特集2018年4月1日更新

『わろてんか』から『半分、青い。』へ朝ドラ特集

「朝ドラ」でおなじみのNHK連続テレビ小説は、葵わかな主演の『わろてんか』が3月31日に終わり、4月2日からは永野芽郁がヒロインを務める『半分、青い。』がスタートします。今回は『わろてんか』を軽く振り返るとともに、新たに始まる『半分、青い。』のあらすじや見どころ、キャスト陣などの情報をまとめました。

目次

『わろてんか』から『半分、青い。』へバトンタッチ

『わろてんか』の内容をおさらい

吉本興業の創始者・吉本せいがモデル

京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女・てん(葵わかな)が笑いをこよなく愛する青年・藤吉(松坂桃李)と出会い、日本中を笑わせるために奮闘する姿を描いた物語。「吉本興業」の創始者・吉本せいをモデルに描いている。

主人公てんの夫・藤吉が幽霊となって登場したことも話題に

いよいよ明日31日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『わろてんか』(毎週月~金曜8:00~8:15ほか)。夫・藤吉(松坂桃李)の死後、ヒロイン・てん(葵わかな)は周囲の人たちの力を借りながら女興行師として成長していったが、藤吉も幽霊としてたびたび登場し、てんを支えてきた。

最終回も藤吉が登場

ところがある瞬間、田口が藤吉(松坂桃李)に見えた。驚いたてんはもう一度田口を見つめるが、それはやはり藤吉だった。そして、青空喜劇は続いていき……。

ヒロイン葵わかなと永野芽郁によるバトンタッチセレモニー

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“朝ドラバトン”引き継ぐ二人はご飯に行く仲

NHK連続テレビ小説のバトンタッチセレモニーが15日、東京・渋谷のNHKで行われ、現在放送中の『わろてんか』主演の葵わかなと、4月2日より放送される『半分、青い。』主演の永野芽郁が出席し、受け継がれている"朝ドラバトン"と名付けられたバトンが葵から永野へ手渡された。
2人は共演経験はないがご飯に行く仲だそう。永野は「長い間の撮影お疲れ様でした」とねぎらい、「わかなちゃんの次に(ヒロインに)決まって、2人でこうやってバトンタッチ会見ができることがうれしい。また一緒にご飯に行けたら」とメッセージ。葵も「こういう形で初めて一緒の舞台に立ててうれしい。芽郁ちゃんなりの10カ月を過ごしてほしいなと思います。いつでもご飯行きましょうね!」と笑顔で話しかけた。

恒例のプレゼント交換の内容は?

そして、恒例となったプレゼント交換。まずは葵から永野へ、ヒロイン2人の似顔絵まんじゅうが贈られた。「わろてんか」に出てくる芸人たちの似顔絵入りまんじゅうにちなんで、まんじゅう一つ一つに葵と永野の顔が描かれている。似顔絵は手描きされており、一つずつ、若干顔が異なっている。
永野から葵への1つ目のプレゼントは、手作りの美濃焼。岐阜でのロケの合間に永野自ら工房を訪れ、ろくろを回して作ったという。
最後に贈られたのは、「半分、青い。」の劇中にもたびたび出てくる、岐阜名物の五平餅。お皿に乗って登場すると、葵は思わず吹き出し、「五平餅!?」。
食べたことがなかったそうで、クンクンと匂いをかいで「しょう油のにおい…?」。かわいらしい仕草を見せた。

『半分、青い。』の内容と見どころ

連続テレビ小説『半分、青い』のあらすじと概要

永野芽郁演じるヒロイン鈴愛(すずめ)の物語

1971年、岐阜の小さな田舎町で食堂を営む楡野晴と宇太郎夫婦のもとに元気な女の子、鈴愛が生まれる。そして同じ日に同じ病院で、写真館を営む萩尾和子と弥一夫婦の間にも、律という男の子が生まれた。2人は生まれたときからそばにいて、お互いにとっても特別な存在となっていく。
やがて鈴愛は天真爛漫(てんしんらんまん)な少女、律はクールだが心優しい少年へと成長していくが、やんちゃざかりの小学3年生のとき、鈴愛は病気で左耳の聴力を失ってしまうことに……。しかし持ち前の明るさ、そして支えてくれる家族や律のおかげもあり、彼女はやがて“漫画家”という夢を目指し、バブル真っただ中の東京へ上京するーー。

