平成最後の紅白歌合戦 初出場アーティストまとめ

2018年11月20日更新

大みそかの風物詩『NHK紅白歌合戦』の今年の出場歌手が発表されました。「平成最後」と称される今回の紅白には紅組2組、白組4組の計6組が初出場となりましたが、その初出場のアーティストについて「名前は聞くけど詳しくは知らない…」という人もいるのではないでしょうか。ということで今回は、新しい風を感じさせる初出場組を中心に、久しぶりの出場や活動再開などで注目を集めているアーティストも紹介していきます。

第69回NHK紅白歌合戦 出場歌手一覧

紅組 白組
aiko(13) 嵐(10)
あいみょん(初) 五木ひろし(48)
いきものがかり(10) EXILE(12)
石川さゆり(41) 関ジャニ∞(7)
AKB48(11) King & Prince(初)
丘みどり(2) 郷ひろみ(31)
欅坂46(3) Suchmos(初)
坂本冬美(30) 三代目 J Soul Brothers(7)
島津亜矢(5) 純烈(初)
Superfly(3) SEKAI NO OWARI(5)
DAOKO(初) Sexy Zone(6)
天童よしみ(23) DA PUMP(6)
TWICE(2) 氷川きよし(19)
西野カナ(9) 福山雅治(11)
乃木坂46(4) Hey! Say! JUMP(2)
Perfume(11) 星野 源(4)
松田聖子(22) 三浦大知(2)
松任谷由実(3) 三山ひろし(4)
MISIA(3) 山内惠介(4)
水森かおり(16) ゆず(9)
Little Glee Monster(2) YOSHIKI feat. HYDE(初)
特別企画
椎名林檎(6) 宮本浩次(初)
企画コーナー
Aqours 刀剣男士

紅白歌合戦の初出場アーティストを紹介

あいみょん

ドラマ『けもなれ』主題歌『今夜このまま』で一躍注目

あいみょんは1995年生まれ、兵庫県西宮市出身のシンガー・ソングライターです。

デビュー3年目のシンガー・ソングライター、あいみょん(23)の初出場が決定。現在放送されている新垣結衣(30)、松田龍平(35)ダブル主演の日本テレビドラマ「獣になれない私たち」の主題歌担当に抜てきされ、一躍注目を集めた。
整形手術を受けた友人を描いた「○○ちゃん」や、自殺のニュースを見て書いた「生きていたんだよな」など、独特で強烈な作品やその歌詞の世界観が10、20代の間で人気。NHKは3月に「SONGS」でいち早く特集し「実力派」として紹介。紅白でも若年層の視聴者の掘り起こしを期待して、早くから出場オファーを寄せていた。
2017年以来、代表曲「君はロックを聴かない」「愛を伝えたいだとか」「生きていたんだよな」で、テレビ朝日『関ジャム~完全燃SHOW~』『ミュージックステーション』など数々の人気番組に出演し、その後も「満月の夜なら」「マリーゴールド」と新曲をリリースするたびにメディアへの露出も増え、またたく間にお茶の間に浸透していった。

『今夜このまま』がSpotify国内チャートで9日連続1位

あいみょんの「今夜このまま」が、音楽ストリーミングサービス・Spotifyの国内チャートで10月28日から1位をキープしている。
Spotifyでの1位は11月5日集計時点で9日連続で、2位と3位にはMr.Children「HANABI」、DA PUMP「U.S.A.」が続く。あいみょんの月間リスナーは36万人に達し、11月5日発表のチャートでは、「今夜このまま」のほか、100位圏内に「マリーゴールド」「君はロックを聴かない」「愛を伝えたいだとか」「貴方解剖純愛歌~死ね~」がランクインしている。

2018年6月、台湾で初の海外公演

2016年11月にリリースされたメジャー1stシングル『生きていたんだよな』が主題歌として起用されたドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」(テレビ東京他)が台湾国内でヒットし、その名が台湾に知れ渡ったあいみょん。KKBOX台湾で『生きていたんだよな』がJ-POPランキング1位を記録!さらには2017年9月にリリースされた1stフルアルバム『青春のエキサイトメント』は台湾盤もリリースされるなど、台湾においての知名度も急上昇している。

