おしゃれで便利な高機能・アイデア文房具

2019年3月12日公開

昨年末に開催された「女子文具博」の盛況っぷりが話題になるなど、ここ数年、空前のブームが起きていると言われ、高機能なものやユニークなもの、オシャレなものが次々と発表されている文房具。そこで今回は、2月に発表された「文房具屋さん大賞 2019」の主な受賞商品をはじめ、最近注目を集めている・ヒットしている文房具を紹介します。

「文房具屋さん大賞 2019」受賞文房具

人気文房具店が選ぶ文房具大賞

本賞では、誰よりも真剣に現場で文房具と向き合う「文房具屋さん」に着目。今年も、文房具ファンにはおなじみの人気文房具屋さん8社から最強の審査員が集結しました。審査員や各メーカーより推薦のあった文房具の中から、デザイン、機能、アイデアごとにポイントをつけ、総合点で頂点を極めた「大賞」をはじめ「デザイン賞」「機能賞」「アイデア賞」「各部門賞」を決めます。

大賞:GLOO スティックのり/コクヨ

断面が“四角”でカドまで簡単に塗れるスティックのり

一般的に用紙というのは四角い形なのに、どういうワケか従来のスティックのりは断面が円形でしたよね。なので際のキワまで塗るにはハミ出さないといけませんでした。
ですが「GLOO スティックのり」なら、角まで簡単に塗られるだけでなく、断面を四角くしたことで転がりにくく握りやすいというメリットが生まれました。加えて立てて置きやすいだけでなく、片手でフタを開け閉めしやすいデザインとなっています。

デザイン賞:モノグラフ グリップモデル/トンボ鉛筆

手に馴染みやすいラバーグリップを採用 「モノグラフ」のハイグレード版

シャーペンユーザーに支持されているのが、書く・消す両方の機能を極めたトンボ鉛筆の「モノグラフ」シリーズです。
軸を振るだけで芯が出る「フレノック機構」や、あの信頼感バツグンの「MONO消しゴム」を搭載したこのシリーズに、新たにラバーグリップを採用したハイグレード版「モノグラフグリップモデル」(486円)が登場しました。
「モノグラフグリップモデル」には、新たにラバーグリップを採用し、手に馴染みやすく長時間の筆記でも疲れにくくなりました。さらに、スタイリッシュで耐久性に優れたメタルクリップを採用し、新しいボディカラーをラインナップ。きらきら輝くシャインターコイズとシャインピンク、落ち着きのある光沢のライトブルーとライトピンク、青白黒のモノカラーの計5色を用意しています。

機能賞:長刀ふでDEまんねん/セーラー万年筆

細字から太字まで「毛筆」感覚で書ける万年筆

セーラー万年筆のオリジナルペン先は、熟練された職人の手作業によって1本ずつ生産されていて、この「長刀ふでDEまんねん」は、本来まっすぐであるはずのペン先が、先端を反り返らせた形状になっている点が特徴。長い研ぎ出し部分を立てたり、寝かせたりして自在に使うことで、細字から太字まで「毛筆」のような感覚で使用できる逸品です。

アイデア賞:maco(マコ)/カンミ堂

マスキングテープをコンパクトに携帯できるテープホルダー

『マコ』は、市販のマスキングテープを付属の「小巻き器」で巻き替えることで小巻き状にし、最大4柄のテープをペンサイズでコンパクトに携帯することができます。
かさばって持ちだしにくいことから上手く使いこなせずにいたお気に入りのマスキングテープを、場所を問わず、さまざまなシーンで楽しく便利に使えるようになります。
「小巻き器」は、小巻きにした予備テープや「コマキ芯」を1つセットした状態で本体下部に収納して、コンパクトに保管・携行できます。「コマキ芯」は単体でも購入でき、お友だちとの交換を楽しんだり、おすそ分けにも最適です。

話題を集める高機能・アイデア文房具

スマッシュ/ぺんてる

「こだわりのプロ仕様」シャープペン 芯径「0.3mm」が復刻

スマッシュは、1987年の発売、先行して発売されていた製図用シャープペン「グラフ1000」のスペックのいいとこ取りをし、タフに使える一般向けシャープペンをコンセプトに開発されました。
1987年にはグッドデザイン賞「教育用品部門」の大賞を受賞。「スマッシュ」は発売当時からマイナーチェンジも行われておらず、当時の姿のままで今も発売されています。
スマッシュの中の部品には「グラフ1000」と同じものが使われています。シャープペンの心臓部ともいえる、芯をつかんでカチカチと繰り出す役割の「チャック」という部品が金属性で、精密に芯を出すことができます。「スマッシュ」は製図用シャープペンから引き継がれた「こだわりのプロ仕様」シャープペンといえ、近年SNSで評価が高まったことをきっかけに爆発的ヒット商品となっています。

