特集2017年11月5日更新

AKB48を超えた?吹き荒れる“乃木坂46”旋風

AKB48の公式ライバルとして結成したアイドルグループ「乃木坂46」は、最近人気が急上昇。各メンバーの写真集なども話題になっています。グループ名の「乃木坂」は、最終審査の会場「SME乃木坂ビル」に由来しているそうです。勢いが止まらない彼女らの近況や快進撃の秘密を探ってみます。

目次

乃木坂46の勢いが止まらない!

シングル1位獲得数で女性グループ歴代2位に

10月11日発売のシングル「いつかできるから今日できる」が発売初週に85.1万枚を売り上げて週間ランキング初登場1位を記録しました。

シングル連続1位獲得作品数は、女性グループ歴代2位タイで並んでいたSKE48を上回り、単独2位に浮上。通算1位獲得作品数はモーニング娘。と並び、女性グループ歴代2位タイとなった。ともに歴代1位記録はAKB48(36作連続通算36作)が保持している。

人気マンガ「あさひなぐ」舞台&映画を乃木坂メンバーが主演

9月22日より全国公開されている映画『あさひなぐ』は、薙刀(なぎなた)に全てをかける女子高生の青春を描いた感動のストーリーです。主人公の東島旭役を西野七瀬が演じ、主人公が憧れる先輩・宮路真春役を白石麻衣が演じました。主題歌は10月11日に発売になった乃木坂46の19thシングル『いつかできるから今日できる』。

運動が苦手ではあるが、先輩・宮路真春(白石麻衣)の強さに憧れ入部を決意した主人公・旭。西野は青春のキラキラとした希望や明るさだけでなく、同時に感じる大きな不安もうまく表現した。
宮路真春は旭の憧れる二ツ坂高校のエース、自分にも他人にも厳しい“薙刀(なぎなた)バカ”というキャラクターなだけに、なぎなたの習得にかなりの苦労があったことは容易に想像できるが、劇中では試合の部分も吹替えなし、手に汗握る真剣勝負を繰り広げ、高い評価を受けている。

週末観客動員数は1週目(9/23~24)と2週目(9/30~10/1)連続でTOP10入りしています。

映画の主題歌「いつかできるから今日できる」の発売記念コラボも始まっています。

東京ドーム公演も初開催!

17thシングル「インフルエンサー」が売り上げ累計100万枚を突破するなど、勢いが止まらない乃木坂46が7月2日、東京・明治神宮野球場で「真夏の全国ツアー2017」の2日目公演を開催。4万人のファンを前に、全国ツアーのファイナルとして11月に東京ドームでの2デイズ公演を開催することを発表した。

初の東京ドーム公演を記念して、全員モデルのファッション誌も発売されます。

メンバー46人全員がモデルとして登場する『N46MODE』は通常版と東京ドーム限定版の2種類。表紙はともに、女性ファッション誌のモデルとしても活躍中の白石麻衣、西野七瀬、齋藤飛鳥の3人が務め、通常版はグループカラーの紫、東京ドーム限定版はピンクを基調とした別カットが使用されている。

CM出演も多数

昨年あたりからTVCMやWeb動画CMで彼女達を見かけることもかなり多くなりました。

明治 エッセルスーパーカップ

新CMは白石麻衣さんがメインの「証言」篇と、西野七瀬さんがメインの「告白」篇の2種類。8名のメンバーがエッセルスーパーカップスSweet’sの魅力をまるでサスペンスドラマでの事件現場の証言をするかのように感情豊かに表現する。

マウスコンピューター

新CMでは、このようなサービスを多くの人に認知してもらうため、国内で活躍する“国産アイドル”の「乃木坂46」とブランドイメージを重ね、CM起用が決まった。「また、これから未来へ伸びていく若々しい希望をブランドイメージと重ね、これからさらに上昇するという願いを込めている」と小松さん。

バイトル

新CM「新しい世界」篇には、白石麻衣、西野七瀬、堀未央奈、若月佑美、衛藤美彩、桜井玲香の6名が出演。「学ぶ!未来の遊園地」篇には、前述の6名に加えて、8月9日に発売された新シングル『逃げ水』でダブルセンターを務める大園桃子、与田祐希を含む3期生が総出演している。

じゃらん

CMで猫の“にゃらん”と共演した白石麻衣、西野七瀬、秋元真夏、高山一実、松村沙友理、桜井玲香、星野みなみ、伊藤万理華、斉藤優里、寺田蘭世が、猫耳&浴衣姿で登壇。報道陣の前で猫の動きも取り入れた「乃木夏」ダンスを生披露した。

