特集2017年5月30日更新

贅沢・豪快・破天荒…大御所達の伝説

テレビやネットでたびたび話題にあがるのことの多い、大御所芸能人の方たちの「伝説」と呼ばれるエピソード。収入の多い大御所だからこその豪遊伝説や、破天荒な私生活、実は後輩やスタッフへの気遣いが素晴らしいという一面など、語り継がれる大御所芸能人たちの「伝説」を集めてみました。

松方弘樹

お金にまつわる数々の伝説を持つ松方弘樹さん。友人や知人に気前よくおごってあげること、そしてそのおごった内容や金額がなんとも破天荒で豪快であることが有名です。

ステーキ屋の勘定5人で2000万円

ビートたけしさんが生前の松方弘樹さんに京都のステーキ屋に連れて行かれた時のこと。なんと5人で2,000万円の請求金額となりましたが、松方さんは金額を意に介せず現金払いをして全員分をおごったそうです。

 京都で超一流のステーキ屋に連れてってくれたときは驚いたよ。なんと5人で食いにいって、その勘定が2000万円だぜ。いくら高い店だって、メシだけ食ってたら5人で100万円もいかないからね。ロマネ・コンティのビンテージものだか、1本数百万円するようなヤツを10本近く飲んじゃったんだ。それを松方さんがぽーんとひとりで払っちゃうんだからね。カードなんかじゃない、現金だぜ。よく覚えてないけど、そんなカネ財布に入るのかって話だよ。

やしきたかじん

大阪府の北新地を愛し、「浪速の視聴率」と呼ばれた歌手・やしきたかじんさん。スタッフを連れた高額なドンチャン騒ぎなど、テレビでの振る舞い以上に豪快で破天荒な武勇伝が多々あります。

一晩で約500万円を飲み干す「ドンチャン騒ぎ」

たかじんさんは、大阪以外に札幌にマンション持っていて、夏になるとハワイか札幌に滞在することが多いんです。そこに番組のスタッフなんかを呼んで、ドンチャン騒ぎをするのが定番の飲み方だった。札幌には、行きつけのお気に入りクラブが何軒かあるんですけど、その中に大のワイン好きのオーナーがやっている店があって、そこに行くとものすごい酒が次々と出てきてしまう(笑)。口火を切るのはオーパスワンというワイン。クラブなら10万円以上はするんだけど、オーパスワン2本ぐらいが“うがい”のようなもので、それから珍しいワインが次から次へと運ばれてきます。
 最終的に深夜3時くらいにシャンパンで締めたんですが、同行していたスタッフに対して、いつもは大盤ぶるまいしてくれるたかじんさんが、『おい、お前らカード出せ!』と‥‥。恐らく500万円はいってるんだろうなあと、ビビりながらカードを出しましたよ。

55歳の誕生日に開催した「破天荒なゴルフコンペ」

たかじんさんは『みんな1円も払わんでよろしい』と関西の名門『キングスロードゴルフクラブ』を貸し切って200人を招待。でも『カネが足らへん』ということになって、『おい金村、オレにつきあえ』と1カ月ほど北新地を回り、経営者らに頭を下げ、スポンサー集めに奔走した。コンペのあとは有馬温泉の高級旅館でハワイ旅行や自動車などの豪華賞品が当たる大宴会、さらに、バスをチャーターして北新地へ移動しての二次会‥‥。参加者全員を収容できる店がなかったため、参加者が何店舗かに分かれて飲み、たかじんさんが各店を回っていました

渡瀬恒彦

ドラマでは人情味あふれる演技で幅広い世代から人気を得ていた渡瀬恒彦さん。その人の良さそうな印象に反して芸能界でのケンカ最強伝説が多く語られています。

映画以上の逸話も多数

本人はケンカの強さを吹聴するようなことはありませんでした。ただ、渡瀬を知る多くの関係者や俳優仲間は“渡瀬さんが一番”と口を揃え、その伝説を活劇のヒーローのごとく語り継いでいるんです。

同世代役者からも「恒彦とは喧嘩しない」

 高校時代は柔道、大学では空手(二段)やボクシングで体を鍛え抜いた。松方弘樹、梅宮辰夫といったケンカ自慢で鳴らす同世代の強面役者でさえ「恒彦とは喧嘩しない」と漏らしたほど。渡瀬の“芸能界最強伝説”は今も語り継がれている。

北島三郎

演歌界の生けるレジェンドであり、「キタサン」の冠号で多くの競走馬を所有している馬主でもある歌手・北島三郎さん。レジェンドに相応しい桁外れの伝説の数々。

総工費20億円とも言われる豪邸

八王子の豪邸ですよ。“三郎”の語呂合わせで、36部屋作られたというお屋敷は、総工費20億円ともいわれますが、かつてはお正月になると、後輩歌手やテレビ、音楽関係者を大勢集め、豪華料理を振る舞っての大宴会が行われていました。毎年、この新年会でいくら使っていたのか、ちょっと想像がつきません
「約25年前、八王子に豪邸を建設しようとしたとき、それまで住んでいた中野区の区長が“なんとか中野区に留まってはくれませんか”と引き止めに来たという話があります。北島一人がいなくなるだけで、数千万円の税収減ですからね」(ワイドショー関係者)

加藤茶

ザ・ドリフターズのメンバーとしておなじみの加藤茶さん。人気を博していた「8時だヨ!全員集合」時代には破格のギャラをもらっていたことと、ドンちゃん騒ぎなどで惜しみなく浪費していた私生活を告白。

寝ないで遊びに行き、銀座でドンチャン騒ぎが莫大な金額?!