「不思議な雰囲気なのに歌声はとても力強い」

メジャーデビュー曲『生きていたんだよな』のミュージックビデオの監督を務めた夏目現氏は、あいみょんの印象について次のように語っています。

「あいみょん」なるキャラクターがどんな個性の持ち主なのか、ホームページや動画で見る限りでは、なかなか掴めませんでした。不思議な雰囲気なのに歌声はとても力強い。でも「あいみょん」という名前はなんとも脱力系で…。
実際に会ってみるとなんともハッキリとした考えの持ち主で、こちらの憶測のほとんどは外れていました。それに、ブレストをしているうちに、この曲と本人の関係も、本人がどっぷりと歌の中に住んでいるのではなく、曲中にある事件を冷静に見て、それを「映画」を撮るような目線で見つめているような印象を受けました。

インディーズデビュー曲が「問題作」として話題に

2015年3月4日にリリースしたインディーズデビュー曲『貴方解剖純愛歌~死ね~』は、ストレートすぎる過激な歌詞のおかげでテレビ・ラジオでは放送禁止となる「問題作」として話題になりました。

今回のシングル表題曲「貴方解剖純愛歌~死ね~」は、その大胆かつストレートな歌詞が波紋を呼び、全国のテレビ局・ラジオ局から“オンエアできない”との意向がレコード会社に寄せられている

デビューのきっかけはYouTube&Twitter

あいみょんのデビューまでの経緯は少々変わっている。高校卒業後、音楽の専門学校に入学した友人が「ミニライブをやりたい」とあいみょんを誘うと快諾。カバー曲など3曲ほど歌ってみせた。実はあいみょん、それまでライブなどの参加経験はなく、意外にも観衆の前で歌うことは初めてだったという。
ミニライブの模様は友人がカメラに収めており、その動画をユーチューブ上にアップ。所属事務所の人間が、その映像を見ると、すぐさまあいみょんにコンタクトをとってきたのだとか。しかもその方法がツイッター。

ファッションシーンからも新時代のアイコンとして注目

音楽シーンだけでなく、へそ出しファッションへのこだわりやセンスが際立つアーティストビジュアルで、ファッションシーンからも新時代のアイコンとして注目を集めており、この勢いがどこまで続いていくのか期待が高まる。

DAOKO(だをこ)

ニコニコ動画で注目 独特の世界観が話題に

DAOKO(だをこ)は1997年生まれ、東京都出身のラップシンガー。15歳の時にニコニコ動画へ投稿した楽曲で注目を集め、昨年には劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌に起用され、さらに若者の支持を得ました。

ニコニコ動画に投稿した楽曲で注目を集め、今までにインディーズ作品を4枚リリース。ポエトリーリーディング、美しいコーラスワーク、ラップを絶妙なバランスで織り交ぜ、なおかつ他にはない独特の歌詞の世界観が話題となり、これまでm-flo + DAOKOによる楽曲「IRONY」が映画「鷹の爪~美しきエリエール消臭プラス~」の主題歌に、中島哲也監督作品「渇き。」では挿入歌に抜擢されたりと、インディながら各方面から支持を獲得してきた。
中学3年生でニコニコ動画にラップを投稿し始めて高校生になるとインディーズレーベルと契約、高校卒業と同時にトイズファクトリーからメジャーデビューした。公開中の劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のプロデューサーがその独特な世界観に注目して主題歌『打上花火』(作詞・作曲・プロデュース:米津玄師)の歌手に起用したという。

「音楽性は高く、でもポップで、カッコイイ、そんな音楽をやりたい」

ネットからデビューを遂げた「デジタル世代のミラクルガール」として昨年受けたインタビューで、DAOKOは次のように語っています。

ネットって、そもそもはアンダーグラウンドなもので、だからこその深さや面白さがあると思うんですが、一方でメジャーなJ‐POPシーンと繋がっている部分もある。私が作る音楽も、アンダーグラウンドとメジャーのミックスみたいな存在感でありたい。音楽性は高く、でもポップで、カッコイイ、そんな音楽をやりたい。

