特集2017年9月7日更新

ウマいもマズいもあなた次第!?ちょい足しレシピ

ちょっとした工夫で料理の味に変化を与えてくれる「ちょい足し」。今回はプロも納得の確実に美味しくなるちょい足しから、美味しいと判断するかは食べる人次第な(?)未知のものまで、様々な「ちょい足しレシピ」をピックアップしてみました。

目次

市販の商品にちょい足しで美味しさアップ

コンビニやスーパーなどで買える商品。商品化された時点で味はすでに完成されていますが、そこにご家庭にある調味料などを少し加えるだけでさらに美味しくなる、オススメのちょい足しレシピを紹介します。

インスタントラーメンに「○○」をちょい足し

ちょい足しの対象となる定番商品に「インスタントラーメン」があります。巷では多くのレシピが紹介されており、すでに自分流のちょい足しを試したことがある人も多いのではないでしょうか。食べなれたあのラーメンも、ちょい足しする食材や調味料によって、いつもと異なる味を楽しむことができます。

インスタントラーメンに「昆布茶1杯」をちょい足し

インスタントラーメンのスープのくどさを解消するこんな方法もある。インスタントラーメン専門のラーメン店を経営する大和イチロウ氏が紹介する。
「食べる直前に昆布茶の粉末を耳掻き1杯程度入れるだけで、マイルドでスッキリした味わいになります」

塩ラーメン(袋麺)に「牛乳」をちょい足し

「茹で湯の半分を牛乳または豆乳にすることで、豚骨風味に変身します。塩味のラーメンには牛乳スープがよく合いますよ。
また、もともと豚骨味のラーメンをこの方法で作れば、久留米ラーメンのような濃厚でこってりした味を楽しめます。カップ麺の場合は牛乳をレンジなどで沸騰させてから入れてください」

「カップヌードル シーフードヌードル」(日清食品)に「バニラアイス」をちょい足し

ちょっとコクが増すというか、2すくいくらいではシーフードヌードルの味が勝ち、バニラアイスがそれを若干まろやかにしてくれる程度で、まったく問題なし!
ただ、ここで調子に乗って「あと2すくいくらい入れても大丈夫なのでは?」と追いアイスをしてみたところ、いきなりバニラアイスの風味が主張しはじめ、後味が甘いシーフードヌードルができあがってしまいました。多くても、木べら2~3すくいが適量かと思われます。

「カップヌードル シーフードヌードル」(日清食品)に「コーヒーフレッシュ」をちょい足し

「出来上がった後にコーヒーフレッシュを3、4個入れるだけで味がすごくまろやかになる。特に合うのが『カップヌードル シーフードヌードル』(日清食品)で、クリームシチューやクラムチャウダーのようになります」

「カップヌードルカレー」(日清食品)に「納豆」をちょい足し

「通常の手順で作ったカレーヌードルに納豆を入れて混ぜるだけで、カレー専門店で出されるようなマイルドな豆カレー風になります。納豆は熱を加えるとネバネバがなくなり、ひよこ豆のようになります。食べやすい上にヘルシーですよ」

インスタントラーメンの「ちょい足しレシピ」にまだまだ興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。

インスタント焼きそばに「○○」をちょい足し

インスタントラーメン同様、インスタント焼きそばも、ちょい足し対象の定番。食べ慣れた濃いめのソース味をマイルドにしたり、コクや味に深みを与えたりと、様々なアレンジを楽しめます。

「ペヤングソースやきそば」(まるか食品)に「粉末インスタントコーヒー」をちょい足し

「カレーの隠し味から応用したのですが、『ペヤングソースやきそば』(まるか食品)にインスタントの粉末コーヒーをほんのひとつまみ分振りかければ、苦みがおいしさのアクセントになります。鉄板で焼いたような香ばしさが際立ちます」

「ペヤングソースやきそば」(まるか食品)に「粉ミルク」をちょい足し

ペヤングに粉ミルクを入れると、粉ミルクはまるでチーズやマヨネーズのような味わいに変化するわ。ペヤングのソースに濃厚さとコクが生まれ、マニュアル通り作るペヤングとはまったくの別物になるのよ。

カップ焼きそばに「レモン汁+ピーナッツ」をちょい足し

トッピング次第で、あの国のあの料理の味に近づけることも可能。

「タイ風カップ焼きそば」は、日本人にも人気のタイ料理、パッタイをイメージした焼きそばだ。レモン汁とピーナッツを粗目に砕いたものを混ぜ合わせるだけ。もし、ナンプラーがあれば、それをかけることでさらにパッタイの風味に近づけることができる。

