年代別、ビジネスパーソンが学び直すべき4つの要素

ZUU online / 2019年10月24日 11時45分

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(画像=areebarbar/Shutterstock.com)

(本記事は、大前研一の著書『大前研一 稼ぐ力をつける「リカレント教育」』インプレス2019年6月15日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

■「見える化」が日本人を伸ばす

ここまで日本が抱える政策面や教育面等における根深い問題を整理するとともに、先進的な海外の事例を紹介してきた。

私は「日本人が駄目」と言いたいのではない。日本人には高度経済成長期において発揮されたような優秀さがあり、これを今の時代にどのように適用していくかについて考える視点が欠けていると考えているのだ。

注目すべきは、「見える目標に対しては力を発揮できる」という日本人の気質である。海外で生まれたビジネスや技術をブラッシュアップさせ、マニュアルとして取り込み品質をさらに高める。こうして高品位・高品質の製品を量産することで、メイド・イン・ジャパンという世界的な地位(ブランド)を築いてきたのだ。

今でも日本人が活躍している分野を見ると、目標が可視化されている領域が目立つ。卓球の伊藤美誠、石川佳純、水谷隼、張本智和、などやフィギュアスケートの羽生結弦選手、紀平梨花選手、また、スキージャンプの高梨沙羅、小林陵侑、将棋の藤井聡太七段のように、順位を争う競技において日本人は圧倒的な強さを誇る。

芸術の領域においても、31歳にして世界一のベルリン・フィルハーモニーで第1コンサートマスターとなり、活躍し続ける樫本大進のような人材もいるし、世界中のオーケストラの楽器奏者やピアノなどでは日本人の活躍がもはやニュースではなくなっている。変わったところでは国際的に有名なスイスのローザンヌ国際バレエコンクールでも日本人は常に上位を占めている。

日本人には目標に向かって努力する才能が元々備わっているが、現代のビジネスでそれらがうまく活用できていないのは、経済・経営の分野でデジタル・ディスラプションの時代に突入したのにアナログ時代の成功体験をひきずったままで、将来の目指すべき姿がまったく見えていないからだ。欧米にも解がなく、皆が模索している。21世紀にはGAFAやBATHなどの巨大企業でも日々将来の姿を自問自答している。これから行くべき先や姿が見えている人(企業)などいないのだ。既存のビジネスや技術があっという間に淘汰される中、「ここを目指せば勝てる」という目標を見出すことは難しい。そういう意味では全ての人(企業)が横一線で模索しているのが現代の特徴なのだ。

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