特集2018年3月13日更新

『あさイチ』新MC 博多華丸・大吉の魅力とは

NHK『あさイチ』の名コンビ、井ノ原快彦(V6)と有働由美子アナの後任として、4月からの新MCに決まった博多華丸・大吉。この二人の経歴や人柄、コンビ愛について書かれている記事をまとめ、今あらためて博多華丸・大吉の魅力に迫ります。

目次

NHK『あさイチ』の新MCに決定

井ノ原快彦(V6)と有働由美子アナの後任に

お笑いコンビの博多華丸・大吉の2人が、NHK朝の情報番組「あさイチ」の新司会を務めることがわかった。同局の近江友里恵アナとともに、3月末で番組司会を降板するV6の井ノ原快彦と有働由美子アナの後任を務める。

NHK『あさイチ』はどんな番組?

同番組は10年3月から井ノ原と有働アナのタッグで番組をスタートさせ、現在は同時間帯の視聴率1位を獲得するまでの人気番組に成長。お堅いイメージのNHKの朝の情報番組に新風を吹き込み、果敢に性の問題に踏み込んだり、時には号泣したりする有働アナと、それを優しく包み込み、人柄の良さがにじみ出る井ノ原の司会進行ぶりが好評だ。
2010年、朝ドラの放送時間移動などのリニューアルと同時にスタート。朝ドラ直後に有働アナが涙ぐんだり感想を寄せる様が“朝ドラ受け”と呼ばれるようになり、同番組も安定した人気を保ってきた。

博多華丸・大吉が選ばれた理由

「彼らしかいなかった」という評も

「もしお笑い芸人の中で選ぶなら、“彼らしかいなかった”というぐらいの適任者です。福岡出身の2人の博多弁の口調は柔らかく、お笑いのスタイルも正統派。他人の悪口で笑いを取ることも、下ネタもありません。お酒は大好きですが、酔って絡んだり暴れたりも全然ない。2人とも既婚者というのもポイントでしょう。その上、よく見るとなかなかのイケメン(笑い)。主婦からも一定の支持があるんですよ」(前出・テレビ局関係者)

坂上忍と逆のキャラクターを探していた?

民放の情報番組系で、今もっとも視聴率が取れるMCといえば坂上忍さん(50才)です。強い口調でときおり毒を吐くのが坂上さんの人気の理由で、そんなMC路線がブームにもなっています。ただ、公共放送のNHKはそれを真似したくてもできない。ならば、と“坂上の真逆”のキャラクターを探したそうです。毒舌に飽きたり、違和感を持つ視聴者も多いはず。さわやかで、口調が穏やかで、他人を悪く言わず、自分たちは脇役に徹することも得意な華丸・大吉はピッタリ。

『あさイチ』が決まっても謙虚さは変わらず

MCに引っ張りだこの博多華丸・大吉。自分たちが選ばれる理由について、「たまたまです。吉本の後輩は、『なんで、"華大"さんがやってんねん』って思っているかもですね」(大吉)、「福岡ではロケが多いので、スタジオでの番組があまりないですしね。たまには活躍するということでしょう! 用途によるということじゃないですかね」(華丸)と、それぞれが謙虚な姿勢を見せていた。

『あさイチ』初回は謝罪会見のようになる?

華丸は主演する映画『めんたいぴりり』のために現在は丸刈り。4月の『あさイチ』初回に不安があるそうです。

3月いっぱい撮影する予定で「唯一、心配なのは番組(『あさイチ』)の一発目に丸刈りで出ること。謝罪会見みたいにならないか…。それだけが不安」とボケつつ「明太子は“朝いち”で食べるもの。そういった意味でいいように繋がっていけば」と力を込めていた。
ほかにも「大きな番組をさせていただくことのプレッシャーとか考える余裕が、この映画のおかげでなくなった。変に悩む余裕がなく、逆に切り替えられる」と初主演映画と、大きな注目を集める番組MCというリレーをポジティブに捉えていた。

占いで見る『あさイチ』司会就任は吉か凶か

この項の最後に、『あさイチ』司会就任について占っている記事をご紹介。もう一人の司会、NHK『ブラタモリ』などで知られている近江友里恵アナとの相性は?

