特集2017年4月11日更新

かわいい~!癒される動物カフェ

猫カフェは訪日外国人からの絶大な支持を受け、最初は珍しかったフクロウカフェも増え、もはや一般的になった感もありますが、最近は他にも、爬虫類やハリネズミ、フェネックやプレーリードッグが見られるなど、様々な動物のカフェがあります。癒されると評判の動物カフェですが、人気の影で動物に対する扱いがずさんな店もあり、スタッフからの内部告発が話題になったのも記憶に新しいところ。カフェの紹介や、問題点についてまとめてみました。

動物カフェとは?

店内で動物を見たり触れ合えたりする飲食店のことです。動物の特性上、触ることができない場合や衛生面を考慮して、動物とのスペースを区切ってある店舗もあります。動物カフェとしては猫カフェがもっとも有名ですが、最近は珍しい動物と触れ合えるカフェも多く、訪日外国人にも人気のスポットとなっています。

さまざまな動物に会える「動物カフェ」。ペットとしてよく飼われている犬や猫のカフェはもちろん、最近ではめずらしいフクロウやインコ、爬虫類を扱うカフェまで登場しています。

様々な動物と触れ合えるカフェ

猛禽類や爬虫類、魚や小鳥。普段触れ合えないような動物と触れ合えるカフェを集めてみました。猫カフェやフクロウカフェは数も増え、一般的になってきましたが、差別化を狙ってか、最近は変わったコンセプトカフェも登場しているようです。

動物カフェ/アニマルルーム いけもふ

爬虫類、フクロウ、フェネックやプレーリードッグ…50種類もの動物と触れ合えるカフェ。とにかく色んな動物に会ってみたい、という方にぴったりの動物カフェです。

鳥カフェ/ことりカフェ

「小鳥たちを眺めながら、まったりコーヒータイム♪」がコンセプトの鳥カフェ。小鳥スペースはガラス張りになっているので、飲食しながらのふれあいは出来ませんが、ふれあい体験は有料で行っているとのこと。ふれあいながらの飲食はにおいや衛生面が気になる…という方にもオススメです。

ハリネズミカフェ/ハリネズミ専門店 HARRY(ハリー)

最近、ペットとしても人気急上昇中のハリネズミ。そのハリネズミに特化した、なんと世界初!のハリネズミカフェだそうです。今年、原宿に2店舗目をオープン。

猿ダイニングバー/モンキーのいるレストラン&BAR上野店

沖縄で話題の、猿がいるモンキーバーが上野にオープン。バーですが、保護者同伴であれば18歳未満でも入店が可能だそうです。

ヘビカフェ/東京スネークセンター

有料オプションとはなってしまいますが、ヘビと触れ合えるカフェ。ヘビを抱っこする機会なんて、普段なかなかないですよね。

爬虫類カフェ/ROCK STAR

爬虫類を見るだけじゃない!大阪にあるこのカフェでは、昆虫を使ったフードやドリンクを提供しているんです。虫を食べることで爬虫類の気分まで味わえてしまう…かもしれませんね。

金魚カフェ/金魚坂

創業350年の金魚販売店に併設されたカフェで、店内は金魚グッズ尽くしというこだわりよう。金魚すくいや釣り堀が楽しめるので、お子様連れのお客様にも人気のようです。濃厚な黒カレーが名物。

猛禽類カフェ/鷹匠茶屋

鷹匠が経営する本格派猛禽類カフェです。鷹匠に訓練された鷹や隼を間近に見られるとあって、マニアにも人気。猛禽類を飼っている人が、自身のペットを連れて来ることもあるのだとか。

フクロウカフェ/ふくろう神社

最近は数もかなり増えてきて、猫カフェとともに動物カフェの代名詞になりつつあるフクロウカフェですが、このカフェは「写真がキレイに撮れる」体験型フクロウカフェ。フクロウを飛ばしたり、寝かしつけたりすることもできます。

動物の里親探しを目的としたカフェも

上記でご紹介した中には販売も行っている動物カフェもありますが、こちらは犬・猫の保護を目的とした保護カフェです。一緒に遊んで相性を確かめてからお迎えできるのは、人、動物双方にとってありがたいシステムです。動物の殺処分をゼロにする試みが最近各地で行われていますが、その一つとして広まるといいですね。

保護猫カフェ/保護猫の家*ARIGATO

猫たちは、日本動物虐待防止協会が、個人ボランティアや動物愛護団体から譲り受けたもの。基本的にはカフェのすべての猫が、希望者へ譲渡可能だ。
「譲渡希望の方には面接をさせていただいて、そのうえで1週間ほどのトライアル期間を設けさせていただきます。ちゃんと責任を持って終生、大事に飼っていただけると判断した方に、お譲りしたいと思います」

保護猫カフェ/猫式

保護猫カフェとして、飼い主のいない猫の里親捜しを目的として運営されている。猫と一緒に過ごすだけでなく、譲渡を申し込んで審査に通れば気に入った猫を引き取ることもできる。

保護犬カフェ/ほごけんカフェ

カフェと言えば猫のイメージ?猫だけではなく、犬の保護カフェもあります。

動物カフェ、その問題点

ブームに乗り、増える一方の動物カフェ。その中には、動物に対してずさんな管理を行っているひどいカフェもあるようです。2016年、悪質な猫カフェに初の行政処分が執行されました。

中には悪質な動物カフェも

猫カフェ「ねこのて」が業務停止を命じられる

2016年、墨田区の猫カフェ『ねこのて』が、業務停止を命じられました。去勢・避妊をせず増え続けた猫が悪臭を放つ劣悪な環境で、病気になっていた猫も多数いたそうです。ニュースを受けて、SNSでも怒りの声が溢れました。

フクロウカフェの内部告発

そして2017年2月、2015年から2016年にかけてフクロウカフェで働いていたという元スタッフからの内部告発がネットで話題となりました。休憩なしでヒモにつながれたまま、排泄を制限するために水は与えない、次々死んでいくフクロウは「お迎えが決まった」とホームページ上に記載するなど、驚きの実態が明かされました。

SNSでは、こんな状態とは知らなかった、以前から猛禽類カフェに対して疑問を抱いていた、などという声が。

動物カフェの深夜営業について

犬と猫に対しては、2012年6月から、午後8時以降の展示は禁止されています。ただしそれ以降も、生後1年以上の猫に関しては、設備内を自由に移動できる状態で展示する場合には、午後10時まで展示を行うことのできる特別措置がとられています。

ただし、犬猫以外には規制が設けられておらず、現状、野放しの状態です。動物が受ける多大なストレスを考えると、一刻も早い法改正が望まれます。

猫以外(うさぎ、ふくろう等の猛禽類、爬虫類など)のカフェについては、午後8時以降の展示は禁止されていません。そもそも時間規制がないので、午後10時以降の深夜に展示しても、違法にはなりません。
ただ、事業者には、動物の習性などを考慮して営業時間を設定し、飼育環境を整えることが法律上求められています

普段は触れ合えない動物と触れ合えるのが動物カフェの魅力。その裏で、動物虐待とも思えるずさんな管理を行っている悪質なカフェもあるようです。新しい業態のため、行政も管理しきれていないのが現状です。人も動物も心地よく過ごせる空間になるといいですね。