広瀬すずが「生はヤバイ」と絶賛

劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』でヒロインの声を務めた広瀬すずは、同作の舞台挨拶でDAOKOのパフォーマンスを目の当たりにして、「DAOKOさんの歌声、生はヤバイ」と自身のInstagramで絶賛しています。

アメリカを代表するアーティスト・ベックと共演

日本人ラップシンガーDAOKOをゲストに迎えた『UP ALL NIGHT x DAOKO』のセッションビデオをApple Musicにて独占先行公開し、その直後からApple Music トップビデオチャートにて1位を獲得し続けるなど話題をよんでいたベック。

米津玄師との紅白共演ある?

今年3月リリースの『LEMON』が、ミュージックビデオのYouTube再生回数2億回超、ダウンロード数は150万を突破するなど大ヒットし、紅白「当確」とも言われていた米津玄師。結果、出場者リストに名前はありませんでしたが、昨年DAOKOとコラボした曲が大ヒットしたこともあり、サプライズ共演に期待する声が複数あがっています。

出世作となったのは、昨年8月に「DAOKO×米津玄師」名義で発売した「打上花火」。アニメ映画の主題歌にもなった同曲は4週連続でiTunesソング・ランキング1位を獲得したほか、定額音楽配信サービス・サブスクリプションでも軒並み1位となり、14冠の快挙を達成。10代、20代の男女から絶大な支持を集め、ミュージックビデオ(MV)の再生回数は2億800万回を超えた。
そこで、NHK側が熱望するのが米津とのステージ上でのコラボ。

King & Prince

今年デビュー ジャニーズ事務所の“未来”を背負うグループ

King & Princeは平野紫耀、永瀬廉、高橋海人、岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹の6人からなるグループで、2018年5月にシングル「シンデレラガール」でデビュー。ジャニーズWEST以来、4年ぶりのグループデビューとなり、ジャニーズ事務所の“未来”を背負うグループとして期待されている。

ジャニー喜多川氏「ユーたち、紅白だから」

永瀬廉は「ジャニーさんに、『ユーたち、ちょっと来て』と人のいないところに集められて、『誰にも内緒だからね。ユーたち、紅白だから』といって去って行きました」と紹介。しかし、内緒と言われたために「どこに喜びをぶつけたらいいんやろうと思って、消化するのが大変でした」と苦笑いする場面も。他のメンバーの様子も「顔を見合わせてきょとんとしていた。内心は『おー!』という感じだけど、出せないんで大変だった」と振り返りつつ、「でも、みんなメチャメチャ喜んでます」と嬉しそうに話した。

パニック障害の治療に専念している岩橋玄樹は出場せず

岩橋を除く5人での出場に話が及ぶと、岸は「今回は5人という形になってしまうんですけど、本人にも連絡をしまして。正直、悔しい思いはしていたんですけど、僕たちは彼の思いも背負っての思いが、今回この舞台にかかっているので、非常に強い思いを持っております」と話した。

10月26日に11月初旬から岩橋が休養することをジャニーズ事務所が発表しています。

岩橋は幼少期よりパニック障害を患い、向き合っていたという。2018年5月にKing & Princeのメンバーとしてデビューし岩橋周囲の環境が大きく変化したことで、ジャニーズJr.時代と比べ、心身のバランスを保つことが難しくなった局面もあった。
専門家の意見を踏まえ、岩橋本人、King & Princeメンバー、事務所、関係者で話し合い、一時休養して心身の健康を取り戻した上で仕事を再開したほうがいいとの結論に達したという。

デビュー曲から2作連続で初週売上40万枚超え

2ndシングル『Memorial』が、10月16日発表の最新オリコン週間シングルランキング(10/22付:集計期間:10月8日~14日)で1位に初登場。
5月発売のデビューシングル『シンデレラガール』に続き2作連続の1位となった。また初週売上は40.1万枚を記録し、「デビューシングルから2作連続の初週40万枚超え」に。

Suchmos

メンバー全員が神奈川県出身のバンド

Suchmos(サチモス)はYONCE(Vo)、HSU(Ba)、OK(Dr)、TAIKING(Gt)、KCEE(Dj)、TAIHEI(Key)からなる6人グループ。