白のひととき

会社の会議室で主人公(カメラ)が白石と2人きりになった、というシチュエーションムービーになっているのですが、白石が飲んでいる『白のひととき珈琲』を、主人公が『好きなの?』と訊くと、白石はカメラに向かって照れたような表情を浮かべ、『うん、好きだよ』と発言。これを見たファンから、『まいやんに告白されてるみたい!』『世界一幸せな男の気持ちを味わえる』などと、喜びの声が飛び交っています」(芸能関係者)

タウンワーク

松本人志が出演する「タウンワーク」CMシリーズの新作には、約3年ぶりに生駒里奈が出演。コーヒーショップの店員役を演じる二人は、撮影が始まると悪戦苦闘したという。

快進撃の秘密は?

快進撃を続ける乃木坂46、人気の秘密に迫ります。

AKBグループと対照的な戦略の数々

乃木坂の人気の理由のひとつに、メンバーのルックスのレベルの高さを挙げる記事は多かったのですが、それだけではなく既存のAKBグループとの「区別化」を図った戦略の結果だという分析もいくつか見つかりました。

徹底した“清純派路線”

なぜ乃木坂は、これほどまで人気なのだろうか? 「両グループの総合プロデューサー秋元康氏は、“会いに行ける”庶民派のAKBとの差別化を図るため、乃木坂を水着NGにし、歌は制服で歌うなど、“清純路線”にこだわった。結果、ふだん肌を隠している乃木坂メンバーが、写真集で水着を解禁したときの衝撃は絶大で、それが写真集の大ヒットにつながったんでしょう」(前出のライター)
「乃木坂はアイドルで定番の水着グラビアをほぼやらず、サブカル誌にも登場。西野七瀬や白石麻衣ら人気ファッション誌の専属モデルも多数。既存のグループとは違った方針で、“アイドルオタ”以外からも絶大な支持を集めています」(アイドルライター)

「グループ」としての魅力で勝負

AKBグループの「公式ライバル」を謳っているだけあって、AKBと対照的な戦略を指摘する記事もありました。この記事ではAKBが総選挙を象徴とするメンバーを競わせる戦略をとっているのに対し、乃木坂(や、欅坂)はグループでの売り出しをメインとしていて、それを支持するファンが増えてきている、としています。

「乃木坂や欅坂は、あえて個人の個性を封印してグループとしてブランディングをしています。メンバー個々の露出よりもグループ全体としてのクオリティで勝負し、人気を見極めてから個人の写真集などで周辺需要をすくい取っているようです。アイドルグループとしては原点回帰型のような印象を受けます。最近では“箱推し”という、グループ自体を応援するファンを指す言葉も一般的に使われるようになっていますが、こういったファン層がこの2組には多いのではないでしょうか」

世代交代をスムーズにした独自の選抜方式

AKBが総選挙の順位によってセンターや選抜メンバーを決めることが多いのに対し、乃木坂はその方法をとらず、それが支持率上昇の一因とする記事もありました。

「乃木坂には、AKBのような総選挙はなく、毎回、運営側がシングルごとに選抜メンバーを決定します。握手会人気やルックス、知名度、親しみやすさなどを総合的に評価していて、それが新規ファン獲得にも繋がっているんです」(前同)

これにより、次々と人気メンバーが発掘されてさらなる人気につながっていったといいます。また新メンバーも積極的にセンターや選抜メンバーに抜擢することで、世代交代をスムーズにするだけでなく既存メンバーの実力の引き上げにもつながっているようです。

「先輩メンバーは3期生が入ったことでパフォーマンスがより引き締まったように感じましたね。『ひと夏の長さより…』では大園、与田と一緒に1期生の星野みなみが前に出るパートがありましたが、大園と与田は決められた動きをするのが精いっぱいで、後退する時も後ろから歩いてくるメンバーにぶつからないよう後ろを向き、安全確認をしながら下がっていました。ところが、乃木坂に加入して6年の星野は細かいポージングをとり、後ろに下がる際も一切振り向かず、自然に下がっていて経験の差が顕著でした。ですが、『おいでシャンプー』では同じく1期生の齋藤飛鳥が与田と肩を組むほほえましいシーンもあり先輩全員で3期生を温かくサポートしているように見えましたね」(前出・アイドル誌ライター)