シウマは「華丸さんはキャスターとして原稿通りに話す仕事が向いているし、大吉さんは自分の意見を述べながら場を回していくのが得意」とし、2人のバランスが上手に組み合わさることで番組が盛り上がるだろうと解説した。
一方、もう1人の司会に内定している近江友里恵アナ(29)との相性も気になるところだ。安沙蘭は、「兄弟のような関係性の大吉・華丸さんに、まったく異質の近江アナが加わることでおもしろい化学変化が生まれるはず」と、番組の成功を予言した。

地元福岡から全国へ 博多華丸・大吉の転機

1990年にコンビ結成 二人とも福岡県出身

福岡吉本出身芸人の兄貴分的存在

よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の人気お笑いコンビ。1990年に結成。福岡県出身で、博多弁漫才を全国展開し活躍している。また福岡吉本出身の芸人の兄貴分的存在で、多くの後輩から慕われている。THE MANZAI 2014優勝者。

『アタック25』華丸と「焼却炉の魔術師」大吉

2005年、東京進出を果たすも…

1990年にデビューするとすぐに地元福岡でレギュラー番組が始まり、九州芸人のリーダー的な存在として長きにわたって君臨。そして、満を持して東京に進出します。

2005年、華丸・大吉は満を持して東京進出を果たした。だが、ここで彼らは、これまで経験していなかった未知の分野に挑戦することになった。それは、全国ネットのバラエティ番組における、ひな壇での立ち振る舞い方だ。

全国区の芸人になったきっかけとは?

大勢の共演者がいる状況で「いつどうやって前に出ればいいのか分からない」という壁にぶつかってしまった二人ですが、その壁を打ち破るきっかけが訪れます。

そんな苦手意識を打ち破るきっかけになったのは06年、華丸がピン芸日本一を決める『R-1ぐらんぷり』で優勝したことだ。このとき彼が披露したのは、『アタック25』(朝日放送)司会者で俳優の児玉清(故人)のものまね。華丸のものまねは、全国ネットのバラエティ番組に挑む彼らにとって貴重な飛び道具となった。
大吉は、文化祭のときに焼却炉でゴミを燃やす仕事に没頭していたため、「焼却炉の魔術師」というあだ名が付けられたというエピソードを披露。「焼却炉の魔術師」は、この年の「アメトーーク!流行語大賞」に選出された。徹底的に地味で目立たないという大吉のキャラクターの魅力が、このときにようやく開花した。

ピンでの番組出演が多い大吉

さんまは、ことしだけで300本以上の番組に出演している大吉に「帯番組の司会とかやってないのになあ」と感心。

エム・データの「2017年TV番組 出演ランキング(総合)」では、大吉は8位(459回)でした。

大吉ばかりが番組に呼ばれて華丸は…

あくまでボケは華丸で、ツッコミを担当するのは大吉。なのに、大吉のみが番組に呼ばれることが次第に増えていく。お笑いコンビでボケが呼ばれないのは、当人にとってかなり複雑な心境になる事態だ。

転機は『アメトーーク!』での一コマ

これを乗り越える転機になったのが、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)での一コマだったといいます。
華丸が一人で出演した際、まったくウケなかったそう。そこで司会の雨上がり決死隊から「大吉さんが聞いたらどう思いますかね?」と聞かれ、「すいません大吉さん、スベりました」と言った瞬間に体が楽になったとか。

