特集2017年11月10日更新

この冬の鍋料理は「フルーツ鍋」がトレンドに?

寒い冬は身も心も温まる「鍋」の季節でもあります。ぐるなびが発表した“2017年版トレンド鍋”は、彩り豊かな「フルーツ鍋」に決定。今回はその「フルーツ鍋」の紹介をはじめ、その他トレンド鍋候補に挙がっていた鍋、「ムービージェニック鍋」や「デコ鍋」といったSNS映え必至の鍋を紹介します。

この冬のトレンド鍋は「フルーツ鍋」!?

ぐるなび“2017年版トレンド鍋”が「フルーツ鍋」に決定

9月11日、株式会社ぐるなびが20~60代の、ぐるなび会員1,492人を対象に行った「鍋に関するインターネット調査」で、“2017年版トレンド鍋”は「フルーツ鍋」に決定したと発表しました。鍋の食材としてフルーツを入れるという、多くの人があまり馴染みのない鍋が選ばれたような気もしますが、今年ならではの選考理由があるようです。

2017年は8月に入ってから東日本では記録的な長雨や冷夏と不安定な天候が続いたため、例年と比べ十分に夏を満喫できなかったことから“戻り夏”を楽しみたい方が多く、西日本では例年より暑い日が続いたため夏のだるさや疲れを癒したい方が多いと予測。また年々レモンなどの柑橘類や、パッションフルーツ、ベリー類といった国内産フルーツの出荷量が増加していることも後押しし、2017年版の「トレンド鍋」を“フルーツ鍋”としました。

また「インスタ映え」といった言葉が2017年の流行語にノミネートされたように、最近は彩りの良さや、インパクトの強さなど写真映えのする食べ物が注目を集めていることも選ばれたポイントだったようです。

色とりどりのフルーツが並ぶ鍋は、それだけで絵になって存在感も抜群! みんなで囲んで撮った画像をSNSで公開すれば、その珍しさと可愛さでたちまち「いいね!」がもらえそう。

「フルーツ鍋」とは

“フルーツ鍋”は、主に具材としてフルーツを使用する鍋で、爽やかなフルーツの香りや酸味がアクセントになる食事としての鍋や、見た目も可愛くスイーツ感覚で楽しめる鍋を指す。
多くの果物は体を冷やしがちだが、温かい鍋として鍋シーズンの冬に食べることで血流を促し、体を温めて冷え対策となり新陳代謝を高める効果も期待できる。

あまり馴染みのない方も多いと思われるフルーツ鍋ですが、前述の「鍋に関するインターネット調査」では20代の約4割(3人に1人)が“フルーツ鍋を食べたい”と回答するなど、若者を中心に興味を持たれているようです。

インスタ映えする「フルーツ鍋」

トレンドに乗ってフルーツ鍋をメニューとして出す飲食店や、レシピを投稿するサイトも増えてきています。いずれの鍋も彩り豊かで美味しそうで、タイムラインに流れると思わず目にとまりますね。

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フルーツ鍋だけじゃない、この冬のトレンド候補の鍋

フルーツ鍋以外にも今年注目を集めている鍋があります。フルーツ鍋ほどの見た目のインパクトはないかもしれませんが、健康志向だったり食べ応えがあったりと、それぞれにイチオシの理由があります。

アーモンドミルク鍋

鍋料理専門店「ゆるり屋 渋谷道玄坂店」の発表した“トレンド鍋”

これまで作った鍋は100種以上という実績を誇る鍋料理専門店「ゆるり屋 渋谷道玄坂店」では、お店独自のこの冬のトレンド鍋として「アーモンドミルク鍋」を紹介しています。

アーモンドミルクには、アーモンド由来の豊富なビタミンEが含まれ、女性に嬉しい、抗酸化作用や血流促進効果が期待されており、秋冬に美味しく、美しくなりたい方にはぴったりの鍋が登場しました。

豊富な栄養素が取れるヘルシーなアーモンドミルク

アーモンドミルクは、水に浸したアーモンドを細かく砕いてこした植物性飲料。 「天然のサプリメント」ともいわれるアーモンドの栄養素をまるごと摂れる上に、牛乳と比較して低カロリー、低糖質、コレステロールゼロのヘルシーな飲料です。欧米ではポピュラーな植性飲料ですが、日本でも2013年ごろからブームになりました。