2013年1月に結成されたSuchmosは、メンバー全員が神奈川県出身の6人組グループ。ロックだけでなく、ヒップホップやジャズなどのブラックミュージックを下敷きにした洗練されたサウンドを鳴らし、“歌謡曲”と“ブラックミュージック”を組み合わせた久保田利伸や中西圭三に代表される“90年代J-ポップ”の雰囲気をアップロードしたようなバンドだ。ちなみに、バンド名の由来は20世紀を代表するジャズ・ミュージシャン、ルイ・アームストロングのあだ名が由来だそう。そのセンスは中年世代にもグッとくる。

NHKのロシアW杯テーマソングを担当

Suchmosが紅白に選ばれたきっかけと言えるのは、今年開催されたロシアW杯のNHK中継テーマソングに『VOLT-AGE』が選ばれたこと。一躍その名を全国にとどろかせるとともに、W杯の日本代表初戦・コロンビア戦ではNHKホールで“ハーフタイムショー”を行い、歴史的勝利を後押ししました。

中でも一番の注目は、SuchmosによるNHKのテーマソング『VOLT-AGE(ボルテージ)』ではないだろうか。楽曲に対しては賛否両論様々な意見が飛び交っており、日本代表の初戦・コロンビア戦のハーフタイムに流れた彼らのパフォーマンス映像も大きな話題を呼んだ。はたして、なぜ彼らがテーマソングに起用されたのか? そこには明確な理由がある。
まず第一に、メンバー自身がもともと大のサッカー好きだということ。
ギターのTAIKINGの父親は、元日本代表で、現役時代は主に読売クラブ(現・東京ヴェルディ)で活躍した戸塚哲也氏。地元の神奈川を拠点とする横浜F・マリノスの選手とも交流を持つなど、日本サッカーとの接点も持ち合わせている。

元ジャミロクワイのスチュワート・ゼンダーがラブコールを送る存在に

元ジャミロクワイのスチュワート・ゼンダーはTwitterで「I should produce your next album!(次のアルバムプロデュースさせてくれ!)」とラブコールを送るほど。これは是非一緒に制作して、音楽シーンを引っ張るような名盤を作ってほしいものだ。

紅白出場にファンは不安?

Suchmosの人気を支えるボーカルのYONCE(ヨンス)には“天然”な一面があり、これまで数々の“迷言”を残しているといいます。それゆえ、紅白出場についてファンからは期待と心配の声が寄せられているとか。

「クールに見えるYONCEさんですが、『超金持ちになるつもりでやろう』と語るなど今どき珍しいハングリー精神旺盛で熱い男。自分の想いを熱く語るライブのMCも人気です。納得のいかなかったライブでは『昨日はバイブスのいたらないところもあり』と語るなど、数多くの“YONCE語録”を残しています。そうしたギャップも人気の秘訣なのでしょう」(レコード会社関係者)
そんなヨンスが紅白ということもありファンも《紅白でヨンスのよさをもっと知ってほしい!》《ヨンス紅白でちゃんと喋れるのか不安》と期待と心配の声を寄せている。

純烈

2007年に結成、2010年にメジャーデビュー

純烈は、戦隊ヒーロー出身の俳優たちを中心に結成された5人組のムード歌謡グループ。

07年に結成された「純烈」は、3年にわたるトレーニングの後、10年にメジャーデビュー。スーパー銭湯などで歌謡ショーを繰り広げ、マダムたちを中心にファンが拡大。
「『純烈』の魅力は、ムード歌謡をみごとな歌唱力と非常に高いレベルのダンスで披露するところにあります。また、舞台がスーパー銭湯のような限られた空間が多く、彼らとの距離が物理的に近い。彼らも積極的に客席に降りてお客さんと触れ合うので、おば様方にとっては“身近に感じられるアイドル”なのです」(芸能ライター)

