新紙幣の肖像はどんな人なのか?知っているようで知らないお金のトリビア

ZUU online / 2019年7月30日 17時45分

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(写真=PIXTA)

デザインの刷新が発表された日本銀行券。新たな肖像画は、新一万円券が渋沢栄一、新五千円券が津田梅子、新千円券が北里柴三郎です。新しい「日本の顔」に決まった偉人たちは、具体的にどのような功績がある人物なのか、具体的には知らないという人もいるのでは?そこで3人の足跡と偉業を紹介します。

■新しい日本銀行券・五百円貨幣の概要と発行目的

財務省の発表によれば、新たに発行されるのは、2024年度上期発行予定の一万円券・五千円券・千円券の3種類の日本銀行券と、2021年度上期発行予定の五百円貨幣です。

新紙幣3種については、偽造抵抗力強化の観点から、現行のものより高精度なすき入れ技術(すかし)と、肖像の3D画像が回転する世界初の最先端ホログラム技術が採用されます。さらに、券種間の識別性を向上させる目的で、新たにユニバーサルデザインも採用される予定です。これによって、指先の感触だけで券種を識別できるマークの形状と配置や、すき入れ・ホログラムの位置が、券種ごとに変更されます。

図柄には、一万円券は表が渋沢栄一・裏が東京駅の丸の内駅舎、五千円券は表が津田梅子・裏がフジ(藤)の花、千円券の表は北里柴三郎・裏は富嶽三十六景(葛飾北斎)の「神奈川沖浪裏」が採用されました。

新五百円貨幣では、偽造抵抗力強化対策として、素材にバイカラー・クラッド(二色三層構造)技術、貨幣の縁には「異形斜めギザ」(斜めギザの一部をほかのギザとは異なる形状にしたもの)を導入し、縁の内側には微細文字が加工されます。

■肖像画が掲載される三偉を紹介

新紙幣に肖像が掲載される人物はいずれも日本史にその名を刻む著名人ばかりです。ここでは、各人の人物像と功績を紹介します。

●渋沢栄一(しぶさわえいいち)【1840~1931】 500以上の起業の創立や育成を手掛ける

渋沢栄一を一言で表すなら、「近代日本経済の基礎を築いた日本を代表する実業家」が最も適当でしょう。

一橋(徳川)慶喜の幕臣時代にパリの万国博覧会を見学し、ヨーロッパの近代文明に触れたのが、「経済人」としての渋沢栄一の基礎になったと言われています。その後、明治政府の官僚として、度量衡・租税・貨幣制度や鉄道の敷設など、数多くの案件に携わりました。33歳で実業家に転身した後は、第一国立銀行(現みずほ銀行)の設立をはじめ、抄紙会社(現王子製紙)・共同運輸会社(現日本郵船)・東京瓦斯会社(現東京ガス)・東京株式取引所(現東京証券取引所)など、約500もの企業の創立や育成に携わりました。

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