焼きそばに「いかの塩辛」と「マヨネーズ」をちょい足し

インスタントの乾麺の焼きそばだけでなく、生麺の焼きそばにも、オススメのちょい足しレシピが存在します。ねっとりと濃厚な味になる印象を受けますね。

塩辛とマヨの割合はほぼ1対1。この辺は好みなので、マヨを多くすれば食べやすくなりますし、少なくすれば塩辛感が増します。
塩辛とマヨと焼きそばの味わいが三位一体となって、ねっとりとしたコク深い味を醸し出しています。

カレールーに「○○」をちょい足し

ルーとして商品化されている段階で辛味、塩味、甘味、酸味、コクそれぞれが重要な要素となって味のバランスが計算されているカレールー。ちょい足しする調味料や食材により主張させる味覚を変えることで、絶妙に味の印象を操作することができます。

「ジャワカレー」(ハウス食品)に「砂糖orハチミツorジャム」をちょい足し

「ジャワはスパイス感が強いので、逆に甘みを加えたいですね。一番ダイレクトなのは砂糖やハチミツ。フルーツのフレーバーを入れたい時はジャム系で、肉との相性で豚肉や鶏肉ならマーマレード、牛肉はブルーベリージャムという感じで使い分けます」

「プレミアム熟カレー」(グリコ)に「バターor生クリーム」をちょい足し

有名なちょい足し食材はバターや生クリームといった乳製品系。生クリームは最後の火を止める寸前、バターは最初に具材を炒める段階で油の代わりに使います。

「バーモントカレー」(ハウス食品)に「唐辛子・タバスコ」をちょい足し

甘口で小麦粉の量が多いのがウリで、バランスをとる意味でスパイシーなものやピリ辛のものを合わせたいですね。最初に玉ねぎと一緒に唐辛子や鷹の爪を炒めるのがグッド。唐辛子は辛味のイメージが強いですけど、実は香りもすごくいいんです。あとは煮込みの時にタバスコで辛味と酸味をつけると、ルウカレーの特徴でもあるコクの強い、全体的にボンヤリした味が引き締まります

アイスクリームに「○○」をちょい足し

あのちょっとリッチな人気アイスクリーム「ハーゲンダッツ」でも、公式サイトでちょい足しのアレンジレシピを多数公開しているように、アイスクリームは「ちょい足しデザート」の定番。すでに完成されたフレーバーに、ちょい足しすることでまったく違った食べ物のフレーバーに似通ってくるものが多いようです。

バニラアイスに「醤油」をちょい足し

早速、アイスにしゅっとひと吹き。スプレータイプで量を調節できるのがありがたい。食べてみると、ふわりと香る醤油の香り。そしてすぐさまやってくるバニラアイスの濃い甘み。「この味、どこかで…」と記憶を探って思い出した。みたらし団子である。

バニラアイスに「ごま油」をちょい足し

うーん、濃厚。一言で表現するなら大学芋。てっきりもっとクセのあるテイストになるかと思いきや案外イケる。オリーブオイルといいごま油といい、バニラアイスと油の相性は結構良いのかもしれない。しかしバクバク食べられるものでもない。

バニラアイスに「ワイン」をちょい足し

葡萄の風味がバニラの甘さを程よく隠す大人のデザート。甘さに飽きてきたら丁度いいかもしれない。

チョコアイスに「黒胡椒」をちょい足し

冷たいので風味はほとんど感じないが、粗挽きなので口中で弾けるたびに香りが漂う。食べ終わって体温が戻ってきた頃にどんどん香りと熱い辛みがやってきて、食後10分ほど経つとじんわりお腹の中が温かくなる。

バニラアイスに「コーヒーリキュール」をちょい足し

コーヒーリキュールの「PATRON XO CAFE」をバニラアイスにかけて食べると、めっちゃ美味しいとツイッター上で評判。酒屋さんなどで手に入れて試してみましょう。

「ハーゲンダッツ」(ハーゲンダッツ ジャパン)に「○○」をちょい足し

ハーゲンダッツの公式サイトがハーゲンダッツに合う「ちょい足しレシピ」を掲載しています。それぞれのフレーバーにマッチするよう選び抜かれた食材と調味料の組み合わせは、ぜひ一度試す価値あり。

たとえば定番のバニラフレーバーひとつとっても、「しょうゆときな粉」「グレープフルーツとオリーブオイルと黒コショウ」「トマトとバジル」といった具合に、和洋折衷さまざまな「ちょい足し」アレンジが登場しています。
みんな大好き抹茶フレーバーなら、「白みそと柚子皮」や「ジェノベーゼソースと松の実」。
濃厚なチョコレートブラウニーフレーバーなら、「ピーカンナッツとサワークリーム」や「赤みそと山椒」。爽やかなストロベリーフレーバーなら、「生ハムとディル」そして「カリカリベーコンと塩コショウ」。

実に美味しそうな、ちょい足しアレンジレシピが並んでいます。気になる方は以下の参考リンクからぜひチェックしてみてください。

コーンスープに「プチシュー」をちょい足し

熱々のコーンスープに、冷たいプチシューを投下。意外な組み合わせな気もしますが、プチシューの中のクリームをコーンスープに溶け込ませるとのことなので、より深いコクと甘みがプラスされ、確かに理に適ったちょい足しですね。

おい…し…い……!? 生クリームが加わることでコクが出て、よりもったりと、まろやかな口あたりになりました!ちょっといいレストランで出される「コーンクリームポタージュ」のような高級感!さらには立ち上る湯気さえも、とろけるような甘い香りに進化しています。プチシューは冷たいけれど少量なので、スープの温度にも悪影響なし!

