現代消費文化を斬る-「今時の若いもんはなぜ消費しないのか」という問いに対する試論

ZUU online / 2019年9月18日 21時0分

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現代消費文化を斬る-「今時の若いもんはなぜ消費しないのか」という問いに対する試論(画像=PIXTA)

■はじめに

「いまどきの若いもんは」と言われていた筆者も、近頃の若者の行動に首をかしげることが多くなってきた。「いまどきの若いもんは」。この言葉は、誰しもが言われ、誰しもが言う定めのようだ。この若者を卑下する言葉は、近年言われ始めた言葉ではなく、我々の遥か昔の先人たちも、当時の若者に対して、言っていたようである。例えば、約5000年前のエジプトでは、ピラミッド建設に携った人々がピラミッドの玄室の天井裏など、人目に触れぬ場所に「近頃の若者は」と、書き込んだそうだ。

紀元前1680年頃に誕生したヒッタイト王国の粘土板で作られた書簡には、「最近の若者は・・・」といった若者の現状を嘆く言葉が記述されている。また、紀元前400年頃に活躍した古代ギリシア哲学者ソクラテスは、「子供は、暴君と同じだ。部屋に年長者が入ってきても、起立もしない。親にはふてくされ、客の前でもさわぎ、食事のマナーを知らず、足を組み、師にさからう」と、プラトンも「最近の若者は 目上の者を尊敬せず 親に反抗 法律は無視 妄想にふけって 道徳心のかけらもない このままだとどうなる?」と、それぞれ若者の立ち振る舞いに嘆いている。日本においては、平安時代に清少納言が若者言葉について苦言を呈している。いつの時代も若者は、理解されがたい存在であり、決して「現代の若者」だけが目くじらを立てられている存在ではないことがわかる(1)。

さて、「若者の○○離れ」という言葉で、若者がなぜ消費しないのか、という点について様々な事象について語られることが多くなってきた。実際に彼らが様々なものから離れているか否かは別にして、なぜ彼らは「消費しない」のだろうか。

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(1)https://matome.naver.jp/odai/2143244726660948301

■インターネットの普及とデジタルネイティブ

本レポートは、我々が触れる情報量の変化と若者の消費文化について着目した。Windows95の発売以降、インターネットはより身近な存在となり、我々が消費できる情報量は大幅に増えた。総務省の1996年から2006年の情報量の推移に対する調査によれば、その10年間で消費可能情報量が33倍、選択可能情報量は530倍に増えたという。インターネットの登場により我々の情報を詮索するコストが低減し、日常に情報が溢れるようになってきたわけである。1996年当時インターネット普及率は10%を下回っていたが、2006年には66%まで上昇している。

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