『半分、青い。』の概要

連続テレビ小説『半分、青い。』
脚本北川悦吏子
主題歌星野源『アイデア』
放送予定2018年4月2日(月)〜 9月29日(土) 全156回
放送毎週月曜〜土曜/総合 午前8:00〜8:15ほか
出演永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/井川遥、余貴美子、風吹ジュン、豊川悦司、中村雅俊 ほか
公式サイトNHK連続テレビ小説『半分、青い。』

『半分、青い。』の見どころ

見どころその1 『半分、青い。』の意味は?

ヒロイン・鈴愛は小学3年生のときに病気で左耳の聴力を失ってしまう。しかし悲観することなく、雨音が片側からしか聞こえないことを面白がり、雨上がりの青空を見上げて“半分、青い”とつぶやく、ユニークな彼女の感性を表したタイトルなんだとか。

見どころその2 胎児時代からスタート!?

物語は“ヒロインの胎児時代”からスタート。第1週(4月2~7日)にはCG映像の胎児が登場し、永野が「私、おなかの中の赤ちゃんです。名前はまだない」「私、生まれたい」などとナレーションを入れている。制作統括の勝田夏子チーフプロデューサーによると、胎児から始まる朝ドラは史上初。

見どころその3 「実在のモデルがいない」「時代と戦わない」ヒロイン

ヒロイン像は“ヒットの2大要素”をあえて外した。10年度「ゲゲゲの女房」以降、朝ドラは「実在の女性がモデル」「時代と戦う女性」が主流となってきたが、「そういうものを全部外して書いている。そういう意味ではチャレンジング。だからこそ面白いものが生まれるのではないか」と不安は微塵(みじん)も感じていない。

見どころその4 同じ日に生まれた律(佐藤健)との関係

制作発表時より注目されていたのが、ヒロイン・鈴愛の相手役。鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれ、鈴愛とともに育ってきた萩尾律は、鈴愛の夫でも恋人でもなく、“恋愛をするタイミングを失ってしまった”という幼なじみ。

永野は律との関係を聞かれ、次のように話しています。

恋人でも、ソウルメイトでも、ただの幼なじみでもない、同じ日に生まれたからこその不思議な関係です。いい具合にバランスが取れている2人だからこそ見ていられるので、健さんとは「深く考えないでやろうね」と言っています。あまり意識し過ぎると、恋愛感情のようにも見えてしまうので…。

見どころその5 決めゼリフは「ふぎょぎょ」?

本作では岐阜弁の「やってまった」や脚本家・北川悦吏子氏の造語「ふぎょぎょ」というフレーズが印象的に出てくるといい、その点をインタビュアーに聞かれた北川氏は…

本当は、毎回同じこと言う決めぜりふって格好悪くて嫌だけど、朝ドラだし、そういうのがあってもいいのかなと思ったし、やってみたら案外楽しかったです。でも、私自身にはやらせようという、気持はないですね(笑)。それより、物語を見て欲しい。

この「ふぎょぎょ」については批判的な記事も。

「今作でヒロインが驚いた時には『ふぎょぎょ』(北川氏の造語)という言葉が用いられるそうですが、これに、同じ朝ドラの『あまちゃん』で使われていた『“じぇじぇじぇ”の二番煎じだ』と揶揄する声が上がっています」(放送作家)

朝ドラ初挑戦となる脚本・北川悦吏子氏の評判は?

