特集2018年1月8日更新

これって間違っていたの!? 正しい「使い方」講座

いろんなモノの「使い方」や「やり方」が実は「間違っていた」なんてことがあるのではないでしょうか。今回は、生活に密着した身の回りの間違えやすい「使い方」にスポットを当て、正しい「使い方」「やり方」を紹介します。

目次

寒い時に役立つ「カイロ」の正しい使い方とは?

「モミモミ」してもしなくても同じ

カイロの封を開けると、早く温かくなってほしい!と、モミモミしがちですが、実は、カイロは振っても振らなくてもモミモミしてもしなくても同じ。カイロは空気に触れることで発熱する仕組みですが、モミモミ揉んでしまうことで、目詰まりして空気が中に入らず、温かくなるのを妨げてしまう可能性があるんです。

また、カイロを貼る場所によって「温かい」だけじゃない身体に嬉しい効果も得られるようです。

風邪になった時の「葛根湯」の正しい飲み方とは?

風邪の初期症状が出たら飲む

葛根湯は寒さからくる風邪に効果的なようです。

・ゾクゾクっと寒気がする
・首筋や背中がこる
・頭痛や筋肉の痛みがある

このような風邪の初期症状の段階で威力を発揮するのが、葛根湯なのです。このタイミングでお湯に溶いて飲み、消化の良いお粥などを食べ、早く寝れば、じわっと汗をかき、翌日には身体もすっきりとし、「葛根湯」の効果を実感できると思います。

体に正しい「お酒」の飲み方とは?

「先に牛乳」より「先に油を使った料理」で悪酔い予防

二日酔いや悪酔いを防ぐために「お酒を飲む前に牛乳を飲む」という方もいるかと思いますが、それより効果的な方法があるようです。

「専門医のオススメは、魚介類のカルパッチョやマヨネーズを使ったポテトサラダなど、油を使った料理。あと、『牛乳を飲んでおけば胃に膜を張ってくれる』と言われますが、牛乳は水分なので、飲んだらすぐに胃から小腸に送られてしまうため、乳製品を摂るのなら固形のチーズを選ぶべき。胃の粘膜を保護するムチンを増やす働きがあるキャベツ、肝臓での代謝を助けるタウリンを含むイカやタコもオススメ、ということです」

脱水症状に注意…こまめに水を飲む

飲酒中はアルコールによって抗利尿ホルモンが抑制されることでトイレが近くなるといい、脱水症状を引き起こす可能性も。

健常者の尿の色は通常、淡い黄色を帯びている。だが、酒を飲み、水分が補われないと腎臓の働きが低下。尿の色はしだいに濃い黄色に変わり、さらに量も減ってくる。
「これが脱水のサイン。ですから、お酒を飲む際には必ず隣に水が入ったチェイサーを置き、こまめに口にすること。あとはトイレでおしっこの色をチェックすることも重要です」

1週間の飲酒した量の把握が大切

お酒というのは1日にどのくらい飲んだかというより、1週間での総量が大事だということ。例えば、休肝日を設ければ多く飲んでもいい日もできるし、そうやって1週間の中でやりくりすればいいんです。

感染症を予防する正しい「手洗い」の方法とは?

インフルエンザ&ノロウイルス感染予防は「手洗い」が有効

厚生労働省がインフルエンザ対策としてサイト内で公開している「正しい手の洗い方」を見てみよう(参考:政府広報オンライン「マメに正しい手の洗い方」)。
ここでは、「爪は短く切る」「時計や指輪は外す」としたうえで、「①流水で手を濡らす」「②石けんをつけて手を洗う」「③十分に水で流す」「④清潔なタオルやペーパータオルで水気を拭き、乾かす」の手順が示されている。
②の石けんで洗う際には、洗い残しがないよう、手のひら→手の甲→指先・爪の先→指の間→親指の付け根→手首と、非常に念入りだ。

東京都の多摩小平保健所が制作して都が公開している動画では、手洗いのポイントが2分にまとめられています。

寝起きの口臭を防ぐ正しい「デンタルケア」とは?

朝起きた時の口臭は「生理的口臭」に含まれ、誰でも臭いがあるようです。

『口の中は元々細菌がたくさんいます。しかも温かく湿度も高いという細菌にとってはこの上ない生息環境になります。夜間、口の中で細菌が増え、ニオイの元になるものを出していきます。ですので、朝起きた時に口臭が生じるのです。これは、一般的な状態なので、治療の必要性はありません。(歯科医)』

予防には「歯間ブラシ」「デンタルリンス」なども効果的

『寝る前の歯みがきですが、歯みがきは寝る前だけでなく、基本的に毎食後行なってください。そして、口臭対策を兼ねてその時にデンタルリンスなどのうがい薬を使ってみてはいかがでしょうか。(歯科医)』
『夜の歯磨きでは、通常の歯ブラシをするだけではなく、歯間ブラシの使用や、フロスの使用もしていただくと、磨き残しが減り、細菌繁殖が抑えられますので口臭の軽減にもつながるのではないかと思います。(歯科衛生士)』

肌の負担を減らす正しい「髭」の剃り方とは?