「女子力」高いメンバーの魅力も

もちろん、グループとしての戦略だけでなくメンバーの魅力が高かったことも人気の要因であったことは間違いありません。

女性も魅了する“人柄”

「女子からみても圧倒的にかわいい」ルックスもさることながら、「わかりやすいモテ」ではなく、その内面からにじみ出る人柄の良さも彼女たちの魅力のひとつ。それもあって女子人気も急上昇で、握手会やLIVE会場にも女性ファンが多数来場しています。
番組のエンディングでMCのイジリー岡田が村本のことをどう思うか聞いたところ、白石の答えは『中の下』でした。スタジオは笑いに包まれましたが、白石のガチファンだった村本はショックのあまりさっさと帰り支度をして足早にエレベーターに乗り込んだ。すると、そこに白石がわざわざ駆け足で追いかけてきて、『さっきの嘘ですよ! 好きですよ』と囁いたといいます。このツンデレぶりに村本は白石をさらに好きになったと興奮気味に語っていました」(芸能ライター)

やはり、女子力の高さによって同性ウケしていることや、本人たちの努力や対応力の高さによる人気の高さが覗えます。ミュージックビデオの作り込みもなかなか面白いですね。

各メンバーの写真集も大ヒット

「出せば売れる」状態のメンバー写真集

「いまや出版業界、とりわけ写真集を出版している版元は、乃木坂サマサマですよ」と語るのは、大手出版社社員。
今年に入って乃木坂メンバーの写真集出版ラッシュが続いているが、1万部を超えたら大ヒットといわれる同ジャンルで、白石麻衣の『パスポート』(講談社)は20万部を突破。齋藤飛鳥の『潮騒』(幻冬舎)が12万部、引退した橋本奈々未の『2017』(小学館)が11万部、秋元真夏の『真夏の気圧配置』(徳間書店)が8万部、桜井玲香の『自由ということ』(光文社)が5万部といった状況だ。

白石麻衣の写真集が20万部を超える部数を叩き出すなど写真集・グラビアで圧倒的な強さを誇り、出版業界の「救世主」とも言える乃木坂。今や乃木坂と言えば写真集、というイメージすらあります。今年に入ってから発売されたソロ写真集の中から、いくつかをご紹介します。

白石麻衣 「パスポート」

初版10万部という異例の部数で2月7日に発売。その後、売上のペースは落ちず、ほぼ毎月重版を繰り返し、9月には10刷り23万部に到達。白石に憧れる同年代女性を中心に、支持層が広がり続け、女性ソロ写真集として今世紀最大のヒット作となった。

齋藤飛鳥 「潮騒」

乃木坂46の齋藤飛鳥のファーストソロ写真集『潮騒』(幻冬舎)が週間5.8万部を売り上げ、「最新オリコン週間BOOK総合ランキング」(2月6日付)で1位を獲得するなど、大ヒットを記録している。
白石麻衣さんの写真集『パスポート』(5位)は、20万部を突破したこともあり話題となりましたが、「『楽天ブックス』2017年上半期書籍ランキング」では、「楽天ブックス」限定の齋藤飛鳥さんがデザインしたブックカバー付き写真集『潮騒』が、4位にランクインしました。

桜井玲香「自由ということ」

3月8日に発売される乃木坂46キャプテン桜井玲香のファースト写真集「自由ということ」。
発売を待たずに緊急重版が決定したことがわかった。合わせて5万部のスタートという異例の人気を見せている。
「乃木坂46の写真集ブームに加え、キャプテンを務め、女子校出身の清楚さとエレガントさを併せ持つ桜井さんは乃木坂46の美を象徴するメンバーということで、ファンの方からも写真集の期待感がとても高いです。」

秋元真夏「真夏の気圧配置」

清純派揃いの乃木坂46でも「お嫁さんにしたいNo.1」の呼び声も高いメンバーということで、ほかのメンバーのソロ写真集を比べても”お嫁さん候補”としてはNo.1だとアピールした秋元。ニューカレドニアへのハネムーンをテーマに撮影された本作では、本人初となる白のウェディングドレス姿を見せているが、「鏡の前で泣けてきちゃって。お父さんの顔とか浮かんで、実際はこんな感じなんだなって。お相手はファンの皆さんの顔を思い浮かべてましたよ。ファンの皆さんが恋人なので」と話すと、報道陣から「アイドルの鑑ですねえ」と半ばからかわれ、「違うんです!ホントなんです!」と必死だった

