投資信託の利回りとは何か?利回りだけで投資信託を選んではいけない3つの理由

ZUU online / 2019年12月2日 14時0分

投資信託の利回りに関する3つの注意点

先ほど紹介した6つの投資信託はどれもトータルリターンが3%を超えており、10%を超える利回りのものもある。一見すると非常に有利な金融商品だと感じるかもしれないが、この利回りだけをみて投資信託を選ぶべきではない。その理由をいくつか考えよう。

利回りはあくまで過去の結果でしかない

投資信託の利回り(トータルリターン)は、あくまで過去の結果だ。例えば、過去1年間の利回りが良かったとしても、今後1年間で同様の利回りとなる保証はない。利回りの保証がないばかりか、投資信託は元本の保証もない。運用成績によっては結果として利回りがマイナスになることも十分にあり得る。

ここ数年の株式市場は、比較的好調であったためどのファンドをみても利回りがよく見えるかもしれない。だが、今後の利回りも同様に推移するわけではないことには、注意しておきたい。

投資信託の利回りはさまざまな期間で見るべき

1年の利回りだけで判断しては、直近の1年だけ偶然利回りが良かったという可能性もある。逆に、1年の利回りがマイナスであったとしても、5年間の年換算の利回りが十分に良ければ、運用成績が良い投資信託と判断できるかもしれない。

一般的に投資は長期保有することでリスクが抑えられ安定的な収益が見込める傾向がある。投資信託の過去の利回りを見るときも長い期間で見たほうが良いだろう。

売買にかかる手数料や税金が考慮されていない

Webサイトなどで公開される投資信託の利回り(トータルリターン)は、投資信託の売買にかかる手数料や税金は加味されていない点にも注意したい。

購入や解約に手数料がかかる投資信託も少なくない。

また、株式投資信託の場合、分配金(普通分配金のみ)は「配当所得」、売却により確定した利益は「譲渡所得」として課税され、税率20.315%(所得税、住民税、復興特別所得税)が適用される。

利回り(トータルリターン)から、税金や手数料を差し引かなければならないため、実質的な投資家の利回りは、さらに小さくなる可能性がある点も留意しておきたい。

利回りの知識を資産運用計画に使う方法

利回りの知識は資産運用計画にあたって重要だ。

例えば、500万円を投資信託で運用すると、20年後にはいくらになるだろうか。利回りを3%と想定した場合、20年後には約900万円になる。だが、利回りを6%と想定すると約1600万円になる。

もし、「老後に豊かな生活を送りたいので、60歳までに5000万円を貯めたい」と思っている場合は、元本を増やすか、リスクを承知のうえでより高いリターンが見込める金融商品を検討していく必要がある。逆に、「資産はそこまで増えなくてもいいから、より安定した運用をしたい」と考えるのであれば、よりリスクの少ない商品を選ぶとよいだろう。

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