絶好の髭剃りタイムは温かいシャワーを浴びた後

下に紹介する記事では「間違った髭の剃り方」5つを紹介。それに応じて、「髭剃り前の準備」「髭剃り後の掃除」「剃る際の力の入れ方」「首周り」「毛の流れ」といったポイントに分けて正しい髭剃りの仕方が解説されています。
中でも肌の負担を減らすためには前準備や力の入れ具合が大切になります。

毛穴も開かず、毛包もリラックスさせずにいきなり髭剃りをしてしまうと、青髭になりやすく肌も傷みやすいんです。
髭剃りの前には温かいお湯を顔にかけるか、温かいタオルで顔を数秒押さえておきましょう。
一番良い時間帯は、温かいシャワーを浴びた後。絶好の髭剃りタイムです。
肌を切りつける恐れもあるので、カミソリはあくまでも肌に乗せる感じで、自分の手の力で無理に剃らずにカミソリにしっかりお仕事をしてもらいましょう。

また、髭を剃ったあとの荒れた肌は水分が蒸発しやすい状態だといい、髭剃り後の保湿ケアも大事だとか。

髭は「抜く」よりも「剃る」ほうがいい?

髭に関連して、「髭を抜くのは肌に良くないからやめたほうがいい」と聞いたことがある人は多いと思いますが、実際のところどうなのでしょうか?

髭を抜くのがよくないといわれる理由は、毛穴から雑菌が入る可能性があるからです。
できればシェーバーで剃った方がよいですが、毛抜きする場合は、事前に抜く部分を温めて、毛穴を広げてから抜きましょう。

ということで、やはり髭は抜くより剃ったほう良いようです。

髪のダメージを減らす正しい「ヘアアイロン」の使い方とは?

まずドライヤーでしっかり乾かす

綺麗なカールを作るためには初めのドライヤーが大切。しっかり根元の生えぐせを取ってから、水分が残ってない状態になるまで乾かしてください。可能であれば、ブローで綺麗な状態を作ってからスタイリングに入るようにして。

コテやアイロンは高温で使わない

おすすめの温度は120〜160度。高い温度でアイロンしてしまうとカラーの退色や、毛先のダメージの原因になってしまう恐れがあるので気をつけてください。

ヘアアイロンは強く挟みすぎない

無理な力をかけると水分がなくなってしまいます。顔周りにヘアアイロンを当てるときには、内側に入れ手首をひねりながら通すのがポイント。力を抜きながら優しく行いましょう。

なお、ヘアアイロンを使いすぎると、熱により髪の表面や内部が乾燥したりキューティクルが損傷する場合も。そのほかのヘアケア全般に関する「正しいやり方」を伝える記事も目についたのでいくつか紹介しておきます。

強い香りにサヨウナラ…「香水」の正しい使い方とは?

香水の性質に合わせることが大切

特別決まりはないというけれど、香りは温められるとよく香り、下から上に香りが昇るので、香水の性質に合わせてつけるとより香り美人になれますよ。
上半身は「手首の内側・ひじの内側・両肩」、下半身は、「アキレス腱・膝の裏側・太ももの内側・脇腹」といった部分に、香水の種類に合わせて肌から10~20㎝離してまんべんなくひと吹きずつ吹きかけてつけます。香水なら手首にだけ、オードトワレなら膝の裏側と手首にというように。

足の痛み・タコ・魚の目を予防できる「ハイヒール」の履き方とは?

自分の足に合ったハイヒールか見極めることが大切

パンプスタイプのハイヒールの選び方
まず、靴を履いたときに爪が当たって痛くないか、爪が押されていないか、足先の捨て寸(靴の先端とつま先の空間)をチェックしましょう。そして、靴の履き口に隙間がないものを選び、かかとを上げ下げして脱げないかどうかを必ず試し、何歩か歩いてみることがポイントです!

サンダルタイプのハイヒールの選び方
足指から足の甲のストラップデザインが足にしっかりフィットしているかどうか、爪先立ちのときにストラップが食い込まないかどうかをチェックしましょう。

歩き方を変えると改善される

解決策(1)バランス良く着地して、足の指を使って歩く
ハイヒールにはハイヒールでの正しい歩き方があります。ポイントは3つ。

(1)つま先とかかとを同時に着地させる
(2)後ろ足の指で腰を前へと押し出すように歩く
(3)頭頂部が糸で引っ張られているようなイメージをもち、腰からが足だと思って足を振り出す。

美脚づくりやダイエット効果も…正しい「歩き方」とは?