デルガード タイプGR/ゼブラ

“芯が折れない”シャープペンが“指が痛くならない”機能も搭載

ゼブラの「デルガード」は、“どれだけ力を入れても芯が折れないシャープペン” として、2014年の発売以来累計2000万本を売り上げている人気アイテムです。
芯が折れないヒミツは、独自の内部機構にあります。紙面に対して垂直に筆圧が加わった場合には軸に内蔵されたスプリングが芯を上方向に逃し、斜めに強い筆圧が加わった場合には先端の金属部分が自動で出てきて芯を包み込んでガード。さらにそのふたつの機構が加わる力の角度や強さに合わせて自動で配分を調整して作動し、芯を守ってくれるのです。
このたびラインナップに加わった「デルガード タイプGR」は、さらに指が痛くなりにくい快適なソフトラバーのグリップを搭載。適度な硬さでしっかり握れる上部と、ソフトな感触で力を分散させて指先が痛くなりにくい下部の2層構造グリップで、長時間しっかりと握って筆記できます。
また、先端部分に金属を使用し、従来のデルガードと比べて高級感がプラスされたのも特長です。

bLen(ブレン)/ゼブラ

「宣伝通りの書きやすさでビビる」と話題のボールペン

ZEBRAから、「ブレないストレスフリーな書き心地」を提供する、ブレを制御したボールペン「bLen(ブレン)」が登場しました。
ゼブラは、中芯をホールドしペン先のブレを防ぐ「ダイレクトタッチ」と、重心を下げる事で筆記のブレを防ぐ「低重心」、そして各パーツの隙間をなくしペン内部のブレを防ぐ「ノイズフリー設計」を施した「ブレンシステム」を開発。
その書き味は鉛筆みたいにスムーズで、振動が少ないのため字が綺麗になるのだそうです。
2018年12月の発売以降、じわじわと注目されています。ツイッターでは、「なめらかな書き心地」に定評がある三菱鉛筆のボールペン「ジェットストリーム」に匹敵するとの声も寄せられています。
「ジェットストリーム級の衝撃を受けてしまった。これボールペン界にまた新たな分野を開拓したのでは」 「ゼブラのブレンが宣伝通りの書きやすさでビビる、150円でこのクオリティは凄いわ」

フリクションボールノック1.0mm太字/パイロット

あの「消せるボールペン」シリーズに“1.0mm太字”が仲間入り

“消せるボールペン” という斬新さで文房具界に旋風を巻き起こし、今やなくてはならない存在に成長したパイロットの「フリクション」。学生から社会人まで、あらゆる世代に愛用者が多い人気のボールペンに、シリーズ初となる “1.0mm太字” がいよいよ登場です。
手帳など小さなスペースにきれいに書きたい…という要望に応えた細い径のフリクションが人気を集めていますが、はっきりとした見やすさが求められる校正などの現場や、わかりやすさが最優先のメモ書き用には、太字使用のフリクションの登場が待ち望まれていました。こうしたニーズに応えるべく、満を持して登場したのが、「フリクションボールノック1.0mm太字」です。
もちろん、これまでのシリーズ同様に筆跡の消去はペン上部の消去用ラバーで擦るだけ。なめらかな書き味と、太く濃い筆跡が特長です。

MONO AIR ヨコ引きタイプ/トンボ鉛筆

ヨコ引き修正テープで初の“エアータッチシステム”搭載

ヨコ引き修正テープで初のエアータッチシステムを搭載した「モノエアーヨコ引きタイプ」(324円)は、最初から最後まで軽いタッチで使い続けられるのが特長。修正ヘッドを紙面に押し当てたり離したりする力を利用してテープ走行をコントロールする “エアータッチシステム” の搭載で、従来品と比べた使用時のテープ引出力が、使い始め(テープ15m時)で36%、残量2m時で38%も軽減。リールにかけていた負荷(回転しにくくさせる力)が必要なくなり、始めから使いきるまでテープ走行を軽くできました。
しかも静音設計が施されたので、使用するときのアノ回転音がなくなったのもうれしいポイント。

クリックイレーザー〈油性ボールペン消しゴム〉/ぺんてる

油性ボールペンを消すのではなく“削り取る”スリムなペン型消しゴム

砂消しとは、間違えた文字を紙ごと削り取れる消しゴムのこと。ボールペンで書いた文字も消せるという特性から、子供の頃に愛用していた人も多いと思います。
ぺんてるの「クリックイレーザー〈油性ボールペン消しゴム〉」は、そんな砂消しが使いやすくカスタマイズされたものです。ホルダー内に収納された砂消しを少しずつ出して使います。
最大の特徴は、なんといっても油性ボールペンで書いた文字を消せる、という点。書き損じた部分を塗りつぶすのではなく、削って消すことができます。こう説明すると、「下の紙まで破れてしまうのでは?」と思われがちですが、強くこすり過ぎなければ、紙が破れるようなことはありませんでした。
字を消すとき、ホルダーを“グッ”と握れるので、従来の砂消しよりも文字を安定して消すことができます。

