【米国株動向】マイクロソフト、100億ドルの国防総省案件受注し、クラウド事業加速へ

ZUU online / 2019年10月30日 13時0分

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出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2019年10月27日投稿記事より

米国防総省は25日、100億ドル(約1兆1000億円)のクラウドコンピューティング契約をマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)に発注したと発表しました。

受注競争は最終的にマイクロソフトとアマゾン・ドッド・コム(NASDAQ:AMZN)の2社に絞られ、結局アマゾンが負けました。

アマゾンのクラウドサービスであるAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)が最有力候補と見なされていただけに、驚きが広がっています。

国防総省のクラウド基盤を構築する「統合防衛インフラ事業(JEDI)」の受注合戦では当初、マイクロソフトとアマゾンに加え、IBM(NYSE:IBM)、オラクル(NYSE:ORCL)、グーグルの親会社のアルファベット(NASDAQ:GOOGL, GOOG)が参加していました。

評価プロセスを経て、マイクロソフトとアマゾンだけが最終選考に残りました。

JEDIは10年契約で、米軍のコンピューターインフラ近代化プロジェクトの一環で、データ保護の強化と米軍全体のリアルタイム情報共有を目指します。

米軍は、1980年代や1990年代のコンピューターをまだかなり使っており、今日のハイテク環境にはまったく不十分です。

古めかしいITシステムの更新に数十億ドルをかけており、国防総省はこの状況を打破しようとしています。

なお、契約規模が巨額なため、さまざまなあつれきを生みました。オラクルは契約条件に関して異議を唱え提訴しましたが、退けられました。

トランプ大統領は、同政権に対して批判的なワシントンポスト紙を所有するアマゾンCEOのジェフ・ベゾスへの敵意からか、「アマゾンとの契約には関係者の多くが不満を漏らしている」と言及していました。

なお、国防総省の報道官は「大統領はJEDIの決定に関与していない」と述べています。

アマゾンは国防総省の決定に対して、「驚いている。AWSは明らかにクラウドコンピューティングのリーダーであり、純粋に精密な評価が行われていれば、別の結論(アマゾンの受注)となっただろう」とコメントしています。

■ マイクロソフトのクラウドビジネスに追い風

クラウドコンピューティングは、マイクロソフトの中で最も成長している事業です。

23日に発表した第1四半期(7~9月)決算では、Azureクラウドサービス売上が前年同期比で59%増加し、商用クラウド売上は36%増の116億ドルでした。

今回の米国防総省からの受注は、クラウドコンピューティング分野におけるマイクロソフトのステータスを押し上げ、今後の事業成長への追い風になるとみられます。(提供:The Motley Fool Japan)

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