いま話題の作品は? 2018年春ドラマ中間チェック

2018年5月22日更新

2018年4月にスタートした民放テレビ各局の春ドラマもいよいよ折り返し。数ある春ドラマの中から、視聴率や満足度といった数値が好調なドラマや、ネットなどで話題になっているドラマをピックアップしてみました。

『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)

同ドラマは、信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる物語。

一話完結の「ぶっ飛んだ痛快劇」

脚本家を手掛ける古沢良太さんが、「1話1話が単独の話で、あまり前後の話に相関関係がないようにしたかった」と語っているように、各話に『○○編』と名づけ、放送順と時系列は必ずしも一致しないそうです。
連ドラとしての連続性を一切放棄しているほか、結末を読ませない二転三転の物語を際立たせるために、「主人公たちの名前や背景を一切描かない」のも特筆すべきポイント。「多少無理があっても気にしない」ぶっ飛んだ痛快劇は、古沢さん自身がたとえているように、アニメ『ルパン三世』を彷彿させるものがあります。

ボクちゃん(東出昌大)が「かわいい」と評判

小心者でいつもダー子に振り回されてばかり。だますことも得意ですが、お人よしゆえにだまされることも多く、早く詐欺稼業から足を洗い、地道にまっとうに生きていきたいと心の底から願っているものの、結局いつもダー子に丸め込まれてしまう――そんなちょっと頼りないコンフィデンスマン(信用詐欺師)・ボクちゃんを演じるのは東出昌大さんです。
詳しくは各話で触れるが、騙しているつもりで、自分も騙されているパターンがあるボクちゃん。そのために危ない目に遭ったり、残念なことになったり…。
わかっているはずなのに、あっさり騙される“チョロさ”など「不憫で、かわいい」となる人が多いのだ。

セルフパロディに視聴者騒然

第5話では、第3話にも登場していた名画『真珠の耳飾りの少女』のヘタクソな贋作が部屋の装飾品として再登場。この贋作は第3話でターゲットをだますためにダー子が描いたもので、その再登場が“セルフパロディ”として話題となったようです。

ダー子の描いたヘタな絵が、まったく別のエピソードで登場したことに、視聴者は騒然。ネットには「この理事長、オークションで偽フェルメールを落札したのか」「背景の偽フェルメールが破壊力ありすぎて、話が入ってこない」「あんなヘタクソな絵が丁重に額縁に入れて飾ってあるの、面白すぎる」「もはやダー子のフェルメールしか目に入らないし、いくらで購入したのか気になってしかたない」など、大きな反響が上がっていた。

自由すぎる副音声企画が話題に

第4話は、佐野史郎がゲスト出演する「映画マニア編」だが、同話で『コンフィデンスマンJP』初の副音声企画が展開。副音声企画のタイトルは、「五十嵐のスウィートルーム」。ドラマ内で謎の男・五十嵐を演じている小手伸也がホストとしてMCを務め、毎回ゲストを呼び、今後不定期で実施していく予定となっている。

第2回目には東出が登場

小手伸也が、ドラマ本編にほとんど触れないフリーダムなトークを繰り広げる副音声企画「五十嵐のスウィートルーム」。その自由すぎる内容がファンから絶賛され、早くも2回目の実施に。ゲストにはメインキャストのボクちゃん役、東出昌大が登場した。
しかし東出は、冒頭で「いたのか五十嵐」と言う段取りをすっ飛ばし、いきなり一人でしゃべり始めてMCの小手から盛大にツッコまれるという、副音声でも相変わらず「ボクちゃん、かわいいな、おい」なオープニングに。
「お。本編触れるのか?」と思いきや、斑井が乗るスーパーカーの話は、なぜか「スーパーカー消しゴム」の話題になるなど、期待通りのフリーダム健在だ。
とはいえ、東出が詐欺師と役者の共通項、共演する小日向の人柄や撮影中の「無限ラーメン」エピソードを語るなど、今回は本編に絡む話題も多く、TLには「そういうことか!」と盛り上がるコメントが続出した。

『ヘッドハンター』(テレビ東京系)

物語は、弱小転職斡旋サーチ会社「SAGASU」の社長兼ヘッドハンター・黒澤和樹(江口洋介)と、業界最大手の転職斡旋会社「ブリッジ」のやり手ヘッドハンター・赤城響子(小池栄子)の攻防を中心に展開されていく。

