ソフトバンク・ビジョン・ファンドが狙う近未来社会の覇権

ZUU online / 2019年8月27日 13時0分

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出典:Getty Images

世界中で巨額出資を連発するソフトバンクビジョンファンド(以下SVF)は、ソフトバンクの孫正義社長(以下 孫社長)がサウジアラビアのPIFのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子らと、2017年にロンドン特別区のシティに設立した投資ファンドのことです。

最大の特徴は約10兆円規模と言われる圧倒的な資金力です。

これはアメリカのシリコンバレーの年間投資額にも匹敵するため、新たなゲームチェンジャーの到来によるインパクトは絶大です。

なぜならSVFがどの分野に注目しているのかを知ることは、そのまま近未来社会を占うことにも繋がり、その巨額な投資額の恩恵を受けた企業はアーリーステージから巨額な資金体力を持つため、その業界でのシェアを握る可能性が極めて高いのです。

孫社長がどの分野の覇権を狙っているのか、世界中の投資家や起業家にとって、その動向に目が離せない存在感を放っています。

■ ソフトバンクビジョンファンド(SVF)の仕組み

SVFには2つのファンドが存在し、ひとつはSVF、もうひとつがデルタ・ファンドと呼ばれる投資ファンドです。

この2つのファンドの総額が約10兆円近くにもなる、超巨大ファンドが誕生しています。

主な出資者はSVFがPIFの450億ドルを筆頭に、ソフトバンク(250億ドル)、ムバダラ開発公社(100億~150億ドル)、Apple(10億ドル)、クアルコム(10億ドル)、など錚々たる企業や政府直属の企業が参加しており、孫社長のずば抜けた営業力も注視したいところです。

どちらのファンドも2017年11月20日に誕生し、投資期間は5年間。ファンド自体は12年間存続するという期間限定のプロジェクトであることがポイントです。

現在のところ80社以上に約3兆円の投資をしており、残高がまだ7兆円近くも投資余力が残っているので、まだまだ今後の展開に目が離せません。

■ 桁違いの巨額投資額

約10兆円規模という圧倒的な資金力を持つSVFの登場は、米国のベンチャーキャピタル業界に衝撃を与えるには十分な大きさと言えるでしょう。

なぜなら、前述したようにシリコンバレー全体の年間投資額に匹敵する額をSVFが保持しており、どのファンドもSVFと競合する力を持っておらず、まさに桁違いの規模なのです。

その界隈では有望なスタートアップ企業はSVFにオファーをもらえるかどうかが指標の1つとなっており、ベンチャーキャピタルにおけるサラリーバランスが崩れるのではと懸念する声もあります。

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