また11月以降も若月佑美、新内眞衣、松村沙友理、堀未央奈、与田祐希といったメンバーのソロ写真集の発売も控えており、今後も「写真集の乃木坂」の勢いは止まりそうになりですね。

主要メンバーとエピソード

裏キャラ“黒石さん”の名も持つ白石麻衣

3月14日のホワイトデー、ORICON NEWSが毎年恒例「恋人にしたい女性有名人ランキング2017」を発表。 (中略) 3位以下の顔ぶれを見ても有村架純、深田恭子、石原さとみ、桐谷美玲など見慣れた面々が名を連ねたが、注目を集めたのは10位。乃木坂46白石麻衣が初ランクインを果たしたからだ。
「いつも笑顔を絶やさない白石ですが、秋元がぶりっ子発言をした際などに、突然、顔を強張らせてイラついた様子を見せ、睨みつけたり、説教を垂れ始めるキレキャラになることから、乃木坂46の冠バラエティ番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)でMCを務めているお笑いコンビ・バナナマンの2人が、白石の裏キャラ“黒石さん”と命名。

頭の大きさはテッパンネタ?!秋元真夏

2つめは「頭が大きい」というコンプレックスが周知されたこと。11月30日に放送された『乃木坂って、どこ?』で帽子やヘルメットが入らないことが暴露され、翌週の放送で生駒里奈とロケをしている時にはカチューシャが入らないという事態が発生した。
そんな時でも明るく笑ってネタにする秋元。取材でその話を振ると「頭がデカいことを隠さないでいいと思うと気が楽になりました」と話してくれた。
「アップされた画像で秋元は、山下の顔のサイズを測るようにして頭と顎を両手で挟んでいるのですが、2人並んだ顔は秋元の方が小さいようにも見えます。普通ならば喜ぶべきことかもしれませんが、秋元の場合は“乃木坂46一の巨頭”として冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で今まで散々イジられ、おいしい思いをしてきただけに、『ヤバイ、まなったんの大事なキャラが奪われる!』『まさか3期生の波が巨頭キャラにも及ぶとは』などとファンの間で心配の声が飛び交っているようです」(芸能関係者)

アンダーメンバーの中心、寺田蘭世

3月19日放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京系)に、乃木坂46の寺田蘭世(18)が出演。アイスクライミングへの挑戦を前に、思わず目を潤ませる場面が見られた。
この日の番組は、17枚目のシングル『インフルエンサー』のヒットを祈願して、乃木坂46のメンバーが高さ40メートルある氷瀑(氷の滝)登りに挑戦するという企画の前編。

家庭内だけで通じる言葉の持ち主でもあるようですね。

まずは、「ヘアゴム」のことを「チョンチョリン」もしくは「チョンチョロリン」。続いて「お茶」のことを「チャッス」と呼んでいることを告白。

“さゆりんご軍団”を率いる松村沙友理

2014年に不倫スキャンダルが報じられたこともあり、一部ファンの反発もありましたが…

乃木坂46が2ndアルバム『それぞれの椅子』の発売を記念し、ことし6月に46時間生配信を行った「第2回 乃木坂46時間TV」。同企画の中で、松村沙友理率いる“さゆりんご軍団”がゲリラライブを敢行した。
1日、人気アイドルグループ・乃木坂46の松村沙友理が、声優として初主演を務めるアニメーション作品『ドラゴン・キングダム ~魔法の森と水晶の秘密~』の上映イベントに出席。このところの声優業での躍進ぶりにファンから称賛の声が寄せられている。

12月には初の写真集を発売します。3年前の騒動に、ファンからはどのような審判がくだされるのでしょうか。

乃木坂を支える初代センター生駒里奈

中でも、乃木坂の人気を牽引し、知名度を向上させた立役者が、初代センターの生駒里奈(21)だという。「生駒は1stから5thシングルまでセンターを務めました。6thからセンターを外され、“都落ち”と囁かれていましたが、実は本人にとってはプレッシャーから解放されて、逆に肩の荷が下りたんだとか。誰よりもメンバーへの気遣いができ、最近はチームの看板を背負ってバラエティ番組などで活躍している。まさに乃木坂の“大黒柱”ですね。彼女がいなかったら今の乃木坂は存在していないとファンも声を揃えます」(アイドルライター)

初の東京ドーム公演も近づき、写真集ラッシュも続く乃木坂46、人気の高さは止まるところを知りません。飾らない・媚びない自然な印象で、女性にも大変人気であることがわかりました。これから先、どんなアプローチをしてくれるのでしょうか。楽しみですね!