目指すは「大人の鑑賞に堪えうる良質のドラマ」

稲田秀樹チーフプロデューサーは次のようにコメントしています。

他局にはなかなかない「大人の鑑賞に堪えうる良質のドラマ」を目指し、新たな視聴者習慣の定着を狙っています。
それを支えるキャスト陣もまた「大人」な役者たちに集まって頂いています。江口洋介さんを始めとするレギュラー陣はもとより、毎回のゲストのキャスティングも僕の自慢です。安心して見ていられる「お芝居」の力量と、「適材適所」に徹底的にこだわっています。

フジテレビ系ドラマでヒット連発のスタッフが集結

プロデューサーに『リーガルハイ』『家族ゲーム』『ジョーカー 許されざる捜査官』(すべてフジテレビ系)を手がけた稲田秀樹(テレビ東京、前所属は共同テレビジョン)と、『ストロベリーナイト』『リスクの神様』『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(すべてフジテレビ系)を手がけた高丸雅隆(共同テレビ)。
監督に、初期の『世にも奇妙な物語』『古畑任三郎』『僕の生きる道』(すべてフジテレビ系)を手がけた星護(共同テレビ)、『謎解きはディナーのあとで』『ゴーストライター』『明日の約束』(すべてフジテレビ系)を手がけた土方政人(共同テレビ)、『アンフェア』『ギルティ 悪魔と契約した女』(すべてフジテレビ系)を手がけた小林義則(共同テレビ)。
脚本家に、『コード・ブルー』『医龍』『離婚弁護士』『BOSS』(すべてフジテレビ系)らを手がけた林宏司。

期待を裏切るストーリーの「どんでん返し」

1話では、転職先の子会社に、独立話を断った先輩を転職させて円満解決。2話では、競業避止義務の発覚から、他社経由での転職という裏技を見せ、さらに郷原を揶揄する若手社員を黒澤が一喝。3話では、まさかのヘッドハンティング不成立と左遷。4話では、後継者選びの場で臨時株主総会を開き、社長を電撃解任。
毎週、視聴者に先を読ませず、最後には心地よくあざむかれてしまう。「どんな結末なのだろう」と予想する謎解きのような楽しさがあるのだ。
どの結末も、切なくほろ苦い。でも、次のステージへ向かう小さな一歩を踏み出すようなさわやかさも感じさせる。

リアルな描写に視聴者から称賛と悲鳴

本作は冒頭から落ち着いたトーンで始まり、徹底してリアルな描写、人間関係が描かれる。起きる出来事も会社員にとって普遍的なものであり、「現場を理解しないトップ」「転職への嫁ブロック」「人材を調べる方法(例えば技術者であれば特許の数を、専門のHPで調べる)」など、非常に具体的だ。
結果、ネット上では「ここまで作り込んですごい」「リアルすぎて胸に刺さる」など、悲鳴にも似た称賛の声が見られる。

『特捜9』(テレビ朝日系)

昨年3月に亡くなった渡瀬恒彦さんが演じた“係長”加納倫太郎は内閣テロ対策室に派遣という形をとり、残された9係は解散、メンバーも散り散りになっていたころから『特捜9』はスタート。
2006年4月にスタートしてから、12年間のシリーズを通して築いてきた、バリエーションのある難事件と、それに付随する人間ドラマを描き出す『9係』のスタイルは、『特捜9』でも継続。井ノ原演じる直樹を中心に、小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、村瀬健吾(津田寛治)ら元9係メンバーに、新たに若手刑事・新藤亮(山田裕貴)が加わり、チームに分かれて別々の捜査をしながらも、最後は一つの「事件解決」という頂(いただ)きに登り詰めていく醍醐味はそのままに、個性豊かな刑事たちがテンポの良いドラマを展開していく。

春ドラマ中間平均視聴率1位

5月14日に配信されてきた次の記事によると、『特捜9』はビデオリサーチ調べによるデータで中間平均視聴率トップだといいます。

4月スタートの連続ドラマが概ね折り返し地点を迎え、ここまでの全話平均視聴率トップは、5話平均で14.9%をマークしているV6・井ノ原快彦主演の『特捜9』(テレビ朝日系、毎週水曜21:00~)となった(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)。
今年の民放連続ドラマ初回放送最高となる16.0%でスタートし、以降も高水準で推移している。

春ドラマ初回視聴率でも1位

初回視聴率の16.0%は、今年の民放連続ドラマの初回放送としても、元SMAPの木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』(テレ朝、15.7%)を抑えてトップの数字で、第2話も15.4%という高視聴率をマークした。