“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー

フジテレビ「素顔のままで」「ロングバケーション」「空から降る一億の星」やTBS「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など数々の名作を生み“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー・北川悦吏子氏(56)がNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(4月2日スタート、月~土曜前8・00)を担当。初の朝ドラ脚本に挑む。

自身も左耳を失聴

難病の「炎症性腸疾患」を患い、大腸全摘出後、聴神経腫瘍により左耳を失聴したことを、2015年5月に週刊誌で告白。今作のテーマを問われると「ずっと同じことを書いているような気もするんですが、やっぱり生きる力、みたいなことを伝えたい。どんなことが起こっても、それでも生きていきようはあるよ、人間って強いよということを知らせたい。というか、そうじゃない?と問い掛けたいということですかね」と自身の体験を基に語った。

今回の脚本づくりに批判も…

北川氏といえば、今作の脚本作りに際し、Twitterで「ヒロインが1971年生まれの設定のため、その人たちはどんな感性を持ち生活をしているのか教えてほしい」といった質問を投稿。だが、「プロとしてプライドはないのか」「リプライで嘘つかれたらどうするの?」と批判を浴びたことも。

ヒロインと登場人物 注目のキャストも紹介

ヒロイン楡野鈴愛(にれのすずめ)役・永野芽郁

ヒロイン誕生の瞬間は…

応募者2366人の中から、ヒロインオーディション初参加で見事その座を射止めたシンデレラガールだ。
永野はこの会見の前日、「最終面接がある」と聞いて訪れた一室で、「ヒロインはあなたです」と書かれた“出席簿状のもの”を渡され、ヒロイン抜てきを知ったという。

永野芽郁のこれまでの経歴

プール掃除をする高校生の女の子に見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。13代目「カルピスウォーター」のCMキャラクターとして2016年から出演しています。

永野といえば、映画「俺物語!!」(2015年)で鈴木亮平・坂口健太郎とトリプル主演を務めて一躍脚光を浴び、“正統派美少女”タイプの女優として近年漫画原作の実写映画に欠かせない存在となっているが、デビューはかなり早く、映画「ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル」(2009年)で子役としてデビューしていた。
その後、ファッション誌「nicola」の専属モデルを経て、現在は「Seventeen」の専属モデルを務めるかたわら、前述した映画「俺物語!!」や、大河ドラマ「真田丸」(2016年、NHK総合)出演、「こえ恋」(2016年、テレビ東京系)主演と、順調にキャリアアップ。
今年も映画「ひるなかの流星」で主演(※ここでも“すずめ”役)、「帝一の國」「ピーチガール」にてヒロイン&準ヒロイン級のポジションで出演し、7月期の連続ドラマ「僕たちがやりました」(フジテレビ系)でもヒロイン役を務めるなど、破竹の勢いで活躍の場を広げている。

あっけらかんと自然体

これまでのヒロイン役といえば、緊張感や責任感を口にすることが多かったが「周りの人が何とかしてくれるはず。引っ張ってもらいます」とあっけらかんと話すなど、ここでも自然体がまぶしい。

ほんわかした雰囲気と天性の本番強さ

会見でも「いっつも『やってまった』(ヒロインの口ぐせ)ってことばっかり」「言ったせりふって忘れちゃう」とマイペースな発言とほんわかした雰囲気でこちらを和ませる彼女だが、その芯には天性の“本番強さ”が備わっている。
朝ドラのオーディションすら「力が抜けちゃう」とはなんとも肝が据わっている。しかし、これが彼女の自然体なのだ。「壁だと思うことはなにも考えなくて、スケジュールも出ているし、台本も早く来るので苦労だと思うことはありません。毎日撮影をしているから、皆さんが『大変だ』という理由もすごくわかるんですけど」と、ケロリとしすぎていてこちらが驚くほど。「ただ、まだ5ヶ月ですからね。これで8ヶ月くらいになったらわからないけど、今のところは明るく元気に頑張ってます」といい意味で肩の力が抜けている。

脇を固める俳優陣は?

