ソフトバンク・ビジョン・ファンドが狙う近未来社会の覇権

ZUU online / 2019年8月27日 13時0分

今まさに世界中のAI企業が淘汰され、新たな潮流が生まれる変化の激しい時期にあると言えるのではないでしょうか。

■ 出資先の企業の特徴

SVFは北米やヨーロッパ、アジアを中心に様々な分野の企業へ出資しています。

例えば衛生インターネットのワンウェブや日本でもお馴染みにウィーワークやウーバーテクノロジーズなど、次世代を担うサービスを提供する会社から、ガン検査の簡略化に挑戦しているガーダントヘルスやインドア農業の分野で先頭を走るプレンティ、自動運転技術のナウト、中小企業を対象にオンライン融資を進めるキャベッジなど、業種は多岐にわたります。

こういったSVFの出資先を知ることで、従来のサービスをブラッシュアップさせたり、そもそも存在していなかったビジネスチャンスの可能性を知ることができます。

いずれにせよ、出資先企業から世界有数の企業が出現することで、より便利で安全な社会が実現されていくことが期待され、近未来を知ることへと繋がっていくのです。

■ 特殊なファンド構造

SVFは資金の実に60%を債権で投資しています。

大部分が成功報酬ではないため、債権に関しては仮にファンドからリターンが出なくても、利息をつけてLPに対して返す必要があるという報道(WSJ)もあります。

このように返済義務がある形でLPから融資を受けるファンドはとても異例であると言えるのです。

それだけ返済に対しても自信があるという見方も出来るでしょう。

さらにSVFは2018年夏に約6360億円の借入をするだけでなく、追加でさらに約9000億円を借り入れして、これはLPへの支払いにも使われています。

つまり、LPから債権と成功報酬がミックスされた資金調達をしている点において、プライベートエクイティやベンチャーキャピタルの双方の特性を持ちつつ、固定報酬を支払うためにLPから資金を調達することで、かなり積極的な投資を可能とする構造となっています。

かなり特殊なビジネスモデルのため、今後もどのような展開が待っているのか、そして2020年代の主役に躍り出るのか注目が注がれています。

■ モビリティ関連事業戦略

「モビリティ関連のAI(人工知能)企業への投資は、中核をなすほど大きな塊だ」このような発言を昨年の10月4日、孫社長はTOYOTAとの提携会見で語っています。

これを裏付けるようにSVFの投資先でも特に力を入れているのが配車アプリです。

現在、世界4強と言われるウーバー・テクノロジーズ(米国)、滴滴出行(中国)、グラブ(シンガポール)、オラ(インド)、これらの筆頭株主になっており、この4社で実に世界の9割のシェアを占めることを意味します。

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