貿易統計19年8月-輸出を取り巻く環境は依然厳しいが、急速な落ち込みには歯止めがかかりつつある

ZUU online / 2019年9月18日 20時15分

海外経済は製造業を中心に減速傾向に歯止めがかかっていないこと、グローバルなIT関連財の調整が継続していること、米中貿易摩擦を巡る不透明感が払拭されていないことなど、輸出を取り巻く環境は依然として厳しいが、18年半ば以降の急速な落ち込みには歯止めがかかりつつある。輸出を大きく押し下げてきた半導体電子部品等のIT関連品目の減少幅が縮小傾向にあることも明るい材料といえる。

一方、8月の輸入数量指数(当研究所による季節調整値)は前月比▲4.8%(7月:同4.7%)と落ち込んだが、7、8月の平均は4-6月期よりも0.6%高くなっている。9月の輸入は消費増税前の駆け込み需要によって一定程度押し上げられる公算が大きい。このため、現時点では、7-9月期のGDP統計の外需寄与度は小幅なマイナスになると予想している。

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斎藤太郎(さいとう たろう)
ニッセイ基礎研究所 経済研究部 経済調査室長・総合政策研究部兼任

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