Ca.Crea(カ.クリエ) NSシリーズ/プラス

持ち歩きやすくて大きく使えるA4×1/3サイズのノート

三つ折りにしたA4用紙がすっきり収まる“新定番”サイズのノート「カ.クリエ」シリーズ。ジャケットの胸ポケットに入る持ち歩きやすさと、大きく使える絶妙なサイズが、2013年の発売以来、大好評を得ています。
今回登場するビジネスノート「カ.クリエNSシリーズ」は、先行モデルのA4×1/3 のユニークなサイズ、上質で滑らかな書き心地はそのままに、表紙・背表紙の強度を高め、方眼罫に加えて横罫・無地のバリエーションを追加。
ノート罫以外に、機能を追加できるフリーのスケジューラー罫・月間スケジュールなどラインアップをさらに拡充し、同時発売します。

オリジナルノート作成サービス「kaku」/研恒社

「自分だけの」カスタマイズノートが作れるサービス

こちらのノートは一からすべて自分流にカスタマイズできる非常に珍しい商品、研恒社が販売しているサービス「kaku」です。組み合わせ数はなんと3万3000種類以上。

カスタマイズが可能な要素は、「表紙デザイン」「罫線デザイン」「用紙」「ページ数」「印刷色(罫線の色)」「綴じ方(製本方法)」「部数」の7つ。部数は1部から作成でき、20ページなら350円(税込・送料別)で作れてしまうので、気軽に「自分だけのカスタマイズ」が始められそうです。

貼暦(ハルコヨミ)/icco nico

貼るだけでスケジュール帳に早変わりさせるマスキングテープ

どんなノートや紙でも、一瞬でスケジュール帳にすることができるマスキングテープ「貼暦(はるこよみ)」。
好きなところにガントチャートを作ることができるので、プロジェクトごとにタスク管理をしたいときにオススメです。また、オフィス以外でも、好きな絵や写真に貼ってオリジナルカレンダーを作ったり、好きな紙に貼って旅行のスケジュールを立てるなど、アイデア次第で自自在な使い方ができます。
日付の数字と曜日の漢字の二巻セットで、タテ組かヨコ組を選べるほか、表記もさまざまなタイプがそろっています。

Deng On(デングオン)/ハイモジモジ

キーボードに挟めるおしゃれな伝言メモ

大事な伝言メモの見落とし防止に役立つ「デングオン」。デスクの上で最も目につきやすいキーボードのすき間に挟む伝言メモです。点線に沿って谷折りにすればキーボードの上に立てて置くことができ、さらに、土台部分には隠しメッセージを書くことができます。ネコやウサギなどの動物シリーズ、古都シリーズなど、デザインの種類も豊富です。

Kumikae-Note(くみかえノート)/ぺんてる

「アイデア出し」に最適な9マスの付せん

オレンジ色の付箋を8マスの白い付箋が取り囲む独特なつくりは、たとえば、中心のオレンジの付箋にテーマを記して周りの8マスに連想するアイデアを書き出したり、反対に、さまざまなアイデアの断片を周辺の8マスに書き出してから中央の付箋にまとめるといった使い方ができます。
無料の専用iPhoneアプリを使うことで、デジタル変換が可能に! 会議結果を共有するだけでなく、保存したデータの中の個々の付箋をドラッグして移動や編集ができるので、デジタル上でアイデアを整理できます。
また、撮影データをPowerPoint形式で書き出せるので、パソコンとプロジェクターを使ったプレゼンテーションにも便利に使えそうです。

クリーンノート Kaite(カイテ)/プラス

紙ような書き心地を目指した「磁性シート」のメモツール

「クリーンノート Kaite」は、新開発の「磁性シート」を使用した全く新しいメモツールです。プラスの独自技術により、なめらかで細やかな筆記性能と、表面からの部分消去を実現し、紙に書くような使い心地を追求しました。紙やマーカー、電池などの消耗品が一切不要なので環境にやさしく経済的。インクを使用しないため、汚れや消しカスを気にする必要がありません。アイデアを書き出したり、学習やスケッチ、筆談など、オフィスや家庭、衛生面に敏感な病院や厨房など、より手軽により自由にメモの可能性が広がります。また、シートに書いた内容は専用アプリ(無料)で撮影するだけで、見やすく自動補正して、手軽に保存・共有することができます。

