特集2018年3月29日更新

どこまでわかる? 話題の遺伝子検査を受けてみた

自分の遺伝子を調べることで、体質や病気のかかりやすさだけでなく、自分のルーツまで知ることができる「遺伝子検査キット」が急速に注目を集めています。もしかしたら、おおげさな検査のようなイメージを持って構えてしまっている方もいるかもしれませんが、最近は簡単な手順で手軽に検査を受けることができるようになっています。今回はその遺伝子検査キットについてお伝えします。

アンジェリーナ・ジョリーにより認知度が上がった遺伝子検査

遺伝子検査が一気に注目を集めるようになったきっかけは、ハリウッド女優・アンジェリーナ・ジョリーの影響が大きいでしょう。彼女は遺伝子検査により将来的に乳がんになる可能性が高いと診断され、両乳房を全摘出するという決断をし、大きな話題となりました。

近年、病気と遺伝の関係で大きな議論を呼んだのが、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリー(42)の決断だ。2013年に母親を乳がんで亡くした後に遺伝子検査を受診すると、「BRCA1」という遺伝子に特殊な変異が見つかり、「将来乳がんになる確率は87%」と診断された彼女は、両乳房を全摘出する手術を受けた。つまり、“遺伝性のがんを予防する”ために手術を受けたのだ。

この彼女の行動で遺伝子検査の知名度は一気に上がり、アメリカの遺伝子検査の受診者は80倍に激増したといいます。日本でも彼女のニュースで遺伝子検査という言葉を耳にしたという方もいるのではないでしょうか。

遺伝子検査に申し込んでみた!

最近、年のせいなのか疲れやすくなり、お酒にもめっぽう弱くなったため、将来的な身体の健康に不安を感じることも多くなった今日このごろ。遺伝子検査を受けることで、自分の体質を把握し、今後の病気のリスクを少しでも抑えることができれば…という思いから、遺伝子検査キットを購入してみました。今回申し込んだのは、ジェネシスヘルスケアの遺伝子検査キット「GeneLife Genesis2.0」
肥満タイプや疾患のリスク、身体的特徴など、なんと約360項目のリスクを解析できる検査項目の多さが決め手となりました。

検査項目一覧に目を通すと、さすが約360項目もあるだけあって、例えば「がん」の項目だけとっても30種類以上。「大腸がん」「胃がん」「食道がん」などがんの部位だけでなく、肺がんだけでも肺腺がん、非小細胞肺がん、扁平上皮がんとその種類によって非常に細かく分けられています。

肝心の検査の採取方法ですが、これが実に簡単。プラスチック製の「試料採取キット」に0.5mlのだ液を入れるだけです。

検査申込同意書へ記入し、返信用封筒にだ液を採取したキットと同意申込書を入れて返送したら、あとは結果を待つだけです。結果が出るのはおおよそ1カ月後とのことなので、ゆっくりと待ちましょう。

さて今回のこのページはここまで。後半は、検査結果や遺伝子検査に関する疑問を、専門家に聞いてきましたのでお楽しみに!