冷凍炒飯に「メープルシロップ」をちょい足し

冷凍炒飯に「メープルシロップ」をかけるという、かなり味が甘くなってしまいそうな印象ですが、甘味料の中では白砂糖などよりも合理的なチョイスのようです。

「メープルシロップは、蜂蜜よりも癖が少なく、白砂糖よりもコクがある。深みのある甘さが特徴です。大さじ半分~1くらいの量をかけてみてください」
甘くなるというより、メープルシロップ独特の香ばしさが加わり、味に奥行きが出る。高級中華料理店で出されるような一品になるのだ。

サラダそばに「フルグラ」(カルビー)をちょい足し

日本蕎麦を使用した「サラダそば」に、シリアルの「フルグラ」をトッピングするという和洋の垣根も越えた組み合わせ。甘いフルーツがどう作用するか気になるところですが、薬味とフルグラが見事に調和して美味しいそうです。

「バルサミコ風味の“フルグラ”サラダそば」は、わけぎやセロリ、みょうが、バルサミコ酢を加えた蕎麦に、天かすの代わりにフルグラを乗せたもの。薬味とフルグラの調和は蕎麦の味を一層引き立て、箸が止まりませんでした。

ヨーグルトに「マシュマロ」をちょい足し

ヨーグルトにマシュマロを完全にどっぷり漬け込むので、ちょい足しというよりは、ひとつの料理と言ってもいいかもしれません。風味の変化だけでなく、マシュマロの触感がシュワシュワに変わるというのは興味深いですね。

見た感じは、ふやけてひと回り大きくなったかな?という印象。マシュマロもほぼ原形をとどめています。
いざ、ひと口……ヨーグルトの酸味がマシュマロの甘さとまじわってまろやかに。ちょっと酸っぱさを感じる程度です。
肝心の食感ですが、マシュマロがムース状に変化していて、口の中でシュワ~と溶けちゃいました!

料理の美味しさをアップさせるちょい足し

これまでは販売されている商品などにちょい足しするレシピを紹介しましたが、こちらでは料理にひと手間加えるだけで、普段の料理が格段に美味しくなるちょい足しテクニックを紹介いたします。

白米に「ハチミツ」をちょい足し

ご飯を噛んでいると、だんだん甘くなってきますよね。これは、唾液中のアミラーゼがご飯のデンプンを糖に分解するから。実はハチミツにもアミラーゼが含まれているため、炊飯時に少し加えることで、ご飯がより甘く炊き上がるそうです。
実際に普段から実践しているママに話を聞いてみると、「甘くなるだけではなく、ご飯がふっくら炊き上がる」との声も。

お味噌汁に「○○」をちょい足し

お味噌汁に「乾物」をちょい足し

ちょい足しのポイントは、ズバリ乾物を使うこと! 乾物というと、にぼし、昆布、ひじき、切り干し大根、干しシイタケなどなど…日本には本当にたくさんの乾物がありますよね。乾物は、干して水分を飛ばすことでうまみが凝縮されているので、水で戻すとそのうまみがお出汁として出てくるので、お味噌汁のちょい足しに最適。また乾物は、食物繊維が豊富なものが多いので、便秘解消にも効果的です。

お味噌汁に「柚子胡椒」をちょい足し

ピリッとしたコショウの風味でご飯が進み、後味はさわやかな柚子の香りに包まれます。たまねぎや大根などの具材に加えると、野菜の甘味を引き出し、深いコクも生まれます。柚子胡椒は塩分が多いので、その分味噌を減らすよう注意して下さい。

卵焼きに「ヨーグルト」をちょい足し

グラドルのおのののかさんが作っていたのは厚焼き卵焼き。そこにテレビで見た情報を元にちょい足したようです。どうやら入れたのはヨーグルト! 卵焼きにヨーグルトというのは実に斬新ですが、いつもの卵焼きがふわふわになる効果があるそうですよ。