ヒロインの母「楡野晴」役・松雪泰子

1972年生まれ、佐賀県出身、血液型O型。1991年に女優デビュー後、数々のドラマ、映画、CM、舞台など幅広く活動しています。

■楡野晴
町の食堂を切り盛りする、地元商店街指折りの美人おかみ。鈴愛の幸せを願い、ここぞという時には真っ先に背中を押してくれる良き理解者です。

ヒロインの父「楡野宇太郎」役・滝藤賢一

1976年愛知県生まれ。1998年から2007年まで仲代達矢主宰の
俳優養成所「無名塾」に在籍し舞台を中心に活動。
以後、映画やドラマなどで幅広く活躍中。

■楡野宇太郎
食堂では厨房を任されている、ヒロインの父。少年のまま大人になったかのような自由な性格で、家庭での威厳は…。一方で包容力があり、頼れる男という一面も。

ヒロインの幼なじみ「萩尾律」役・佐藤健

生年月日:1989年3月21日
出身:埼玉県
血液型:A 型
2017年9月30日には映画「亜人」(主演)、2017年12月16日には映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(主演)、2018年4月からNHK連続テレビ小説「半分、青い。」出演、その他、映画「いぬやしき」「ハード・コア」も公開予定。

■萩尾律
鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみ。互いのことを誰よりも理解しあっているものの、感情のおもむくままに行動する鈴愛と違い、クールな理論派。

律の母「萩尾和子」役・原田知世

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1967年11月28日生まれ、長崎市出身。1983年、映画『時をかける少女』で主演デビューし、近年は映画やドラマなど数々の話題作に出演。歌手としても、デビュー当時からコンスタントにアルバムを発表しています。

■萩尾和子
鈴愛の幼なじみ・律の母。息子のためにケーキを焼き、ピアノをたしなみ、海外ミステリー小説を読むという優雅さを持った女性。

律の父「萩尾弥一」役・谷原章介

生年月日:1972年7月8日
星座:蟹座
出身地:神奈川県
血液型:A型
身長:183cm
体重:72kg
趣味:料理・スポーツ観戦・音楽鑑賞・ゴルフ・時計

■萩尾弥一
鈴愛の幼なじみ・律の父。由緒正しき写真館の主人で、裕福な家庭で育ち、上品で紳士的、温厚な性格。生まれた時から知っている鈴愛を娘のようにかわいがっています。

鈴愛に影響を与える少女漫画家「秋風羽織」役・豊川悦司

1990年の映画『3-4×10月』の沖縄のヤクザ組長役で注目を集め、その後主演した深夜ドラマ『NIGHT HEAD』でも話題に。『半分、青い。』と同じ北川氏脚本のドラマ『愛していると言ってくれ』にも出演しています。

■秋風羽織
今をときめく売れっ子少女漫画家。偏屈で編集者泣かせ、社会性はほぼないオッサン…ながら、漫画に関しては一切の妥協を許さず、鈴愛はそんな秋風の漫画の世界に引き込まれ…。

漫画事務所のマネージャー「菱本若菜」役・井川遥

生年月日 1976年6月29日
出身地  東京都

主な活動
TBS「流星ワゴン」(2015)、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(2015)、NHK「スニッファー 臭覚捜査官」(2016)、CX「貴族探偵」(2017)、NTV「先に生まれただけの僕」(2017)に出演。光文社「VERY」カバーモデル(2007~2016)。2018年4月からはNHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演する。

■菱本若菜
少女漫画家・秋風の漫画事務所で、気難しくわがままな秋風のマネージメントを行っている女性。

『半分、青い。』に出演するブレイク候補の俳優

鈴愛と同級生のガキ大将「西園寺龍之介」役・矢本悠馬

矢本さんは1990年・京都生まれ。2003年に映画「ぼくんち」で観月ありさの弟役にオーディションから大抜擢されてデビュ-。その後、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」などに出演したが、一時は芸能界から離れて学業に専念していた。2011年から劇団「大人計画」の研究生となり、宮藤官九郎が手がけたドラマ「11人もいる!」などに端役で出演、2014年に吉高由里子がヒロインを務めた「花子とアン」で横柄ながら抜けたところもある地主の息子・徳丸武を演じて、まず注目された。