「すり足歩行」はNG

「まずNGなのは『すり足歩行』です。股関節や膝に痛みがあったり、脚の筋力が衰えているお年寄りに多い歩き方ですが、脚全体で着地の衝撃を吸収することができません。つまずいて転倒する危険性も高まってしまいます」
靴を履いて歩く時に、ズルズルと足音がする場合、注意すべき兆候といえる。

姿勢も大事 背筋を伸ばして胸を張る

歩くときは背筋を伸ばして胸を張り、腰にひねりを加えながら、腰の高さを変えずに歩けるとなお良いですよ。慣れてきたら膝を自然に伸ばして、ふくらはぎの筋肉が使われていることを意識し、かかとから着地してつま先で蹴り出すことも実践してみて。
歩き方
・上から引き上げられるイメージで、足裏から頭まで、全身の重心がまっすぐになるように立つ。
・股関節が伸びていて、骨盤が立っていることを意識する。
・骨盤、両肩は地面と水平に保つ。
・お腹をキュッと引き締める。
姿勢
・足全体を使って、脚の付け根から踏み出し、かかとで着地する。この時、歩幅は大きめを意識する。
・股関節を伸ばして前足、後ろ脚ともにまっすぐに伸ばす。
・後ろ脚の筋肉を使って地面を蹴り、体を前に送る。

「正しい歩き方」に対する関心は強いようで、歩き方に関する記事は数多くありました。その一部を紹介しておきます。

雨で濡れた「革靴」の正しい乾かし方とは?

自然乾燥ではカビが生えたり革が劣化する場合も

出先で雨に降られてしまったときなどは、
1. 新聞紙などの紙類を靴の中に詰める。
2. ドライヤーの冷風を靴の内側にあてる。
の2ステップで乾かし、応急処置をするのが良いとのこと。
自宅で乾かすコツについても伺いました。
1.表面の汚れや水分を、乾いたタオルで拭き取る。
2.新聞紙を丸めて中に入れて、湿気を取る。
3.新聞紙を数回交換したら、ウッドシューキーパー(できれば、水分をよく吸うシダー製)を、靴の中に入れて、風通しのよい日陰に乾いたタオルを敷いて、1~2日置いておきます。靴の形を崩さず、中の汗や湿気を吸うというメリットがあり、ニオイを軽減するという二次効果にも期待できます。また、濡れた靴は完全に乾くまで履かないのが鉄則。

小さくて厄介な「毛玉」の正しい取り方とは?

ハサミとT字カミソリを使って取る

はさみは、毛玉をひとつひとつ指先で引っ張って切っていくのですが、少なければ生地も痛まずとてもいい方法なのですが、たくさんの毛玉をケアするにはめんどくさい方法かもしれません。
いっぽう、T字カミソリは洋服をテーブルなどに置いて肌のケアと同じように刃を滑らせていく方法です。ただ、刃を押し付けすぎると生地にダメージを与えてしまい、最悪穴ができてしまうこともあるので、注意が必要です。

毛玉予防には静電気防止スプレーが効果的

毛玉ができやすい大きな理由として、摩擦が挙げられるのですが、この静電気防止スプレーで着る前にケアをしてあげると、その摩擦を予防できます。腕まわり、バッグなどが擦れる部分は特に摩擦が起きやすいので、重点的にスプレーをしてあげるといいでしょう。

「毛布」と「掛け布団」の正しい順番とは?

「毛布は掛け布団(羽毛布団)の上」が正解

これはたびたび話題になるので、すでに皆さんご存知かも知れませんが…

寒いからと、毛布やブランケットなどを何枚も体と羽毛布団の間に挟んで寝ている人が多いのですが、実はこれは大きな間違い!
羽毛は寒いときには広がって空気をたくさん含み、その間に熱を蓄えて体との間の温度を温かく保ってくれるので、直接体の上に掛けるのがベストです。ブランケットなどは間ではなく、羽毛の上に乗せると羽毛から外部へ熱が出ていかないよう、フタのような役割を果たすことが可能になります。

さらには「毛布は体の下」が大正解

冬に入ってさらにあったか効果をパワーアップさせたいときは、毛布を「体の下に」敷くのがおすすめ。寝ている間に体から放出される熱を下から受け止めてくれるので、保温効果バッチリです。

「布団」の正しい洗濯・ケア方法とは?

布団のタイプによって洗濯方法が異なる

家庭で洗濯ができるかは布団の種類や素材によって異なり、綿素材であればほとんどが家庭で洗濯可能。一方、羽毛やウール、シルクなどの動物性繊維を使用している布団は家庭での洗濯にあまり向いていないようです。

洗濯表示に従って一度に大量の水で布団全体に水を通し、汚れを洗い出します。洗濯機はドラム式よりも、縦型の7~8㎏容量の方が適しています。洗剤は、粉よりも液体タイプの方がよいでしょう。また、洗濯機に入れるのは、ひとつまでにするのがポイントです。
羽毛布団でも、薄いダウンケットなら洗える場合があります。しかし、水を吸いにくいので、ほかの布団のようにたくさんの水を入れてしまうと、水があふれてしまう可能性があります。洗濯用ネットに入れたダウンケットを少なめの水で洗いましょう。

家庭で洗濯ができない場合のケア方法

素材に合わせた干し方で布団の湿気を取り除きましょう。羽毛布団やシルクなどの傷みやすい素材のものは陰干し、綿の敷き布団などは天日干しと、種類や素材によって干し方は変わります。洗濯表示の乾燥方法に従ってください。
1日のうち10時~14時が最も湿気が少ない時間なので、この時間帯に干すのがベストです。14時までに取り込まないと、空気中の湿気を布団が吸収してしまうので気をつけましょう。