実はいろいろな料理に合う「コーヒーフレッシュ」

例えばビーフシチューやポタージュなどの仕上げに回しかけるだけでコクやミルキーさを加味できますし、見た目もゴージャスに。ハンバーグやミートボールに加えると、肉汁のジューシーさを増してくれます。あの人気店のハンバーグの隠し味にも使われているとか!?
オムレツやオムライスを作る際も、コーヒーフレッシュを入れるとふんわりした仕上がりに。ホワイトソースやシチューのコク出しにも使えますし、フレンチトーストの卵液に混ぜたり、タルタルソースやマヨネーズベースのポテトサラダなどに加えるとクリーミーでまろやかになります。

味は賛否両論な(?)ちょい足し

ここからはちょい足しするにしても意外すぎる組み合わせや、もはやちょい足しと呼ぶには強引なトッピングまで、味の賛否も分かれそうな(組み合わせによっては圧倒的に否が多そうな…)レシピを紹介いたします。

「日清 名店仕込み 一風堂 赤丸新味噌博多とんこつ」(セブンプレミアム ゴールド)に「プッチンプリン(グリコ)」をちょい足し

インスタントのとんこつラーメンに「プッチンプリン」を丸ごと一個豪快に混ぜ込ませるというもの。記事の件名では「騙されたと思ってやってみろ」とのことですが本当に騙されてしまいそうです。それでも食べてみたいというチャレンジャーな方はぜひ。

本来の状態より当然甘味が強くなるわけですが、甘ったるさは一切なく、まろやかで食べやすい豚骨ラーメンのカテゴリの中にしっかりと収まっています。それでいてスープは濃厚なので麺にしっかり絡み、ついつい箸を進めてしまうようなウマさなのです。

「カップヌードル」(日清食品)に「マクドナルドのビッグマック」をちょい足し

もはやちょい足しなのか、なんなのか。よりによってビッグマックなので当然、カップ麺の容器に収まっていません。ヨメルモ編集部はチャレンジングなアレンジメニューのリポートが充実しています。

しかも、ビッグマックのオリジナルソースが意外にも鶏がらスープとマッチする。パンだって原材料は小麦粉だ。麺と一緒だろう? おかしな要素など何ひとつないのだぞ。そして言うまでもなくボリュームは格段にアップ! 常人なら間違いなく満腹になるだろう。

ちなみにケンタッキーのフライドチキンでも同じことをされています…。

あまり知られていないが、ラーメンとフライドチキンの相性は誰がなんと言おうと最強だ。ラーメンにフライドチキンの油とスパイスが混ざって味が重厚になる上に、鶏ガラベースのスープとフライドチキンの組み合わせも抜群なのだぞ。

「カップヌードル」(日清食品)に「燃えよ唐辛子」(アサヒグループ食品)をちょい足し

こちらも思い切ったトッピングではありますが、辛味と塩味の効いたスナック菓子なので相性は良さそうです。スープに浸されて少しやわらかくなったスナックの食感はクセになりそうですね。

かき混ぜることによって燃えよ唐辛子表面の唐辛子パウダーがスープに溶け込み、カップヌードルの醤油スープと相まって絶品辛うまスープへと昇華するのである。
そして少し柔らかくなった燃えよ唐辛子が麺とよく絡み、非常に食べやすくなるのもポイントだ。そのまま食べるときほどではないが、表面のサクサクの食感もある程度は残っているため、とにかくウマい。マジでウマい。

コンビニの冷やし中華に「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」をちょい足し

コンビニの冷やし中華に、なんとインスタント焼きそばをちょい足しして食べるというチャレンジをする人も。生麺とインスタント麺を同時に口に入れることになるので良さを殺しあうことになりそうですが、実際のところいかがなのでしょうか。

なかでも、一平ちゃん夜店の焼そばについてくる、からしマヨネーズは冷し中華のスープと相性バツグン
ソースの味が勝つかなと思いきや、いいバランスを保っていますし、焼きそばの細麺と冷し中華のモチモチした中太麺の違った食感がイイ! 焼きそばの麺と中華麺のバランスを変えながら食べると、味も食感もいろいろ楽しめますね!!

素麺のめんつゆに「牛乳」をちょい足し

さっぱり味の印象が強い素麺のめんつゆにミルキーな牛乳の組み合わせということで、どうしても相性の良さに懐疑的になってしまいますが、素麺に足りない栄養バランスを補ってくれるなど良いことも多いよう。

ミルクそうめんのレシピは簡単です。市販の3倍濃縮のめんつゆ大さじ1杯に対して、牛乳を200ml入れて割ってください。
完成したミルクめんつゆに、そうめんを適量取って入れて食べるだけです。すりごまを入れると味わいに深みが増しましたので、ぜひとも試してみてください。

いかがでしたか。きっと美味しくなりそうな納得の「ちょい足し」レシピの数々。後半は変わり種過ぎてびっくりするようなレシピもありましたが、こちらを参考に新しい味覚の冒険に出てみませんか。