特集2017年4月12日更新

全国の書店員が決める「本屋大賞」

今年で14回目となる「本屋大賞」。本選びのプロフェッショナルである書店員さんが「お客様にも薦めたい」と思った本を投票で決めるため、歴代受賞作・ノミネート作品ともに話題作が多く、その結果に多くの人が関心を持つ賞のひとつです。今年は、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が受賞、直木賞との「二冠」という結果になりました。今年のノミネート作品や、歴代の大賞受賞作品なども紹介します。

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数を絞ったほうが本に出合いやすい(編集部撮影)

本屋の生きる道「本を置きすぎちゃダメだ」 アマゾン全盛時代の「本屋」の生き方

東洋経済オンライン / 2017年10月2日 13時12分

9月1日に東洋経済オンライン主催で行った成毛眞、嶋浩一郎、水代優の3氏による「街の本屋」鼎談。その後編をお送りします(前編はこちら)。 [全文を読む]

2017年の本屋大賞は、恩田 陸氏の『蜜蜂と遠雷』に決定!

今年1月に行われた『第156回芥川賞・直木賞』で直木三十五賞を受賞し、本屋大賞史上初となるダブル受賞の快挙を成し遂げました。
大賞のほか、今年1年に日本で翻訳された小説(新訳も含む)の中から選ばれた「翻訳小説部門」、2015年11月30日以前の刊行作品で「時代を超えて残る本や、今読み返しても面白い本」から選ばれた「発掘部門」も発表されました。詳しくは公式サイトを参照下さい。

受賞者名恩田陸
受賞作品蜜蜂と遠雷
生年月日1964年10月25日
出身地宮城県仙台市
「第2回の本屋大賞に選ばれた時が最初の賞だったので、当時の書店員さんたちの熱気をスゴく覚えています。最初にいただけるという話を聞いた時もそうでしたが、今回も2回もいただいていいんでしょうかと半信半疑でした」と率直な思いを述べ、「この12年の間に立派な賞になったなと思いました。やっぱり、本屋大賞は私の誇りです」と言葉に力を込めていた。

本屋大賞とは

「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。 また「本屋大賞」は発掘部門も設けます。この「発掘部門」は既刊本市場の活性化を狙ったもので、過去に出版された本のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと書店員が思った本を選びます。

発表日程

2016年 11月1日(火) 一次投票、発掘部門、翻訳小説部門、投票スタート
2017年 1月3日(火) 一次投票、発掘部門、投票締め切り
1月18日(水) ノミネート作品発表、二次投票スタート
2月12日(日) 翻訳小説部門 投票締め切り
2月28日(火) 二次投票締め切り
4月11日(火) 大賞作品、発掘部門、翻訳小説部門の結果発表

2017年本屋大賞ノミネート10作 (作品名 五十音順)

ツバキ文具店

作者小川 糸
出版幻冬舎
発売日2016年4月21日
関連リンク 幻冬舎 作品紹介ページ
作者 公式サイト

テレビドラマ化が決定し、4月11日にNHK総合で放映されます。

罪の声

作者塩田 武士
出版講談社
発売日2016年8月2日
関連リンク 講談社 作品紹介ページ
作者 Facebook

夜行

作者森見 登美彦
出版小学館
発売日2016年10月25日
関連リンク 小学館 作品紹介ページ
作者 公式ブログ
作者 Twitter

過去の歴代大賞受賞作


設立の経緯が「打倒 直木賞」だったとも言われている本屋大賞。その本屋大賞の今年の受賞作が直木賞と同じだったという、面白い結果になりました。受賞作の「蜜蜂と遠雷」が本当に面白い作品だという証明かもしれません。一方でこの結果は、来年以降の本屋大賞の方向性が問われるものかもしれないですね。ただ間違いなく言えるのは、歴代の受賞作、ノミネート作品も含めて、全てが面白い作品だということ。未読の作品あれば、一度目を通してみてはどうでしょうか。

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