特集2017年8月4日更新

「逃げ恥」で話題 ドラマの“エンディングダンス”

2016年の社会現象と言えば『逃げ恥ダンス(恋ダンス)』。しかしそれ以前にもエンディングダンスが話題になったドラマやアニメがありました。昔懐かしいドラマ、最新ドラマのエンディングダンスをご紹介します。

2016年、逃げ恥ダンスが大ブーム!

大ブームとなった『恋ダンス』

2016年10月から放送されて大人気となったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。エンディングでキャストがキャッチーなメロディと歌詞に合わせてキュートに踊る姿が話題になりました。

ダンス自体の可愛さもさることながら、他の番組とコラボしてみたり、踊るキャストが替わったりと、飽きさせない工夫も人気の秘密でした。踊ってみた動画も多数投稿され、社会現象となるほどのブームに。

『恋ダンス』以降はすべてパクリ?

あまりにブームになりすぎて、逃げ恥以降のエンディングダンスはすべてパクリと言われる現象が起きています。もちろん逃げ恥以前にもエンディングダンスはあったので、それを指摘する冷静な意見も。

今クールのドラマのエンディングダンスが!

警視庁いきもの係(フジテレビ系 日曜21:00)

■キャスト全員がコミカルなダンスに挑戦! 「絶対これ流行る」 視聴者を釘付けにしたダンス。メインキャスト勢揃いで、着ぐるみと一緒に独特な振り付けのダンスを踊っている。ここ1年ほど、ドラマのエンディングでよく見かける光景だ。
・警視庁いきものがかりのダンス絶対流行る
・警視庁いきものがかりマジおもろかった笑笑 てか、可愛すぎ
・警視庁いきものがかりエンディング良い。幼稚園で踊ってほしい

セシルのもくろみ(フジテレビ系 木曜22:00)

厳密に言えばダンスというほどの振り付けではないのですが、そうそうたる女優陣がヴォーグダンスのようにポージングを決めるエンディングは、「かっこいい」と評判になっています。

また、新世代ロックバンド“夜の本気ダンス”が手がける主題歌『TAKE MY HAND』に合わせ、真木をはじめ豪華キャスト陣のフォトシューティング風のエンディングムービーにも反響。吉瀬や板谷、長谷川らモデル出身女優を揃えた強みがこちらでも存分に発揮されており、「エンディングカッコよすぎなんだけど」「真木さんのくびれに釘付けでした」といった声が寄せられている。

第2話のエンディングでは、主題歌を歌う『夜の本気ダンス』が登場しました。

過去に話題になったエンディングダンス

ショムニ 第2シリーズ(フジテレビ系 2000年4月~6月)

1998年に放映開始すると、江角マキコのハマリ役がたちまち人気となり、大ヒットしたドラマシリーズ『ショムニ』。2000年に放映された第2シリーズのエンディングでは、主演の江角マキコが踊る姿を見ることができます。

女王の教室(日本テレビ系 2005年7月~9月)

天海祐希が厳しい教師役を演じ、「怖い」と話題になったドラマ『女王の教室』。エンディングは役柄とは打って変わって笑顔でダンス。そのギャップに驚いた人も多かったようです。さすが元タカラジェンヌだけあって、キレッキレの動きが大好評でした。

ナサケの女(テレビ朝日系 2010年10月~12月)

今やドクターXの女医役のイメージが定着した米倉涼子も、エンディングで踊っていたことがありました。ちょうどミュージカル女優としての活躍を始めた頃ですね。たくさんのダンサーを従えて踊る姿は、今見てもカッコイイです。

マルモのおきて(フジテレビ系 2011年4月~7月)

逃げ恥以前のエンディングダンスは?と聞かれたら、こちらを思い出す方が圧倒的に多いのではないでしょうか。芦田愛菜と鈴木福という大人気子役の二人が踊るダンスは、子供も真似しやすい振り付けで一躍ブームになりました。

最高の離婚(フジテレビ系 2013年1月~3月)

ドラマのエンディングでは、同曲に合わせて、ドラマのメインキャストである瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛が本編の世界観とは違う夢の中のような世界で、入れ代わり立ち代わりで妖艶なダンスを披露している。更にはこの映像が毎週少しずつ変わるということで、オンエアする度に話題となっていた。

