、4月が前月比3.0%、5月が同▲0.5%となった。4、5月の平均を1-3月期と比較すると、資本財出荷が3.5%、建設財出荷が1.7%高い水準となっている。

GDP統計の設備投資は19年1-3月期に前期比0.3%と小幅ながら2四半期連続で増加した。鉱工業指数における設備投資関連指標は底堅い動きとなっているが、輸出の減少を主因とした企業収益の悪化を受けて、製造業ではすでに投資計画を先送りする動きが見られる。19年度入り後の設備投資は、非製造業では人手不足対応の省力化投資、都市再開発関連投資の拡大などが引き続き下支えとなるものの、企業収益が大きく悪化している製造業を中心に減速に向かう可能性が高いだろう。

消費財出荷指数は19年1-3月期の前期比1.6%の後、4月が前月比3.5%、5月が同▲0.1%となった。耐久消費財は前月比3.3%(4月:前月比6.3%)の高い伸びとなったが、非耐久消費財が前月比▲2.7%(4月:同2.7%)と落ち込んだ。消費財出荷指数の4、5月の平均は1-3月期の水準を1.7%上回っている。

19年1-3月期のGDP統計の民間消費は前期比▲0.1%と2四半期ぶりの減少となった。業界統計を含めた消費関連指標は、4月は強め、5月は弱めのものが多かったが、4、5月を均してみれば緩やかな持ち直しを示している。4-6月期の民間消費は2四半期ぶりの増加となる可能性が高いだろう。

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