5人のうち4人がスーパーヒーロー出身

平均身長183cmのイケメンによるムード歌謡というのも珍しいが、5人のうち4人がスーパーヒーロー出身というのもすごい。そういえば、私はリードボーカルの白川裕二郎を時代劇で取材したことがあった。そのときは無口な役で、こんなにもお陽気で歌がうまいとは知らなかった。彼は『忍風戦隊ハリケンジャー』のカブトライジャーであり、その前は大相撲の力士「綱ノ富士」。
この他、『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオブラック(酒井一圭)や『仮面ライダーアギト』の『仮面ライダーギルス』(友井雄亮)、『仮面ライダー龍騎』の仮面ライダーゾルダ(小田井涼平)とガタイがいいメンバーが揃う。

「スーパー銭湯アイドル」として地道に活動 結成11年目で念願の紅白出場

「夢は紅白、親孝行」を合言葉に、全国の健康センターやスーパー銭湯など多い年で年間200以上のステージに立ってきた。「スーパー銭湯アイドル」として地道な活動が実り、今年の勝負曲「プロポーズ」は出荷10万枚を突破。結成11年目で夢切符をつかんだリーダーの酒井一圭(43)は「世のマダム、おばちゃんたちがいなかったら僕たちはとっくに解散していた。たくさんのお父さん、お母さんに報告できるのがうれしい」と感謝した。

昨年、オリコンデイリーチャートで1位獲得

2017年3月13日付のオリコンデイリーCDシングルランキングで1位を獲得しています。

彼らの新曲『愛でしばりたい』が、3月13日付、オリコンデイリーCDシングルランキングで三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE、氷川きよしらを押さえ、1位を獲得した。
前作『幸福あそび』では演歌歌謡曲ランキングで1位を獲得したものの、総合1位は自身初となる。

今年10月には『プロポーズ』がゴールドディスク認定

2月に発売したシングルCD『プロポーズ』の累計出荷枚数が10万枚を超えたため、日本レコード協会からゴールドディスクに認定されました。

悲願の紅白出場に向けて「徹底的に分析」

地道な活動とともに悲願の紅白出場に向けて戦略を立て、“NHKへの貢献”を積み上げてきていました。

結成10年の昨年、一時は紅白出場の有力候補と報じられたが落選。関係者は「ショックが大きかった。NHKスタッフに話を聞いたり、どうしたら紅白に出場できるかを徹底的に分析していた」と明かす。
このため同局への“貢献度”も意識した。1月に「ごごナマ」を始め、「うたコン」(5月)、「NHKのど自慢」(9月)に出演。できる策は全て尽くした結果が、悲願達成につながった。

YOSHIKI feat. HYDE

『進撃の巨人』OPテーマで“音楽界の二つの巨星”がコラボ

今年の夏クールにNHKで放送されたアニメ『進撃の巨人』のオープニングテーマで、X JAPANのYOSHIKIとL'Arc~en~CielのHYDEがコラボ。アーティスト名 「YOSHIKI feat. HYDE」として『Red Swan』をリリースしました。

両者は10月までNHK総合で放送された人気アニメ『進撃の巨人』Season3のオープニングテーマ「Red Swan」で初の楽曲コラボレーション。日本音楽界の巨人タッグは14ヶ国のiTunesロックチャートで1位に。日本、香港、アルゼンチンでは総合1位となるなど、各国で話題を呼んだ。

世界の上位チャートを席巻

配信開始後、iTunesロックチャートでは、日本をはじめ、台湾、タイ、シンガポール、インドネシア、アルゼンチン、メキシコ、チリ、ペルー、ブラジル、コロンビア、フィンランド、ギリシャなど13カ国で1位を獲得。またノルウェーとスウェーデンで2位、ニュージーランド4位、カナダとアイルランドで5位と、TOP5内に5カ国がランクイン。
さらに総合チャートでも日本をはじめ、香港、アルゼンチンで1位、タイと台湾で2位、フィンランドとペルーで3位、タイで5位と、見事なまでに世界の上位チャートを席巻。
ロックチャートと総合チャートをあわせ、現在14カ国で1位を獲得している。

「ド肝を抜くようなことを考えています」と予告

14日に行われた紅白出場者発表の記者会見に登場したYOSHIKIは次のようにコメント。

「HYDEさんとはX JAPANとL’Arc~en~Cielという、10年前じゃ考えられないようなコラボができた」と胸を張った。
「今年はYOSHIKI feat. HYDEとして、ド肝を抜くようなことを考えています」と予告すると「あんまり言っちゃうと怒られちゃう」と笑いつつ、「このような場所に来させてもらって緊張しています。新人の気分です」と笑みをこぼしていた。

今年の紅白で話題・注目のアーティストは?