“お決まり”の吹越満と津田寛治の掛け合いが見逃せない

『9係』から続く『特捜9』が、ほかの刑事ドラマと一線を画する所以(ゆえん)は、刑事たちがぶつかり合ったり、騙し合ったりしながらも助け合う、絶妙な「チームワーク」と「コンビネーション」。その象徴的な2人が、青柳と村瀬だ。
青柳・村瀬の掛け合いが“面白く”見られるのは、吹越・津田の実力でもある。第3話(4月25日放送)では、パソコンの前で奇声をあげた宗方班長を見て、村瀬が何気なく「何やっているの?」と聞くと、すかさず青柳が「オセロゲーム」と答え、オウム返しにした村瀬に、「知らないの? オセロゲーム。白い石と黒い石を並べて、挟んだらひっくり返せて…」と嫌味なくらい丁寧に説明する青柳に、村瀬が「知ってますよ、それは」とさえぎる一幕が。
5月2日に放送された第4話では、「家族3人とも被疑者の可能性があるでしょう」と指摘した青柳に、間髪入れず村瀬が「いや、娘は白でしょう。自らリフォームを依頼したんだから」と反論。「あぁ、そうねぇ」と認めざるを得なかった青柳の言い方と顔。2人の息の合った掛け合いは、ボケ・ツッコミの役割分担があるわけでもない独特なもの。

『警視庁・捜査一課長シーズン3』(テレビ朝日系)

同ドラマは、ヒラから這い上がった“叩き上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤)と捜査員たちの熱き奮闘を描いたミステリー。2012年7月、『土曜ワイド劇場』からスタートし、16年4月期より、「木曜ミステリー」枠で連続ドラマ化。3年目の今年は、鋭い洞察力を武器に一課長の右腕となる谷中萌奈佳(やなか・もなか)役の安達祐実と、長年の主夫経験から得た“女子力”を駆使する“運転担当刑事”奥野親道(おくの・ちかみち)役の塙宣之(ナイツ)が新レギュラーとして出演している。

視聴率は高水準をキープ

17日に放送された俳優・内藤剛志(62)主演のテレビ朝日系ドラマ「警視庁・捜査一課長」(木曜・後8時)の第6話の平均視聴率が12・5%だったことが18日、分かった。
初回は2時間スペシャルで放送され、12・7%でスタート。第2話は12・8%、第3話は12・6%、第4話は12・4%と推移。第5話は今シリーズ最高の14・2%を記録し、今回は1・7ポイントダウンしたものの高水準を維持した。

意外なゲスト出演者に視聴者盛り上がる

クールポコ。の二人の登場に、視聴者は大盛り上がり。ネットには「まさかのクールポコ!」「ちゃっかりネタもねじこまれてて笑った」「流れるようにネタを挟んできたな」「似てると思ったら本人だった」「祭りのシーンだからまったく違和感がない」「突然の“男は黙って!”で、なんかうれしくなっちゃった」といったコメントが殺到。二人の出演は大好評だったようだ。
「『捜査一課長』シーズン3は“お笑い色”が強く、ナイツの塙宣之(40)がレギュラー出演しているほか、第1話にはダンディ坂野(51)といとうあさこ(47)がゲスト出演しました。事件の目撃者役を演じたダンディは、黄色いスーツに赤い蝶ネクタイという、いつも通りの衣装で登場。被害者がいた場所を指差すときに、おなじみの“ゲッツ”のポーズまで披露していましたね」(テレビ誌ライター)

『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)

同ドラマは、松岡扮する女装した家政夫・三田園薫が派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマ。

第4話でシーズン2の最高視聴率7.5%を記録

5月11日にテレビ朝日系で放送された金曜ナイトドラマ「家政夫のミタゾノ」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか)の第4話が、平均視聴率7.5%を記録。シーズン2の最高視聴率を獲得したことが分かった。

ちなみに、18日放送の第5話は6.3%でした。

第4話の冒頭から出演した島茂子が話題に

TOKIO城島茂にそっくりな“謎の新人歌手”

謎の新人歌手・島茂子は、2017年8月にTOKIOの53枚目のシングル『クモ』のカップリング曲として収録された『女の花道』で注目を集め、「家政夫のミタゾノ」の主題歌『戯言』で5月16日(水)にデビューを果たす。TOKIO・城島茂にそっくりだと巷で噂される茂子(?)が歌う『戯言』は、昭和の香りも漂うキャッチーな歌謡ロックとなっており、切ない女心を表現した歌詞と茂子の情感溢れる歌声が「家政夫のミタゾノ」の世界にもぴったりとマッチしている。