加藤は当時「寝ないで遊びに行き、銀座でドンチャン騒ぎしていた」と語り、その頃のギャラを残していたら、「加藤ビルが20から30棟は建ったはず」とコメント。

故いかりや長介以外のメンバーとの高額なギャラ格差?

仲本が具体的な金額を明かすと、今度は加藤が「ウソだよ〜」と驚く。それに対し松本がなぜ驚いたのか尋ねると、加藤は「(仲本たちより)段違いの金額をもらっていた」と言い、「なんで何にも言わなかったんだ」と不満そうな顔を仲本に向けていた。
「番組内では具体的なギャラの金額はピー音で隠されていましたが、加藤茶の驚いた表情からすると、かなり格差があったのでしょう。志村けんが加入するまでは、加藤がドリフの看板だったので、他のメンバーも受け入れていたのでしょうね」(芸能誌記者)

石橋貴明(とんねるず)

お笑い界の「破天荒」といえば、やはり石橋貴明さんの名前が挙がります。笑いのために番組収録中にテレビカメラを破壊したり、共演者に傍若無人な振る舞いをするなどエピソードは尽きません。

バラエティー番組でテレビカメラを破損させる

 振り返ること28年前、『オールナイトフジ』(フジテレビ系)で持ち歌の「一気」を熱唱している時、石橋は飛びついた勢いでテレビカメラをぶっ壊すというアクシデントを起こした。
「カメラ破壊はフジではもはや伝説となっている話です。当時のカメラマンが原因を『とんねるずの悪ふざけにより破損』と申請して保険金が下りなかったとネタにしてますが、経緯説明と放送状況の報告手続きをきちんとした結果、実際には保険金は下りていますよ。金額は1,600万円近くだったとか」

ディズニーとの共演NGに!?

石橋はなんとミッキーに対し「どうせ中に汗だくのおっさんがいるんだろ!」と突如飛びかかり、頭を外そうとしたのだ。これによりスタジオは騒然、CMを差し込むこととなった。
現場で先方に謝れば済むレベルだったんですが、たまたま放送をチェックしていたオリエンタルランドの幹部がいて、直で局に電話がきました。『あの無礼なやつは今後ディズニーのキャラクターと共演することを許さない!』『今すぐ謝罪させろ!』ととんでもない剣幕だったらしいです。

松本人志(ダウンタウン)

お笑い界に君臨する重鎮であるダウンタウン・松本人志さん。約30年間、後輩たちにおごってきた食事代や旅行代が積み上がって…。

後輩芸人たちへのおごり代が1億円以上

芸歴30年で後輩たちへのおごり代が1億円以上にのぼるという。松本が所属する吉本興業には、「食事に行ったら必ず一番上の先輩がお金を払わなければいけない」という不文律があり、松本は食事代どころか、夏休みや正月の海外旅行もチケット代を含めてすべて支払っている。後輩に渡すお年玉は、一律1万円で、「後輩10人いたら10万。たまに1個だけ“ハズレ”で陰毛を入れて、東野幸治(49)が当たったことがある」らしい。

浜田雅功(ダウンタウン)

テレビでは激しいツッコミで強面のイメージの浜田雅功さん。しかしスタッフや後輩芸人への、優しさが垣間見れるエピソードが多くあります。

番組スタッフの誕生日のお祝い代が年間1000万円前後

スタッフの誕生日をマネージャーに把握させているようで、誕生日が近い時期に現場で会うと、数万円の現金や金券を渡しているんです。『欲しいものがわからんから、自分で買って』ということのようですが、末端のスタッフにまで渡すこともあり、年間では1,000万円前後かかっているともいわれています

後輩芸人への心遣い

ココリコの田中直樹(45)が貧乏時代にかかとのすり減った靴をはいていたときに「ボロボロの靴をはくな」と二万円を手渡し、靴を買ってあげたり、ライセンスの井本貴史(38)に「腹が減ってるなら電話してこい」と言って、しょっちゅう食事をおごったいう逸話もある。
浜田に食事をおごってもらい、お礼をしようとした井本が帰りに浜田の車の運転を申し出ると、浜田は井本を「おまえ、東京に何しにきてん?」と一喝。井本が「売れたいからきました」と言うと「そうやろ。運転手しにきたんちゃうやろ? 横乗れ。家まで送ったるわ」と井本を家まで送ったという。

中居正広

元SMAPの中居正広さんは大人数に送ったプレゼントのエピソードが有名です。全員分に名前入りのオンリーワンなプレゼントに温かみを感じます。

200人に有名スポーツメーカーの靴をプレゼント

「昨年末、解散とともに、終了した『SMAP×SMAP』のスタッフに、感謝の気持ちをこめて、NIKEのスニーカーをプレゼントしたそうです。それが、約200人のスタッフ全員に届けられたといいますから、合計350~400万円。全員のサイズにぴったりで、名前入りのオンリーワンのプレゼントに、涙したスタッフも多かったそうですよ」(フジテレビ関係者)

侍ジャパンに太っ腹なプレゼント

「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の侍ジャパンに、太っ腹なプレゼントを贈った。
 今月5日のオリックスとの強化試合の際、全選手のロッカールームに高品質で知られる「BOSE」のワイヤレスヘッドホンが突如、置かれていたという。
 ヘッドホンには背番号と名前入りで、1セットあたり4万円以上。選手は“侍ジャパン公認サポートキャプテン”を務める中居からの差し入れと聞き、「すごい!」と喝采。今では、球場入りの際にほとんどのナインがそのヘッドホンを装着しているという。

高度成長期やバブルの時代を生きた大御所ならではの豪遊伝説や、豪快な性格から来る破天荒な振る舞いの数々でしたね。今後も芸能界の一時代を作り上げてきた大御所の方たちのさらなる伝説は生まれるのでしょうか。