松任谷由実

45周年を迎えた日本音楽シーンを支えるトップランナー

1972年7月5日シングル『返事はいらない』で荒井由実としてデビューして以降、ユーミンの愛称で日本ポップス界のトップランナーとして、各時代に数多くの名曲を発表してきた松任谷由実。
今年前半は45周年イヤーとして、4月11日にベストアルバム2部作完結編となる自身の選曲による、45周年記念ベストアルバム「ユーミンからの、恋のうた。」をリリース。オリコン週間アルバムランキング(4/23付)で1位を獲得し、女性アーティストならびに男女を通じてソロアーティスト歴代最多記録を通算24作(荒井由実名義含む)に更新した。

10月、「菊池寛賞」受賞

日本文学振興会は10日、優れた文化活動に対して贈られる第66回菊池寛賞に歌手の松任谷由実さん、作家の佐伯泰英さんらが選ばれたと発表した。賞金は各100万円。贈呈式は12月上旬、東京都内で。受賞者と主な授賞理由は次の通り。
▽松任谷由実=高い音楽性と同時代の女性心理を巧みにすくい上げた歌詞は世代を超えて広く長く愛された。

9月には45年間に発表された全424曲の配信開始

9月24日より、荒井由実含む松任谷由実の全曲配信がスタート。1972年リリース、荒井由実デビューシングル「返事はいらない」から、松任谷由実 最新ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』まで、45年の間に発表された、オリジナルアルバム38作、シングル41作、ベストアルバム7作、セルフカバーアルバム1作の収録楽曲、全424曲の配信が各主要サイトにて、遂にスタート。
アナログレコード、カセットテープ、CDと、テクノロジーの変化と共に、形を変えて聴き継がれていくユーミンの名曲は、まさにタイムマシーンそのもの。時代の空気はそのままに、2018年の今、新たな形で届ける為に、最新リマスタリングを施している。

10月には“40周年”ベストアルバムが3週連続1位獲得

デビュー40周年を記念して2012年にリリースされたCDセールスミリオン突破のベストアルバム『松任谷由実40周年記念ベストアルバム日本の恋と、ユーミンと。』が、10/22付オリコン週間デジタルアルバムランキングにて、10/8付、15付に続き3週連続1位を獲得した。同ランキングでの、女性アーティストの3週連続デジタルアルバム1位は、7/9付、16付、23付で記録した宇多田ヒカル『初恋』に続いて2人目となる。

いきものがかり

11月2日に「集牧宣言」 3日より活動再開

昨年1月5日に「放牧宣言」をして活動休止していた同ユニットだが、きょう2日にメンバーの水野良樹(G)、吉岡聖恵(Vo)、山下穂尊(G)が連名で「集牧宣言」を発表。「お久しぶりです。いきものがかりです。約2年間に及ぶ放牧期間。気にかけてくださった皆さん。待っていてくださった皆さん。メンバーそれぞれの活動を暖かく見守ってくださった皆さん。すべての方々に感謝します」とメッセージを送った。
水野が「いきものがかりをもう一回楽しむと言うか、いい意味で大きくさせる。たくさんの不安と緊張感があるんだけど、楽しみだよね」と決意を新たにした。

ネタ化した水野良樹の「紅白で警備員に止められた」エピソード

紅白のいきものがかりと言えば、水野さんの「警備員に止められた」ネタでも知られている。11年からツイッターで、紅白リハーサル時に警備員から出演者だと思われなかった、とのエピソードをたびたび披露していて、16年の出場時にも、
「過去9回の出場で警備員に止められなかったのは今回で3回目」
とつぶやいていた。