茂子登場と三田園の意外な弱点に反響

冒頭、スナックのような場所が映し出されると、ドラマの主題歌を担当する島茂子が客の歓声に包まれて登場。SNS上では「始まっていきなり茂子w」「家政婦のミタゾノにwww茂子がwwwwww」などの声が殺到。さらに視聴者からは「なんか綺麗に見えるw」「茂子背中綺麗だなぁ」など彼女の美ぼうを絶賛する声も寄せられた。
そんな中、今回視聴者に一番の衝撃を与えたのは、三田園の意外すぎる弱点。線香の番をしていた三田園が、幽霊の気配に怯えまくる姿にSNS上では「お化けが嫌いとか意外過ぎる弱点(笑)」「今日のミタゾノさんめっちゃかわいい」「幽霊怖いミタゾノちゃんかわいいwww」などの反響が巻き起こった。

Mステの茂子初登場も大きな話題に

同日の「ミュージックステーション」に主題歌「戯言」を引っ提げて初登場した島茂子を神出鬼没の三田園が見守った姿も大きな話題となったが、第4話冒頭のシーンでも茂子と三田園が奇跡の共演を果たし、SNSなどでも大盛り上がりに。
その影響は数字にも表れており、SNSや独自調査を集計し、今熱い番組・人物・コトバからテレビの流行に迫る新指標「視聴熱」でも、第4話が放送された5月11日には「デイリーランキング1位」を獲得。大きな注目を集め、話題になっていたことが証明されている。

『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)

本作は天空不動産の営業所社員・春田創一(田中圭)を主人公に、営業所部長・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と営業所社員で恋のライバル・牧凌太(林遣都)を巡る“おっさんの恋”を描くラブコメディだ。

オリコンの4月期ドラマ初回満足度1位

オリコンが発行する週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』によるドラマ満足度調査「ドラマバリュー」の結果から、各作品の初回満足度をランキング化すると、田中圭が主演する土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)が1位を獲得。深夜枠のドラマながら、100Pt満点中92Ptという高得点をマークした。

少女漫画のような展開に視聴者くぎづけ

やもすればドロドロとした男同士の愛憎劇になりそうだが、おっさんたちのピュアで可愛いやりとりが「少女漫画」のようだと評判でファン層を広げている。
そんななか、4月30日に脚本家の北川悦吏子がSNSで「ダメだ。深夜におっさんずラブとか見たら、変なテンションに」とツイートした。
『おっさんずラブ』を見て「変なテンション」になりつつ「あれ、作ってるの、貴島さんの娘さん」と『愛していると言ってくれ』を思い出す北川悦吏子。「娘さんは、おっさんずラブを作ってる。衝撃ーーー! なぜにっ。でも、面白かったです」と感慨深げだ。

タカラトミー公式アカウントは別の視点で反応

公式Instagramのフォロワー24万人&38万人超え

公式インスタグラムが“お祭り状態”だ。放送ごとに破竹の勢いでフォロワーが増え、14日昼の時点で20万人超え。このドラマの“ヒロイン”黒澤武蔵(吉田鋼太郎)の公式インスタ「武蔵の部屋」のフォロワー数は、34万人を超えている。

22日朝の時点では、ドラマ公式のフォロワー数は24.8万、「武蔵の部屋」は38.9万となっています。

『ブラックペアン』(TBS系)

原作は海堂尊の小説「新装版ブラックペアン1988」(講談社文庫)で、シリーズ累計150万部を超えており、「チーム・バチスタの栄光」の原点となる人気作だ。
手術成功率100%を誇る圧倒的な技術を持つが、その傲慢な性格と言動で周囲との間に常に軋轢を生んでおり、同僚から「オペ室の悪魔」と恐れられている主人公・渡海征司郎。そんな渡海が、大学病院という嫉妬や癒着がうごめく組織に対して、自身のプライドを守るため、自分なりの正義をもって真っ向から立ち向かっていく姿を描く。渡海を演じるのは外科医役初挑戦の二宮和也、ほか竹内涼真、葵わかな、加藤綾子、加藤浩次、市川猿之助、小泉孝太郎、内野聖陽ら豪華キャストが盛り上げる、痛快な医療エンターテインメントだ。

テレビウォッチャー「春ドラマ初回満足度ランキング」第1位

データニュース社が行っている2400人を対象にした視聴調査「テレビウォッチャー」によると、2018年4月期プライム帯ドラマの第1話満足度ランキングで『ブラックペアン』は1位となっています。