2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』での“之の字”こと中野直之役で魅力を開花。主君を守り通す忠誠心とそのツンデレぶり、意外な(?)イケボぶりに落ちる人が続出したと記事では伝えています。

■西園寺龍之介
鈴愛の同級生でガキ大将、通称・ブッチャー。町で一番のお金持ち・西園寺不動産の息子。

鈴愛の親友「木田原菜生」役・奈緒

1995年2月10日生まれ、福岡県出身。アービング所属。
『福岡恋愛白書13~キミの世界の向こう側~』(KBC)3月23日放送。ネスレシアター ショートフィルム「いつか、会える日まで」WEB公開中。株式会社ライク「携帯孝行」がオンエア中。趣味:観た映画のイラストを描くこと(Instagramで公開)、カレー屋巡り、バーレスクダンス。特技:手話、乗馬、着付け。

奈緒が2018年にプチブレイクするのではないかと予測する記事もあり、要注目です。

■木田原菜生
鈴愛とは幼なじみで気心の知れた良き相談相手。鈴愛の片耳失調のこともよく知っていて、さりげない気配りで助けてくれるしっかり者。

鈴愛の弟「楡野草太」役・上村海成

「2018年度前期の『半分、青い。』でヒロインの永野芽郁の弟役で出演する上村海成(かみむら・かいせい)クンもフレッシュなイケメン。ミュージカル『テニスの王子様3rdシーズン』や『男水!』といった、いわゆるイケメン舞台で活躍していた若手俳優だけに存在感を見せそう」(前出・エンタメ誌ライター)
ヒロインの弟・楡野草太役に抜てきされた上村海成君に注目です。彼はミュージカル「テニスの王子様」など2.5次元で人気が出た男の子で、ベビーフェイス系の顔が魅力。

■楡野草太
鈴愛のひとつ違いの弟。思い立ったらすぐ行動する鈴愛と対照的に、石橋をたたいて渡るタイプ。勘が良く気がきく。

律の大学の同級生「朝井正人」役・中村倫也

放送中のドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系・金曜23時15分~※一部地域を除く)ではパワハラ夫を演じ、その狂気的な演技が話題を呼んでいる。
ここまで読んでも「そうかなあ……そんなに巧い?」と感じた方は、ダイワハウスのCMを思い出して欲しい。このCMで中村は上野樹里の夫役として、ゾンビを怖がりトイレにひとりで行けず、サボテンの世話をする気弱でほんわりした男を演じている。

■朝井正人
ふわっとして雰囲気でつかみどころがなく、誰にでも優しい。絶えず女性からモテているという、律の大学の同級生。

秋風のアシスタント「東堂誠」役・志尊淳

志尊はプライム帯の連ドラ初主演となった、NHKドラマ10『女子的生活』で、アパレルメーカーに勤務する小川幹生(通称・みき)役で出演したが、美しすぎる女装姿を披露している。
ある種の戦略か、偶然かは定かでないが、志尊が同性好きやトランスジェンダーなどの役柄に挑み続ける裏にも、「女子的生活」のような“役作りの鬼”ともいうべき努力があるのだろう。前述の朝ドラ「半分、青い。」で、どんな演技を見せてくれるのかも、今から気になるところである。

今回『半分、青い。』で演じるのも、ゲイの美青年という役なのですが…

「半分、青い。」では、ついに朝ドラ初出演を果たすが、演じるのは、ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が東京で出会う漫画のアシスタント仲間で、ゲイの美青年・東堂誠。「ボクって…」が口癖のためボクテと呼ばれ、アマチュア時代に「金沢の鬼才」と呼ばれたほどの実力を持つが、親からは「早く結婚して家業の呉服屋を継げ」と言われている身。さまざまな人生経験をしているせいか、言うことが結構深い、という役どころだ。