草鍋

昨今の肉ブームの反動か、それとも同じく葉菜であるパクチーブームの影響か、とにかく野菜をたくさん摂ることを目的とした「草鍋」も注目を集めています。

緑の葉物であれば特に食材に決まりのない「草鍋」

「草鍋」とは、緑の葉物の野菜をたくさんお鍋の中にいれて、たっぷり食べることです。特に具材の決まりはありません。どんな野菜でも大丈夫。肉や魚など好きな具材と好きな味の出汁やスープをいれて、その上に緑の葉物野菜を山盛りにのせて、いただきます。
ビタミンやミネラルも野菜からたっぷり摂取でき、豊富な食物繊維で食べ過ぎを予防するだけでなく、便秘予防にもなり、ダイエット効果が期待できちゃいます。

栄養価の高い芹(せり)をふんだんに使った「せり草鍋」

日本三大地鶏と、根付きの芹(せり)をどっさり盛り込んだ芹鍋。
「和のハーブ」として親しまれている芹は特に根がおいしいと言われ、秋田の郷土鍋「きりたんぽ鍋」には欠かせない秋田の特産品です。
秋田県が誇る比内地鶏の旨みが凝縮された醤油ベースのスープと芹のシャキシャキの食感、独特の薫りはまさに絶品!

パクチーづくし「もりもりパクチーの丸鶏鍋」

鶏を一羽丸ごと使用したボリューム&コラーゲンたっぷりの鍋。
その栄養価の高さから「奇跡のハーブ」とも呼ばれる人気のパクチーを山盛りし、鶏のうまみが凝縮されたスープと煮込んだ後、料理長特製の「パクチーだれ」でお召し上がりいただきます。
パクチー好きにはたまらないエスニック鍋です。

マウンテン肉鍋

“フォトジェ肉(ニック)な鍋”とも呼ばれる、肉をタワー状に盛った「マウンテン肉鍋」。去年からテレビやインターネット上でも話題になっていましたが、「インスタ映え」がブームとなっている今年、ますます本領を発揮しそうです。

高さ29cmのマウンテン肉鍋「肉肉肉×29盛り鍋」は、中にキャベツ、そのまわりに豚肩ロースをがっつり敷き詰めた超ド級のインパクト鍋。真っ赤な辛味噌で食べる元祖「火山」仕立てとクリーミーな「雪山」仕立てに、今年は見た目からも辛さが伝わる「赤マグマ仕立て」と黒ゴマの「黒炭仕立て」の2種のマウンテン肉鍋と「マウンテン牛鍋」が登場し、全5種類のマウンテン肉鍋が顔を揃える。

フォトジェニックはもう古い?この冬は“ムービージェニック”

動画映えのする「ムービージェニック鍋」

インスタグラムなどを中心に、最近は動画投稿も操作が簡単になったこともあり、この冬は“フォトジェニック”を越えて、動画映えのする“ムービージェニック”な食べ物が人気となりそうです。たとえばチーズソースや、すりおろした自然薯を豪快にかける様子など、動画ならではの動きのある投稿ができる鍋がインターネットを賑わせそうです。

『ムービージェニック鍋』とは、動きや変化が楽しめて“動画映え”する鍋のこと。ここ数年は、キャラクターをモチーフにしたもの、食材の盛り付けを工夫したものなど、SNSなどにおいて“写真映え”する鍋=フォトジェニックな鍋が注目を集めていたが、今年はそれがさらに進化して、“動画映え”を意識した鍋に人気が集まりそうだ。
実際10月以降、「スパイシーラムのスキレットマト鍋 とろ~りチーズソース」(TOSCANA)や「秋田県産比内地鶏と芹の自然薯鍋」(霧乃個室 清郎)など、最後に動きがある食材を入れる鍋料理が各店で登場するという。

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「キャラ鍋」が発展を遂げ「デコ鍋」へ

もはや芸術品とも言える「デコ鍋」

2014年頃から食材をキャラクターに似せた「キャラ鍋」が流行していましたが、いまやその文化はキャラクターだけでなく全体を装飾した「デコ鍋」へと進化しています。インスタグラムでも「#デコ鍋」でハッシュタグ検索をすると、家庭で作られたとてもクオリティの高い力作が並びます。

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見た目鮮やかで魅力的な鍋がたくさんありましたね。彩り豊かで栄養たっぷりな「フルーツ鍋」や「ムービージェニック鍋」に挑戦して、心も身体もあたたくなる鍋パーティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。