これまでの「警備員に止められた」ネタツイート。

このほかにも、紅白にまつわる悲しい(?)出来事も。

DA PUMP

6回目の出場なのに“初出場歌手”会見に出席

16年ぶり6回目の出場となるDA PUMPだが、新体制となっては初出場であることから、初出場者が出そろう同会見に登壇したISSA。「この場所に2回目の登壇というのはなかなかないことなので嬉しく思います」と話すと、「メンバーが変わってこの6人と一緒に舞台に立てることは嬉しく思います。皆さまのおかげでこうなっているので、精いっぱい自分たちのできるパフォーマンスを務めたいと思います」と意気込んだ。

メンバーへの紅白出場連絡はISSAからサプライズ

出場決定の連絡は、まず今朝、ISSAに伝えられ、会見の前の別仕事でのコメント撮りの際に、ISSAから他の6人のメンバーに報告。ISSAはその時の様子を、「言った瞬間、みんなキョトンとしてましたね。『えっ、何言ってんだ兄さん?』みたいな感じの顔で見られました」と明かした。

10月27日、『U.S.A.』のYouTube再生数1億回を突破

6月6日にリリースされたダンス&ヴォーカルグループ・DA PUMPの「U.S.A.」が、ついにYouTube再生数1億回を突破した。
「U.S.A.」は、当初から「ダサかっこいい!」とSNSで注目され、また「カーモンベイビーアメリカ」「どっちかの夜は昼間」と面白みのある歌詞と世界観が話題となる一方、ISSAの踊りながら全くブレずに伸びやかに歌う歌唱力とメンバーのダンスのスキルの高さが評価され、今では「一度聴いたら頭から離れない」「何度もミュージックビデオを見てしまう」 といった声が続出し、“中毒性のある名曲”といわれるようになっていた。そして27日、ついに「U.S.A.」のYouTube再生数が1億回を突破。

12月12日には現体制ベスト盤をリリース

ベストアルバム『THANX!!!!!!! Neo Best of DA PUMP』を12月12日にリリース。

今作は、現体制のDA PUMPを網羅するベストアルバム。ヒット曲「U.S.A」はもちろんのこと、デビュー曲「Feelin’ Good ~It’s PARADISE~」、大ヒット曲「if...」を含む珠玉のナンバーがボーカル・リレコーディング(「New Position」「U.S.A.」除く)されて収録。付属DVDには新たに撮影した「if...」「ごきげんだぜっ ! ~ Nothing But Something ~」のミュージックビデオ(MV)や8月18日に大阪で行われた『a-nation 2018 supported by dTV & dTVチャンネル』のダイジェスト映像などが収められる。

企画コーナーには「Aqours」と「刀剣男士」が出演

『第69回NHK紅白歌合戦』の企画コーナーで行われる、世界で人気の“ジャパンカルチャー”特集。2018年11月14日には、『ラブライブ!サンシャイン!!』より、9人の女性声優達による実在のグループ・Aqours、PCブラウザ・スマホアプリゲーム『刀剣乱舞-ONLINE』を原案としたミュージカル『刀剣乱舞』で活躍中のグループ・刀剣男士の出演が発表されました。

Aqours(アクア)

Aqoursは沼津市内浦にあるという架空の学校「浦の星女学院」を舞台とするスクールアイドルグループで、実際に劇中でキャラクターを演じる声優がライブや番組の出演も続けている。プロジェクトがスタートした15年以来、沼津市内各地がアニメやコミックで正確に描かれたこともあって「聖地」としてクローズアップされてきた。18年現在でもラッピングバスや列車が走るなど、すっかり聖地として定着し、17~18年度にはAqoursが「燦々ぬまづ大使」を務めている。

刀剣男士(とうけんだんし)

ゲームの「刀剣乱舞」から派生したミュージカルに出演するイケメン俳優グループ。日本刀を人格化し、イケメンにした物語にオタク女子(通称・腐女子)が共感。マンガやゲーム原作からミュージカルを展開、登場人物を演じる俳優を「2・5次元俳優」といい、最近では若手イケメンの登竜門に。池袋を中心とした腐女子カルチャーの代表格。