視聴率も好調 全ドラマ中トップとわずか0.1%差

最近視聴率は13・1%で春ドラマではトップ、全ドラマで最も高い「特捜9」(テレビ朝日系水曜よる9時)の13・2%にもあと0・1%と迫っている。

視聴率好調の理由は二宮和也の演技か

今回の『ブラックペアン』で演じる外科医は性格の悪さが特徴。第4話では手術への思いを延々と語る小泉孝太郎に対して、たった一言『なっがい言い訳』と吐き捨てるシーンは秀逸でした。
こういった性格の悪い役を演じたら二宮は一級品なのです。
ニノがスナイプ手技中に目を閉じて心臓の拍動を手で感じ、手先の感覚をもとに僧帽弁に刺入しました。ただただかっこいいシーンでしたが、うまい演出だなあ~と感心してみてしまいました。
時に、手技の最中に目を閉じて手先の感覚に集中することも、本当にあります。ニノはずっとオペ室で怒鳴り散らしていましたが、あの瞬間、医師のピュアな部分を見た様なシーンでした。

ヒール役・二宮が視聴者を圧倒

最新鋭手術支援ロボット「ダビンチ」がドラマ史上初登場

ダビンチは、高精度な3D内視鏡を備え、超精密な手術を行う内視鏡下手術支援ロボット。大きな切開をせずに小さな穴から手術を行うため、患者の負担が小さいというメリットがある。この4月から保険適用範囲も広がったため、今後多くの患者を救っていくと期待される注目の医療ロボットだ。『ブラックペアン』では、心臓のダビンチ手術のパイオニアであるニューハート・ワタナベ国際病院の協力により、ダビンチを特別にお借りし、ロケを敢行。劇中では“ダーウィン”という名称で登場する。

『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)

“クセ者”ぞろいのクラシカルなホテルにラフな格好の謎の訪問客・宇海直哉(岩田剛典)が現れ、鋭い洞察力を発揮。次々と無理難題を仕掛け、かつては栄華を誇ったが今では総額3億円の負債を抱える老舗ホテルを立て直す。
宇海はチェックインするなり部屋のあちこちをチェック。突然靴磨きを始めるなど謎の行動を見せ、面倒な注文を連発。そして、不思議なことに本質を次々と見抜いていく。やがて、ズケズケと話す宇海の発言がホテルや従業員を変えていくことになる。

初回視聴率2ケタスタートも…

『崖っぷちホテル!』(日曜午後10時30分~)の第2話が22日に放送され、視聴率は6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。初回は10.6%で、実に4.5ポイントもの大幅ダウンとなった。
日テレの日曜ドラマでは、昨年4月期『フランケンシュタインの恋』以来、1年ぶりの2ケタスタートとなったが、第2話にして、あっさり急降下した。同ドラマも、初回11.2%→第2話7.3%と推移し、3.9ポイントも急落したが、『崖っぷちホテル』は、それを上回る前代未聞の“爆下げ”を記録してしまった。

個性的なキャラクターを生み出す俳優陣

丹沢(鈴木浩介)

福井Pが最初に構想を練った丹沢のキャラクター像は「冷ややかな人」だったそうだが、鈴木が演じる丹沢は、一味違っていたという。
鈴木は、無表情な一面を見せながらもコミカルな演技を取り入れ、その巧みな芝居は、多くの視聴者からも愛されている。

長吉(宮川大輔)

福井Pは「(長吉は)内なる熱さを秘めている人なんですよ。これはもう、大輔さんがやってくれているから、より良さが引き立つものだと思っています」と声を弾ませた。
また、言葉少なで、何か言いたげな表情をするものの、あまり思いをひけらかさない長吉の姿も度々見受けられる。
福井Pは、そんな長吉を巧みに演じる宮川に対し、「とてもお芝居が上手だなと思いました。一人の役者さんとしてとても信頼できる人だと感じましたし、一つ一つの言葉の語尾で、調子の替え方や言葉のトーンなど、たぶん相当、計算して演じられていると思いました」と思いを明かす。

かわいすぎるスッポンの“すぽ太郎”が話題

このスッポンは、かつて丹沢が「すぽ太郎」と名づけて大事に育てていたスッポンだった。丹沢は厨房で縛られていたすぽ太郎を見つけると縄をほどき、抱きかかえて行動をともにする。すぽ太郎は、時折首を動かす仕草を見せるなど、愛らしい表情を見せた。
すぽ太郎の動きに視聴者からも反響が続出。「すぽ太郎さん名演技!」「すぽ太郎さんを抱える丹沢さんもかわいいね」「よく生きたスッポン抱っこしたまま演じられるな」「すぽ太郎はキモかわでした」などの声が上がっている。