QUADERNO(クアデルノ)/富士通クライアントコンピューティング

手書きができる「電子ペーパー」

本商品は、「手書きができる、ペーパーレスノート」をコンセプトに誕生した、次世代の文房具です。薄く、軽い本体に、紙の書き心地で自由に手書きができる、メモ、ノート、スケジュール機能を搭載しました。さらに、パソコンで作成した文書やスキャンしたPDF資料を取り込んで閲覧することができるほか、その資料に会議のメモやアイディアを手書き文字でそのまま書き込むことが可能です。打ち合わせのために膨大な紙資料を持ち歩くという不便さから自由になるうえ、メモを書き込んだ資料を見失うようなこともなくなります。
本体の厚さは約5.9mm。ラインアップは、重量が約251gのA5サイズ、約350gのA4サイズを用意する。本体内には、約1万ファイル(約1MBのPDFを1ファイルとした場合)を保存して持ち歩けるという。
このほか、PCソフト「Digital Paper PC App」を利用して、USBケーブルやWi-Fi経由、Bluetooth通信を使って、PDFファイルを相互転送できる点も特徴。メモ、ノート、スケジュール機能も搭載する。充電は約5.5時間(USB充電)で、最長約3週間の使用に対応した。

オクトタツ/キングジム

机に置くだけで自立する“倒れない”ペンケース

たおれないペンケース「オクトタツ」は、ペンケースの底面に内蔵した吸着パッドと衝撃低減バネにより、たおれない機構を実現した新しい“立つペンケース”です。吸着パッドはペンケースを置くだけで机の表面にしっかり密着し、衝撃低減バネはペンを取り出すときなどにかかる衝撃を回避します。ノートを広げたせまい机の上でも邪魔にならず、片手でも筆記用具を取り出しやすいので、試験や会議などのシーンに最適です。

カルカット クリップタイプ/コクヨ

クリップのように挟むだけ マスキングテープ用のテープカッター

マスキングテープの特長のひとつが、カットのしやすさ。手で簡単に切れる点も重宝されているポイントだと思うのですが、やはり手ではきれいには切れません。とはいえ、いちいちハサミを出して切るのはちょっと面倒。そこで登場したのが、クリップのように挟むだけで簡単にセットでき、きれいにまっすぐ切れる「テープカッター<カルカット>(クリップタイプ)」です。
付け替えが簡単なので、複数のマスキングテープを同時に使いたい時にとても便利。特殊加工を施した「カルカット刃」を採用しているので、 切ったテープの切り口は、つねにまっすぐきれいに仕上がります。

XS テープカッター/ミドリ

世界最小クラスで使いやすさも抜群なテープカッター

デザインフィルのステーショナリーシリーズ「XS」は世界最小クラスの小ささを追求した文具。小さいということはつまり収納場所を選ばず、携帯性に優れているということ。しかも小さくても機能面はバッチリ!というシリーズです。今回新たに加わった「XS テープカッター」(480円/税別)も驚きの小ささ。
小さいけれど使いやすさは抜群。特殊加工刃を採用することで軽い力でさっと切れます。
また、コンパクトタイプのテープを持ち運ぶと、テープがよれたり汚れたりするのがプチストレス…という方もご安心を。蓋部分を閉じればテープ部分が守られます。

ペモ アイディー/ゼブラ

「いざ」という時に役立つIDカードホルダー型筆記具セット

「ペモ アイディー」は、ホルダー本体が二つ折りの形状となっており、開いた内側には薄型ボールペンが2本と付箋が2種類、さらに名刺を入れるスペースを搭載。大事な指示や連絡事項の伝達があっても、すぐにメモを取ることが可能に。また、急な来客時でもすぐに名刺を渡せるなど、ビジネスシーンでの「いざというとき」に抜群の対応力を発揮します。
本体は丈夫なプラスチック製で、IDカードや交通系ICカードを入れたまま読み取り機に認識させられます。黒、赤、青、白の4色が用意されているので、社員用とゲスト用、部署別などのように、ニーズに応じた使い分けも可能です。

大仏クリップ/coto mono

コピー用紙100枚を挟める リアルな大仏様の顔をしたクリップ

2018年4月1日に販売した「大仏クリップ(540円)※予約販売」は、日本最大級の文具の祭典「文具女子博」(2018年12月14日~16日)で大反響を呼び、「めざましテレビ」でも紹介されるほど注目を集めています。
大仏クリップは、今のところ1種類だけだそうで、今後は今より大きいものや金色バージョンなど検討中とのこと。気になる使い心地は「コピー用紙約100枚を挟めるとても頼もしい存在です。またダイエット中に、食べかけのお菓子の封に使ってこれ以上食べるのを阻止させる、など使い方も色々です」
開発当時は、リアルな顔にするべきか、ラフなタッチにするか悩み何案もデザイン案を検討したそうで、最終的に、少し微笑んでいるようなリアルな顔に落ち着いたそうです。