この瞬間、華丸は「スベったら大吉さんに相談すればいいんだ」「大吉さんについていけばいいんだ」と気づき、「俺は“博多の明るいお父さん”になろう」と決心したという。

愛される人柄…そしてコンビ愛

二人の人柄に触れるエピソード

ガツガツ前に出ない理由は福岡時代にあった

MCの大沢あかねが「芸人さんだったら前に出てガツガツ笑いを取るのでは?」と質問すると、大吉先生は「そういうのが僕らないんですよ」「育ちなんですよ、これ」と語り出した。
なんでも、福岡時代の番組作りが変わっていたようで、『土スタ』のようなフリーのトーク番組などでも、二日前から出演者を含めて本番さながらのリハーサルをやるらしい。定年間近となった年配のカメラスイッチャー担当のスタッフが最高権力を持っていたそうで、その人がカメラスイッチを番号通りに押せば画面が変わって順に出演者が映るように全部段取りをするのだとか。そこでは一切アドリブを禁止されていたので、そのせいで番組では余計なことをやっちゃいけないという精神が深く植え付けられてしまったようだ。だから今でも他の芸人さんのようにガツガツ前に出られないらしい。

大吉「相方を邪魔しちゃいけない」

大吉も「7年前は、たかしと同じようにしていましたね。相方をじゃましちゃいけないって。基本的に、じゃないほう芸人は“じゃないほうじゃない”芸人に、何も足さない、何も引かない。良いお酒と一緒!! とにかく、余計なことはしない」としめた。

芸能界における交友関係

ナインティナインは同期で友人

博多華丸・大吉がデビュー25周年を記念するスペシャル番組に、同期で友人でもあるナインティナインの2人が出演。屋台で飲みながら話すうちに、よしもとに入る前から現在に至るまでの思い出話が続々と飛び出す。そんななかで大吉が「ナイナイあっての今だ」と感謝する場面があった。
同時代を過ごしてきた大吉は「ナイナイの2人が90年代に、最初からバラエティ業界につかまってくれたから、今の若手芸人は全員仕事があると思う」と評価しており、「神社をつくってナインティナインを奉納したい」とまで感謝していた。

有野(よゐこ)から「THE MANZAI 2014」の“副賞”

博多華丸・大吉が『THE MANZAI 2014』のチャンプとなってから数日が過ぎた。博多大吉が18日の夜に『博多大吉(komandofochiken) ツイッター』で「THE MANZAIの副賞が届きました。課長、いつもありがとうございます! ヤッター」と歓喜した。投稿した写真で大吉が手にしているケースには“ゲームセンターCX”と書かれている。
実は華丸・大吉が優勝した夜に、大吉がツイッターで「THE MANZAI2014、本当にありがとうございました」と感謝したところ、「課長から勝手に副賞贈りました。おめ!」と有野がツイートしており、それがようやく届いたのだ。

「THE MANZAI 2014」ネタの決め手は井上陽水

会場は大きな笑いに包まれていたのだが、番組のオンエアを見た大吉は「ちょっと大丈夫かな」と福岡色が強いネタ構成に不安を覚えたそうだ。『THE MANZAI』についても、どんなネタをするのか考えることを一旦やめていたという。そんな時、井上陽水から、きらびやかな絵文字とともに以下のようなメールが届く。
「『笑点』観たよ。めっちゃ面白かった」
大吉は同郷の大先輩からの温かいメッセージを読み、「これでやろう」と博多弁を使ったネタでいくことを決意。

NHK前会長や鳥越俊太郎も参加する「福岡県人会」

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毎年恒例となった感のある福岡出身の著名人・芸能人による“福岡県人会”が1月26日に開催された。幹事的存在の黒瀬純(パンクブーブー)をはじめ博多華丸(博多華丸・大吉)や陣内孝則といったいつものメンバーに加え、1月24日に任期満了でNHK会長を退任した籾井勝人氏やジャーナリストとして活躍する鳥越俊太郎氏の姿もあった。

こちらの福岡県人会に大吉は一度も参加したことがないそうで、幹事の黒瀬純に不満を伝えたという記事もありました。

1月26日にも開催されて幹事の黒瀬はもちろん華丸、藤吉も参加したという。すると大吉が「一回も出席したことがない」と不満げに切り出した。
大吉によると“福岡県人会”で顔を合わせないことから「敵対視されている」ような気がするそうだ。ある日武田鉄矢に会うと、華丸には「おうっ、お前頑張ってるな」と優しい言葉をかけてくれたが、大吉は顔を覗くように見つめられ「お前、なんか挑発的な目をしてるな! なんだその目は!」と言われてしまったという。

