【米国株】AT&Tが力を入れるエッジとは?

ZUU online / 2019年9月6日 11時0分

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出典:Getty Images

今年に入り、AT&Tはエッジコンピューティングや5Gの分野において、数々の大手テクノロジー企業と協業を進めています。

今回はエッジコンピューティングの概要とAT&Tの取り組みについて記載していきます。

■ 近代ITの課題

エッジコンピューティングについて話す前に、エッジが必要な理由となる「近代ITの課題」について簡単にお話しします。

現在、スマホやタブレット、モバイルPCやIoT製品の普及により、通信量が増大しています。

各端末から最寄りの基地局→インターネットを経由しクラウドやサーバーに届くまでに、集約された通信量は膨大なものとなり、ネットワークの遅延を招き応答性が悪化します。

加えて、クラウドやサーバーでデータの処理をする際、一度に大量のデータを処理しなければならないので遅延を招くこともあります。

これが単にツイッターが遅いとか、ブログを開くのが遅い、程度であれば大きな影響にはならないかもしれませんが、自動運転などで自動車の反応が遅い…となった場合、どうでしょうか。大きな問題となりかねません。

■ そこでエッジコンピューティング

先の図のように、全ての端末から送られてくるデータを全てクラウドやサーバーに向けて流すのではなく、基地局など端末の近くにサーバーを配置することによって、ネットワークに流れる通信量を減らしたり、メインとなるクラウドやサーバー側の処理を減らしたりすることができます。

これにより応答性の改善を実現するのです。

基本的に、クラウドベンダーやサービスベンダーは通信そのものを提供していません。

ベンダーもユーザーを繋ぐ通信部分は、AT&TやVerizonなどの通信事業者頼みなわけです。

SaaSやIoTが普及し、通信量が増えたとき、途中の通信設備が追いつかず遅延を発生させるような通信事業者はまず選ばれなくなるでしょう。

通信において必要なのは、低遅延、高信頼性、堅牢なセキュリティです。通信事業としてのサービス品質を問われる形になります。

エッジによりネットワークにかかる負荷を低減することで応答性が改善されるのであれば、通信事業者にとってもメリットがあることでしょう。

そしてそれ以上に、多くのSaaS、IoTがエッジを求めるようになった時、そのエッジをソリューションとして提供することで、新たな収益源を獲得しようとしているのではないでしょうか。

提供形態はPaaSやSaaSになるかと思いますが、私としては、これは現在のユーザーとクラウドを繋ぐ「新たなクラウド」と言っても過言ではないと感じています。

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