「頼む・選ぶ」側の人が知っておくべきデザインの基本

ZUU online / 2019年9月11日 17時30分

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「頼む・選ぶ」側の人が知っておくべきデザインの基本(画像=Rawpixel.com/Adobe Stock)

■「一見すると目立ちそうなもの」が本当に目立つとは限らない

チラシからPOP・什器まで、販促にツールは不可欠。その作成を社内外の制作担当者やデザイナーに依頼をする際に、営業マンをはじめとする「デザインを依頼し、頼む側の人」も知っておくべき基本があります。

本記事では、書店店頭で使う「ビジネスマン向けのデザイン入門書」のPOP作成を例にとり、初心者が押さえておくべきデザインの基本を解説します。

■今は単純に「目立てばいい」時代ではない

今回売りたいのは『デザイン力の基本』という右の本。営業担当と制作担当の間では「商品特性上、素人でもそれなりにフォントや配色、画像を適切に選んだり使えるようになる点を訴求できるものにしたい」というところまで意識の共有ができているとします。

それを受けた制作側は、一次案として次のようなものを提示してきました。

しかし、これを見た営業側は、次のような「注文」をつけました。

  • 空きスペースがもったいない。セールス要素はもっとギチギチに詰め込んで
  • もっと目立つように派手な文字でお願い。筆文字とか個性的なフォント使って
  • 店頭で目立たせたいから、もっと赤とか黄色とか派手な色にしてよ
  • 商品の雰囲気に合わなくなる? POPは注目さえ集められればそれでいいんだって

これを聞いた制作担当者は「何でもかんでもスーパーの安売りチラシや半額シールみたいにすれば目立つとは限らないから。比較したものをみせてやるよ」と言い、その後「注文」に沿って作ったものを持ってきました。

この状態で「販促ツールとしてどっちが目立つと思いますか?」と聞いたら、恐らく後者と答える人が多いでしょう。ですが、「『この本を読むことで、まともなデザインスキルが身につきそうだ』と感じるPOPはどっちですか?」と聞かれた場合、(よほど個性的なセンスの持ち主でなければ)前者と感じる人が多いのではないでしょうか。

一般に、デザインに関する知識がない人は「単純に目立ったものの勝ち。目立たない販促ツールは販促ツールじゃない」とばかりに、先のような注文をつけがちです。

販促材料である以上「目立たなければ意味がない」という考え方に一理あるのは確かですが、三菱電機や日清食品をはじめとする有名メーカーのクリエイティブを手掛け、今はインテリア雑貨の大手ブランド「Francfranc」のデザインガイドラインの策定にも携わるウジトモコさんは次のように述べています。

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