カンニング竹山は吉本興業・福岡事務所の同期

「華丸・大吉と、竹山は吉本興業・福岡事務所の同期です。竹山は1年で事務所を退所して上京しましたが、しばらくは鳴かず飛ばず。福岡で地道に活動する華丸・大吉を見て、竹山は羨ましく思い恨んでいたことを、14年に放送されたバラエティ番組『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)で告白しています。ただ、今ではわだかまりはとけているようです」(前出・エンタメ誌記者)

2018年は結成27周年 記念公演に参加した芸人は?

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2人は吉本興業福岡事務所第一期生で、人気、実力、人望があり、事務所の垣根を越えて多くの芸人に慕われる存在なんです。それが証拠に今回も2人のために東京からNON STYLE、どんぴしゃ、パンクブーブー、バカリズム、南海キャンディーズ、次長課長、千鳥、浅草キッドらが駆けつけた。
今回は何と、開会宣言するためだけに、ピエール瀧が福岡入り。デビュー当時からの2人の大親友であるナインティナインの岡村隆史もラストに登場。会場に博多銘菓をまくなど大いにライブを盛り上げたんです

これぞコンビ愛! 華丸・大吉の絆を感じるエピソード

華丸と大吉がコンビを組んだきっかけ

福岡大学在学時に博多華丸と出会い漫才コンビを組むことになった大吉だが、実は大学への進学も、華丸との出会いも偶然だったという。
お笑いサークルを探していたところ、大学の応援団につかまってしまう。気が付いたら入部直前というところまで追い込まれ、どうしても嫌だった大吉は隣にあった落語研究会の勧誘スペースに“うっかり”逃げ込むことに。そこで出会ったのが、今の相方である華丸だった。
そのまま大吉は落語研究会に所属し華丸と漫才コンビを結成、吉本興業福岡事務所の第一期生に合格して今に至る。

カラオケではコンビで『青春アミーゴ』を熱唱

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コンビ仲が非常に良いことで知られる博多華丸・大吉は、今でもスケジュールが合うと一緒に飲みに行くという。カラオケでもデュエットを披露し、締めは12年前に亀梨和也(KAT-TUN)と山下智久で結成された期間限定ユニット・修二と彰のシングル『青春アミーゴ』を2人で歌うそうだ。

さらにタカアンドトシと一緒に

お笑いタレント・横澤夏子が8月7日の朝、博多華丸・大吉とタカアンドトシの4人がカラオケを歌うところを『横澤夏子 yokosawa_natsuko Instagram』で公開した。「#うふふ!」「#素敵な北海道の夜」というから前日に仕事を終えて飲んだ時の動画だろう。亀梨和也と山下智久によるユニット・修二と彰のヒット曲『青春アミーゴ』を熱唱する4人に「最高すぎる」とフォロワーも癒されていた。

華丸の将来の夢に大吉はうんざり?

華丸は、将来福岡に戻って、AMラジオの帯番組をやるのが夢だそう。「夕方は大吉さんを呼び出して漫才をして、土日は営業に行きたい」と夢を熱く語るが、大吉は「勝手な将来設計ですよ…(笑)」と辟易。

大吉が泥酔して「華丸さん会いたい…」

いざ、チームに分かれてロケがスタートすると、酒好きということもあり、移動中もカップ酒など1人だけハイペースで飲み続けた大吉。その結果、マネージャーに介抱されるほどのガチの泥酔をしてしまう始末に。さらにはロケの途中、「相方呼んで! 華丸さん! 会いたい‥‥」と駄々をこねるという、いつもの大吉では考えられない豹変ぶりを見せた。
しかしロケが終わり、愛しの華丸との再会を果たした時の大吉は、目も開いていない泥酔状態。それでも華丸にくっついて離れないなど、まるで恋人同士のような溺愛ぶりだった。