【19年4-6月期米GDP】前期比年率+2.1%、前期の反動で在庫投資、外需が成長を押下げ

ZUU online / 2019年7月29日 18時35分

また、連邦政府支出では、国防関連支出が+2.8%(前期:+7.7%)と前期から伸びが鈍化したものの、非国防支出が+15.9%(前期:▲5.4%)と、3期ぶりにプラスに転じたほか、2桁の大幅な伸びとなって全体を押上げた。

●(貿易)輸出入ともに貿易赤字を拡大させる方向の動き

4-6月期の輸出入の内訳をみると、輸出が前期比年率▲5.2%(前期:+4.1%)と前期からマイナスに転じたほか、輸入が+0.1%(前期:▲1.5%)と前期から僅かながらプラスに転じており、当期は輸出入ともに貿易赤字を拡大させる方向に働いた。

輸出を仔細にみると、財輸出が前期比年率▲5.0%(前期:+4.6%)、サービス輸出が▲5.6%(前期:+3.3%)といずれも前期からマイナスに転じた。財輸出では、食料・飲料が前期比年率+38.2%(前期:+39.9%)と2期連続で大幅なプラスを維持したほか、工業用原料が+3.2%(前期:▲1.9%)と前期からプラスに転じた。一方、それ以外では資本財(自動車関連除く)が▲17.2%(前期:▲1.1%)と2期連続のマイナスとなったほか、自動車関連が▲10.1%(前期:+39.9%)、消費財(食料・自動車関連を除く)も▲13.0%(前期:+8.6%)と前期から大幅なマイナスに転じた。

輸入は、サービス輸入が前期比年率▲0.3%(前期+4.5%)と前期からマイナスに転じたものの、財輸入が+0.2%(前期:▲2.8%)と僅かながらプラスに転じた。財輸入では消費財(食料・自動車関連を除く)が▲3.7%(前期:+5.3%)と前期からマイナスに転じたほか、工業原料が▲5.4%(前期:▲12.4%)、資本財(自動車関連除く)も▲1.3%(前期:▲5.9%)と前期からマイナス幅が縮小したものの、前期に続きマイナスとなった。一方、自動車関連が+8.2%(前期:▲1.3%)と前期からプラスに転じて全体を押上げた。

●(物価・名目値)PCE価格指数は総合、コアともに前期比では伸びが加速

4-6月期のGDP価格指数は、前期比年率+2.4%(前期:+1.1%)と前期から伸びが加速し、市場予想(同+2.0%)も上回った。この結果、名目GDP成長率は前期比年率+4.6%(前期:同+3.9%)と実質ベースとは対照的に前期から伸びが加速した。

一方、FRBが物価の指標として注目するPCE価格指数(2)は、前期比年率+2.3%、前年同期比+1.4%(前期:+0.4%、+1.4%)と前期比は前期から伸びが加速した、前年同期比では前期から横這いとなりFRBの物価目標(2%)を下回る状況が持続している。また、食料品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前期比年率+1.8%、前年同期比+1.5%(前期:+1.1%、+1.6%)と、こちらも前期比では前期から加速した一方、前年同期比では伸びが鈍化しており、前年同期比では基調としての物価に上昇圧力はみられない。

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(2)現在、FOMCのメンバーは四半期に一度物価見通しを公表しており、そこで物価の指標として採用されている指数がPCE価格指数とコアPCE価格指数である。見通しは年単位で、各年の10-12月期における前年同期比が公表されている。

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窪谷浩(くぼたに ひろし)
ニッセイ基礎研究所 経済研究部 主任研究員

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