都市伝説の女 Part2(テレビ朝日系 2013年10月~11月)

長澤まさみ主演で話題になったドラマ『都市伝説の女』。2013年に放映されたPart2のエンディングではPerfumeの曲に合わせてダンスを披露していました。『逃げ恥』ブームでこのエンディング動画が発掘され、「ガッキーより可愛い!」という声も多く上がったようです。

民王(テレビ朝日系 2015年7月~9月)

「ストレスフリー」に合わせ、モーニング姿で軽快でコミカルなダンスを披露する遠藤、菅田らキャスト陣。にこやかで楽しげに踊るその姿は、いつしか周囲の人々を巻き込んでいき、最後にはmiwaも登場してサビ部分を全員で踊る。総勢22名が赤いスカーフを振り回して、踊る様子はまさに圧巻。

もともと実力派俳優としてじわじわと人気を上げてきていた高橋一生演じる秘書、貝原がネットで話題となり、ブレイクのきっかけとなったのがこのドラマ。遠藤憲一の踊る姿もなかなか見られないので、ファンにはたまらない映像だったのではないでしょうか。エンディングダンスにはキャストだけではなく、「ストレスフリー」を歌うmiwa本人が出演しました。

グ・ラ・メ!~総理の料理番~(テレビ朝日系 2016年7月~9月)

剛力彩芽はもともとダンスの上手さに定評のある女優なので、伸び伸びと踊る姿は見ていて気持ちがいいです。あまり踊るイメージのない小日向文世のダンスも見どころ。『民王』でブレイク後の高橋一生が、ここではシェフ姿で踊っています。

スーパーサラリーマン左江内氏(日本テレビ系 2017年1月~3月)

藤子不二雄の漫画を実写ドラマ化。『逃げ恥』の印象がまだ強く残る時期だったためか、エンディングのダンスが「逃げ恥のパクリ」「二番煎じ」という声も多く上がってしまったドラマです。部屋の中で家族で踊るシーンは確かに『逃げ恥』の印象に近いですが、それに続く屋外で踊るシーンは全く似ていないので、タイミングが災いしましたね…

ボク、運命の人です。(日本テレビ系 2017年4月~6月)

■その名も「ボク運ダンス」 
亀と山P名義で5月17日に発売されるシングル『背中越しのチャンス』をバックに3人がダンスを披露するエンディング。両手の親指を自分のほうに向ける仕草など、親しみやすい振り付けが特徴だ。

ジャニーズの人気メンバー2人が踊っているということでファンからの好感度は高く、振り付けも覚えやすくはあるのですが、3人別々の振り付けで踊っているので、決して真似しやすいダンスとは言えなかったようです。エンディングダンスは、全員同じ振り付けの方がヒットするのかもしれません。

エンディングだけじゃない、ドラマだけでもない

名探偵コナン(日本テレビ系 1996年~)

2000年8月から2001年4月まで使われていたオープニングテーマ、愛内里菜『恋はスリル、ショック、サスペンス』に合わせて江戸川コナンがパラパラを踊ったことで話題になりましたが、若い世代はそもそもそれを見たことがない上に、『パラパラ』自体も知らないようです。
ちなみに『パラパラ』とは1990年代に流行した、腕の振りと左右移動が特徴的なダンスのことです。当時はユーロビートなどに合わせてクラブで踊るのが流行しました。

涼宮ハルヒの憂鬱(独立UHF局 2006年4月~9月)

エンディングで流れる『ハレ晴レユカイ』に合わせたダンスが『ハレ晴レダンス』と呼ばれて一躍大流行。アニメの本放送は10年以上前ですが、今年4月にNHKBSプレミアムで再放送されたこともあり、再び話題に。

宇宙兄弟(日本テレビ系 2012年4月~2014年3月)

14話から26話のオープニング曲として使われた、スキマスイッチの『ユリーカ』に合わせて、主役の二人がコミカルにダンスをする姿には、癖になるとの声が続出しました。


見返してみると意外と多い、オープニングやエンディングのダンス。真似したくなるかどうか、というのがヒットの明暗を分ける要因でしょうか。ヒット作が出るとどうしても後の作品はパクリと言われてしまったりもしますが、ドラマやアニメ内では見られないキャストの顔を見られる楽しみもあるので、今後も色々な作品のダンスを見たいものですね。